九十四話 全てを喰らい尽くす者
初めての投稿です。
誤字•脱字や矛盾点も多いと思いますがコメントでお教えください。よろしくお願いします!
〜お知らせ〜
この小説のタイトルを
『スライムを主とした仲間達と異世界を生きていく』
から
仲間の従魔達の力と規格外ステータスで異世界を楽しく生きていく 〜戦闘は規格外ステータスで、生産は従魔のスキルで簡単にこなしちゃいます。自分達に出来ないことってあるかな?〜
に変更します。
それとステータスの表示を少し変えて項目から【幸運値】をなくします。
sideスノウ達。
「〔さて、メンバーが揃ったのはいいのですが、どうやって入りましょうか?〕」
「〔何処にも見えないよ〜〕」
〔おそらく結界。もしくは魔道具の力で隠してる〕
[結界ならば結界を壊せばいいのですが、魔道具となると、]
「〔ええ、魔道具の場合はその魔道具を探して壊さなければなりません。もし、その魔道具が家の中にあった場合どうしようもありませんね。どうにかして入口を探して中に入らない限りは。もしくは、〕」
スノウがそう言いかけた瞬間、突然家が現れた。
「〔!こ、これはどう言う事でしょう?〕」
「〔罠かな〜?〕」
[それは無いと思いますが、。今の自分達はヌル君の〈虚無魔法〉で〈透明化〉をかけて貰ってます。それが見破られたとは考えにくいです]
「〔そうよね。悪いけどゾクちゃん、見てきて貰える?〕」
〔任せて。そう言うのは私の仕事〕
そう言ってゾクが消えた。
数分経って。
〔戻った〕
「〔どうだったかしら?〕」
〔私達がバレたわけでは無いみたい。どうやら、人質の女の子が隙をついて魔道具を壊したみたい。急がないと女の子がひどい目にあうかも知れない〕
「〔!急ぎましょう!スペース君は待機していて下さい。もしも私達に何かあったら撤退して応援を連れてきて下さい。他の皆は行きますよ。ゾクちゃん敵はどうでした?〕」
〔敵は大人の男女が15人いた。見た感じ私達よりは弱い〕
「〔わかったわ。皆行くわよ。くれぐれも殺さないように〕」
「〔は〜い〕」
〔うん〕
〔わかった〕
[[[[[お任せ下さい]]]]]
〔皆、気をつけてね〕
「〔行きますよ!〕」
バンッ!
勢いよくドアを開けて突入する。
「な、なんだお前達は!」
「侵入者だ!」
入ってすぐの場所に3人の男がいた。男達は俺たちに向かって魔法を放って来た。
[ここは僕が]
[俺も]
そう言ってミスリルゴーレムの軍荼利とアダマンタイトゴーレムの降三世が前に出た。
「〔わかりました。お願いします〕」
[[はい!]]
ドォン!
二人に魔法が直撃した。が、二人には全く効いていない。
「な、なんだと!」
「ば、馬鹿な!」
[ハァ!]
[セイッ!]
軍荼利と降三世が3人の男達相手に互角に戦う。いや、軍荼利達がかなり優勢だ。その間に他のメンバーが横をすり抜けて奥に行く。
「〔そろそろ一番奥に着きますね〕」
[そうですね]
スノウと不動が話している。他のメンバーはここに着くまでに遭遇した敵と戦っている。
「〔今までに14人出てきました。ゾクちゃんの話だと15人いるので後1人居る筈です〕」
[そうですね。おそらくこの扉の奥でしょう]
「〔では、行きましょう〕」
[はい]
バンッ!
ドアを開けて中に入ると、黒いローブの男と5歳くらいの女の子がいた。女の子の頬には痣が出来ていた。
「〔!?私の息子と同じような年頃の女の子に怪我をさせるなんて!?〕」
[外道ですね]
2人が怒った。
「おやおや、こんな所に何の用ですか?」
黒いローブの男が話しかけて来た。
「〔貴方は誰ですか?何の目的があってその子を拐ったんですか?〕」
「私は八魔天将の1人、“氷天のダッチ”と言います。以後お見知り置きを。あ、以後はありませんか、ここで死ぬのですから」
「〔そうですね。以後はないでしょう〕」
[ええ、ありませんね。ここで私達に倒されるのですから]
「ほう、大口を叩くと痛い目に遭いますよ」
「〔やって見てからのお楽しみです〕」
「ならば行きますよ!“氷よ、弾丸となりて敵を穿て”〈氷弾丸〉!」
[私が行きます]
「〔お願いします。私は女の子を守ります〕」
[わかりました。行きます!〈金剛神体〉!]
ゴウッ!!
不動の体を金色のオーラが覆い、風が吹き荒れる。
「風で吹き飛ばしただと!いや、風では無いな、ただのオーラで吹き飛ばしたと言うのか!」
[この程度ですか?]
「舐めるな!“氷よ、矢となりて敵を射抜け”〈氷の矢〉!」
何本もの氷の矢が不動に向かって飛んで行く。
[魔闘術・火焔拳!ファイアラッシュ!]
不動が自分の拳に炎を纏って氷の矢を叩き落としていく。
パパパパンッ!
不動の拳によって氷の矢が砕けていく。
「ば、馬鹿な!魔法を素手で砕くだと!」
[今度はこちらから行きます]
シュッ!
不動が一瞬でダッチの後ろに回る。
「ど、何処だ!」
[これで終わりです]
トンッ。
不動が当て身でダッチを気絶させる。
「グハッ!」
[これで制圧完了です。スノウ様、女の子はどうですか?]
「〔様なんてつけなくていいわよ、同じ従魔なんだし。この子は気絶してるだけ見たい。目立った外傷は頬の痣だけだし〕」
[そうですか。じゃあ、マスターに報告しても?]
「〔ええ、無事に女の子を奪還出来たと報告して後は敵を拘束したけどどうすればいいかを聞いて、その後は何人かでここを調べましょう〕」
[わかりました。ではマスターに報告します〈念話〉!]
「〔私はこの子を外に連れていくわね。一緒に他の皆を外に連れていくわ〕」
[わかりました。私もすぐに追います。あ、マスター、、]
「〔ふうっ。これでひとまずは大丈夫かしら?ご主人様達は大丈夫だといいのだけど、〕」
その頃セイヤ達は、
「貴方の名前は?」
「私の名前はバーダック・フォン・リライト伯爵だ。この国で宮廷魔術師長をさせて貰ってる」
魔術師って事は魔法じゃなくて魔術を使うのかな?
『それは違います。魔導神ユリウス様が仰った、「魔法を使う者を魔法士、魔術を使う者を魔術師、両方使う者を魔導師」と言うのはそうなっているだけで、その事を知らない人の方がとても多いです。というかほとんどの人は知りません。なので宮廷魔術師と言っても魔術を使うわけではありません。冒険者でも魔法だろうと魔術だろうとそういう者を使う人のことを魔法使いと言ったりします』
そうなのか。ま、今はわざわざ直すまでのことじゃ無いしな。黙っとこう。
「それで宮廷魔術師ともあろうお方がどうしてこんな事に?」
「私の孫は今5歳、今年で6歳になる。これがかなりおてんばで屋敷を抜け出して街を見て回ったりする事も少なくない。魔法の才能はかなりあるんだが、まだ5歳。知識が足りなさすぎる。それで今回屋敷を抜け出した時に誘拐されたと言うわけだ」
「そうだったんですか。それは大変でしたね」
「それでそっちは?」
「あ、申し遅れました。Bランク冒険者でクラン家族のクランリーダーセイヤと言います。よろしくお願いします。そしてこちらが仲間達です」
「〔同じくクランのサブリーダージークだ。よろしくな〕」
〔同じくクランの支援役キョウカと言います。よろしくお願いしますね〕
「その年でもうBランク冒険者か。優秀だな」
「仲間がとても頼りになるので」
自己紹介をしたり、バーダックさんの情報を聞いたりしてると、
[マスター、今大丈夫ですか?]
不動から〈念話〉が入った。
「ああ、大丈夫だぞ」
[では、報告を、、、]
「わかった、ご苦労様。そうだな、スペースと大威徳、降三世の3人でその家を調べてくれ。他の皆は家に帰ってバーダックさんの孫を保護してくれ」
[わかりました。気をつけて下さい]
「ああ、そっちも頼んだぞ」
[はい!]
〈念話〉が終わった。
「どうしたんだ?」
「バーダックさん。お孫さんが無事に保護されました」
「!本当か!?」
「はい。今はゴトクの僕達の家で仲間が保護しています」
「無事なのか!?」
「どうやら犯人に頬を叩かれた見たいですが僕の仲間が治しましたので、もう心配はありません」
「そうか。よかった、、」
バーダックさんは泣きそうになっていた。よっぽどお孫さんが心配だったのだろう。
「それで、犯人はどうやら組織ぐるみで動いていたようです。一番強い奴の名前が“氷天のダッチ”と言う名前なんですが聞き覚えはありますか?」
「ひょ、氷天のダッチだと!?」
「知ってるんですか?」
「知ってるも何も、あの悪魔教団の八魔天将じゃないか!?」
「悪魔教団?なんですかそれは?」
「し、知らないのか!?悪魔教団とは悪魔を崇拝する狂信者達が集まり作った古くからある裏組織だ。人を攫って悪魔への生贄にしたり、悪魔への捧げ物と言って村を襲って人々を殺したり、とかなり過激な集団で一時期は活動がぱったりと消えたが最近、と言っても何年も前だが、活動が再開されたやばい組織だよ」
そんな組織があったのか。それにしても悪魔か。なんか聞いた事があるな。
『はい。デイズダンジョンでいた〈召喚魔法〉を使うアンデットですね。あいつも悪魔教団の一味でした。王族にばれて秘密裏に処刑された者です』
そうだったのか。
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