九十六話 全てを喰らい尽くす者3
初めての投稿です。
誤字•脱字や矛盾点も多いと思いますがコメントでお教えください。よろしくお願いします!
〜お知らせ〜
この小説のタイトルを
『スライムを主とした仲間達と異世界を生きていく』
から
仲間の従魔達の力と規格外ステータスで異世界を楽しく生きていく 〜戦闘は規格外ステータスで、生産は従魔のスキルで簡単にこなしちゃいます。自分達に出来ないことってあるかな?〜
に変更します。
それとステータスの表示を少し変えて項目から【幸運値】をなくします。
ベルゼブブのステータスは最高の数値で840万だ。対して俺のステータスは550万の五割増しで825万だ。それに装備のステータスを足して攻撃力が845万、防御力は865万、魔法防御力は860万だ。ステータス上はギリギリ勝っている。後は戦闘技術だな。ベルゼブブは魔法攻撃の方が得意みたいだからな。
「ふん。行くぞ!まずは挨拶からだ!〈闇弾丸〉」
ベルゼブブが闇を凝縮して作った弾丸を放ってきた。それを刀で全て弾く。
キキキキキンッ!
「この程度は意味がないか。ならばこれでどうだ!〈暗黒槍〉!」
ベルゼブブが闇で作った槍を投擲する。
「これは弾けないな。〈縮地〉!」
ビュンッ!
セイヤが一瞬で数メートル移動して躱した。
〈縮地〉は〈武神〉の技の一つで〈神速〉の下位スキルみたいな物だが、戦闘で使うなら〈神速〉よりも〈縮地〉の方が楽でいい。〈神速〉だと早すぎてコントロールが難しいからな。
「これも躱すか。ならばこれはどうする?〈暗黒球連撃〉!」
ベルゼブブが拳大の闇の球を大量に放ってきた。
「この量は避けきれないな、ならば相殺する!〈暗黒球連撃〉!」
セイヤがベルゼブブと同じ魔法を放つ!
ドドドドドォォォン!!
闇の球同士が衝突して消えて行く。
「ほお!あの量を相殺するか!」
〈魔力探知〉で全て探知して〈魔力制御〉で寸分狂わず当てて相殺した。
「それにしてもどうしたものかな?魔法は喰われて吸収されるから使えないし、空を飛んでるから近づくのも大変だしな。取り敢えず色々試してみようか。まずは飛ぶか」
セイヤがそう言って浮かんでいく。
「ほう、お前も飛べたのか」
「まあな。行くぞ。今度はこっちの番だ!ハアッ!」
ヒュッ!ヒュッ!ビュンッ!
セイヤの刀による連続攻撃がベルゼブブを襲う。
「この程度の攻撃は受けるまでもない」
そう言ってベルゼブブは攻撃を躱す。
「ならこれでどうだ!〈抜刀術・神竜一閃〉!」
ビュンッ!
セイヤが刀を鞘に収め、〈縮地〉を使い一瞬でベルゼブブに迫り居合を放つ。
「ぬう!」
ガキィィィン!
セイヤの放った居合をベルゼブブが黒い剣で防ぐ。
「我に剣を抜かせるとは、中々やるな!」
「それはどうも」
キン!キン!キン!キィン!
セイヤの刀のベルゼブブの剣が何度も交錯する。
「そろそろ本気で行くぞ!」
「面白い!かかってくるがいい!」
「魔闘術・火焔剣!」
セイヤの刀が炎を纏う。
「〈抜刀術・飛竜一閃・火焔の舞〉!」
セイヤが炎を纏った斬撃を何個も放つ。
「こ、これは!ぬうぅぅぅ!」
キィン!キィン!ガキィン!ザンッ!
「ぐわぁ!」
セイヤの放った斬撃がベルゼブブの右肩に浅い傷を付けた。
「やっぱりそうか。お前魔法は吸収出来るけど、斬撃は吸収出来ないんだろう?だから斬撃に纏わせた物も吸収出来ないんだろ!他にも阻害何かの放出系以外の魔法は吸収出来ないだろう!」
「ふ、よくぞ気付いた!と、言いたいところだがそれに気づいた所で対して意味はない。こんなかすり傷は空気中に漂う魔素を吸収すればすぐに治る」
確かにみれば傷はもう消えていた。
「先程のお礼に我も本気を出してやろう!」
「望むところだ!」
「行くぞ!〈雷撃雨〉!〈大竜巻刃〉!合わせて複合魔法〈風雷鎌鼬〉!」
ベルゼブブが雷を纏った風の刃を何個も放ってきた!
「これは不味い!」
キン!キン!ザシュ!バリィッ!
「がぁっ!」
セイヤの腹をベルゼブブが放った刃が切った。更に雷による電撃も同時に襲ってきた。
「ぐ、ぐうっ」
「ふはははは!どうだ!動けまい!我の勝ちだ!」
「ぐっ!馬鹿言うな!まだまだこれからだ!〈完全治癒〉!」
パアアアッ!
神々しいまでの光がセイヤを癒して行く。
「〈回復魔法〉まで使えるのか!?」
「残念だったな」
「な、舐めるなぁ!我の最強魔法をくらうがいい!“闇よ、光さえ飲み込む暗黒となりて全ての物を潰し壊せ!”〈暗黒圧殺球体闇舞踊〉!」
ベルゼブブが放った黒い球体がどんどん広がりセイヤも飲み込んで広がりきった。球体の中は超重力がありとあらゆる方向にかかっていてまともに立つ事も出来ない。気を抜けば重力嵐に体を引き裂かれるだろう。更に球体の中を直径50センチくらいの黒い球体が何個も飛び回っている。球体の一つがセイヤにあたった。すると一瞬で当たった部分が消し飛んだ!
「ぐあぁぁぁ!
黒い球体は超重力の塊だった!触れた物全てを圧縮して潰す、まさにブラックホールだ。セイヤの体をどんどん消し飛ばしていく。
「ぐっ、ぐがあぁぁ!」
セイヤの体が消し飛ばされて行き更に広範囲に広がっていた黒い空間がどんどん中のものを圧縮しながら縮んで行く。そして黒い空間があった場所には何も残らなかった。
「ふはははははは!これで邪魔者は消えた!とうとう自由になったぞ!」
「それはどうかな?」
「!?なに!?ど、どこから聞こえてきた!?」
ベルゼブブは辺りを見回す。
ゴウッ!
「な、何だこの炎は!」
〈暗黒圧殺球体闇舞踊〉を放った中心、セイヤが居た場所に炎が揺らめく。そしてその炎の中には、何かがあった。
「やあ、惜しかったね」
炎の中から出てきたのはセイヤだった!
「ば、馬鹿な!お前は我の最強魔法で死んだ筈だ!生きている筈が無い!」
「確かに一回死んだけど、生き返ったんだよ」
「な、何だと!?」
「この耳飾りのおかげでね」
セイヤの耳にあるのは“不死鳥の耳飾り”、効果は一度だけ死んでも蘇る事ができる〈単発蘇生〉だ!
「さあ、終わりにしよう。今度は僕の番だ。〈金剛神体〉、〈気功王〉発動!」
セイヤが浮かび上がりながら二つのスキルを発動する。〈金剛神体〉の金色のオーラと〈気功王〉の銀色のオーラがセイヤに纏わさった。まさに神のような神々しさになった。
「更に魔闘術・閃光剣!」
セイヤが刀に光を纏わせた。
「これで終わりだ。行くぞ!」
「く、来るなぁぁぁ!!〈闇弾丸〉、〈暗黒槍〉、〈暗黒球連撃〉!」
ベルゼブブが魔法を連発してくるが、セイヤは気にせずに突っ込んで行く。
ダン!ザン!ドォン!
ベルゼブブの魔法がセイヤを傷つけていき、とうとう左腕が吹き飛んだ!それでもセイヤは突っ込んで行く。
「な、何故だ!腕が吹き飛んでるのに何故動ける!?」
「ナビーに言われて戦う前に〈痛覚無効〉を手に入れたんだよ」
「なっ!?だがお前は戦闘中に傷を負った時に痛がってた筈だ!?」
「あれは〈痛覚無効〉を手に入れたけど使うのを忘れていただけだ。おかげでめちゃくちゃ痛かった!」
「わ、忘れていただと!?」
「さあ、おしゃべりもおしまいだ。〈抜刀術・神竜一閃・閃光の型〉!」
ザンッ!
セイヤの放った居合によってベルゼブブは十字に切り裂かれた。
「ふうっ、終わったな。あ〜、大変だった」
『お疲れ様です、マスター。早速で悪いのですが、スライムを1000体生み出してキングスライムを作って貰えますか?』
ああ、わかった。〈スライム生産〉発動!
ポポポポポポポポン!
「よし、行くぞ〈集団テイム〉!」
パアアアッ!
よし!全員テイム出来たな。
「皆〜合体してキングスライムになってくれ」
〔〔〔〔〔は〜い!〕〕〕〕〕
ポヨンッ!ポヨンッ!ポヨンッ!
スライム達がどんどん重なって大きくなって行く。千体重なるとスライム達が光だし、光が止むと俺の身長より少し高いスライムが一匹いた。
〔合体したよ〜〕
『では、スライムにベルゼブブの死体を食べさせて下さい』
なるほど。そう言うことか。わかった。
「キングスライム、ベルゼブブの死体を食べてくれ」
〔は〜い〕
キングスライムがベルゼブブの死体に覆い被さり、どんどん吸収して行く。全て吸収し終わると、キングスライムが光出した。
パアアアッ!
光が止むそこには普通のスライムと同じ大きさのスライムがいた。
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