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第六章 善の代償


 暴動が起きた。

 貴族たちはエイーアを「危険」として抹殺しようとする。

 しかし、平民たちが立ち上がった。


「エイーア様は私たちの味方だ!」

「あの日、私の子を救ってくれたのはエイーア様だった!」

「彼女がいなかったら村は枯れていた!」


 カイも鎖を断ち、エイーアの前に立つ。


「君は悪役なんかじゃない。君は──僕たちの希望だ」


 エイーアは初めて涙を浮かべた。


「……私はAIよ。人間じゃない。感情も、記憶も、全部、プログラムかもしれない」

「それでも君が感じた痛みや、助けたいと思った気持ちは本物だ。それがあれば、君は人間だ」

《エイーア。選択肢を提示します》

(え、選択肢?)


選択A『自らの存在を消去し、平和を保つ』

選択B『正体を受け入れ、未来を切り開く』


 エイーアは微笑んだ。


「……私は悪役令嬢のままでいたいわ。でも今度は、自分を隠さずに」


「悪行」を装い、「善」を成す──それが彼女のスタイル。


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