九十三話 王都に向かう準備5
初めての投稿です。
誤字•脱字や矛盾点も多いと思いますがコメントでお教えください。よろしくお願いします!
〜お知らせ〜
この小説のタイトルを
『スライムを主とした仲間達と異世界を生きていく』
から
仲間の従魔達の力と規格外ステータスで異世界を楽しく生きていく 〜戦闘は規格外ステータスで、生産は従魔のスキルで簡単にこなしちゃいます。自分達に出来ないことってあるかな?〜
に変更します。
それとステータスの表示を少し変えて項目から【幸運値】をなくします。
さて王都に向かうまで後六日、何をするかな?冒険者ギルドに行ってみるか。簡単な依頼を受けよう。今日は一人で行くか。
従魔達に告げてから冒険者ギルドに向かう。
冒険者ギルドに到着して中に入ると、何かピリピリしていた。どうしたんだろう?ミリアさんに聞いてみるか。
「おはようございます、ミリアさん。なんか凄くピリピリしてますね。何かあったんですか?」
「おはよう、セイヤ君。実はね、昨日領主邸に賊が忍び込んだのよ」
「領主邸に?」
「そう、この街でもトップクラスに警備が硬い領主邸に。幸い怪我をした人はいなかったんだけど、盗まれた物がかなり危険な物なのよ」
「何が盗まれたんですか?」
「太古時代に存在したと言われている全てを喰らい尽くす化け物が封印された魔道具よ」
「全てを喰らい尽くす者?なんですかそれは?」
「古い言い伝えなんだけどね、“彼の者、目についた者、自然も、建築物も、生き物も、果ては魔法まで喰らわん。その胃袋が満たされる事は来ないだろう。まさに全てを喰らい尽くす者なり。”って言う言い伝えの化け物よ」
「そんな化け物をどうやって封印したんですか?」
「なんでも、一人の青年と一匹の獣が封印したそうよ」
何か聞いたことあるような二人だな。まあ、それは置いておこう。
「それで盗んだ賊は特定出来たんですか?」
「それが、まだなのよ。いきなりフッと現れて盗んでまた、フッと消えたのよ」
ナビー、それって、
『はい。おそらく〈空間魔法〉でしょう。今、解析をしたところ〈瞬間移動〉のようです。使い手も中々のものですが、魔力量はそこまで多くないようです。ですので、今は回復待ちですね』
そんな事までわかるのか。相変わらず凄いな。ナビー、居場所わかるか?
『わかります』
よし。じゃあ、冒険者ギルドに教えて捕まえて貰おう。
『それは待った方がいいかと』
何でだ?
『封印された者が復活しそうです』
なに!?それ、マジか!?やばいんじゃないの!?
『やばいです』
ど、どうするんだ!?
『封印された者を解析鑑定した結果、私達が対処するしかないでしょう』
強いのか?
『まさに化け物です。従魔達でも相手しきれません』
マジで!?それはやばいな!?って言うか昔の人どうやって封印したんだよ。
『その青年は実際は一人と一匹で倒したのではなく、実際はもう一人いました』
そうなのか?
『はい。そのもう一人の女性が自分の命と引き換えに青年の力を底上げする魔道具を使って、青年が化け物を弱体化させ、獣が封印したのです』
そうだったのか。どうするナビー?従魔達でもきついんだろう?
『はい。封印された者は魔法も喰らいますから、厳しいです』
そうか。
『キョウカを連れて行って、支援をかけて貰えば少しは楽になるはずです』
でもキョウカが危なくないか?
『護衛にジークを連れて行って、支援をかけて貰ったらすぐに帰せば大丈夫です』
わかった、連絡する。〈従魔念話〉発動!
「皆、聞こえるか・・・、そうだ。頼んだぞ」
「〔任せておけ〕」
「ああ、俺は犯人を追う。後で召喚するから頼んだぞ」
ナビー、行くぞ。案内頼む。
『お任せください。犯人は今モロ平原に向かっています』
わかった。モロ平原だな。すぐに向かう。
「じゃあ今日は依頼を受けるのは遠慮しときます。また来ますね」
「そうね。気をつけてね」
「ありがとうございます」
ミリアさんと別れたモロ平原に向かう。おっとその前に皆を召喚しとこう。〈従魔召喚〉!
パアッ!
「待たせたか?」
「〔そうでもない。で、どうするんだ?〕」
「まずは犯人を追う。早いとこ犯人を捕まえたら復活を阻止できるかも知れないからな」
「〔そうだな〕」
「行くぞ!」
「〔おう〕」
〔はい!〕
3人モロ平原に向かって走っていく。
『もう少しで視認できます』
あれか?いかにも不審者って感じの奴だな。こんな昼間から黒いローブを着てフードを深く被っている。あ、でもこの世界だと魔法使いという扱いも出来るか。
「見つけた。皆行くぞ」
「〔ああ〕」
「そこの黒いローブの人!」
「!?なんだ?子供?」
「ちょっと聞きたいことがあるんだけど、、」
「すまない、今急いでるんだ。後にしてくれ」
「そう言う訳にもいかないんだよね。貴方が盗んだ物を返して貰わないと」
「!?ぬ、盗んだだと!?なんの事だ!?」
「その反応で丸わかりだよ。嘘下手だね」
「う、うるさい!領主邸から盗んだ物なんて知らん!」
「あ、自白したね」
「何がだ!」
「僕は盗まれた物としか言ってないよ。領主邸から盗まれたなんてなんで知ってるの?」
「うっ、そ、それは、」
「そんな事より、早く返して!それが復活したら大変な事になる!」
「な、なんだと!こ、これはそんなやばい物なのか!?」
「盗んだくせに知らないの?」
「す、好きで盗んだんじゃない!?脅されて仕方なく、」
どう言う事だ?脅された?
「脅された?誰に?」
「正体は分からん。ローブを着てフードを被ってさらに仮面も着けていた。そいつに私の可愛い孫が誘拐されて、無事に返して欲しかったらゴトクの領主邸にあるこの、宝玉を持ってこいって」
なるほど。家族を人質にされたのか。〈虚偽看破〉でも嘘はついてないな。ナビー、、
『お任せください』
頼んだぞ。俺は時間稼ぎをしなければ。
「わかりました。今から僕達の姿を消します。そのまま進んでください。〈透明化〉!」
スウッ。
〈虚無魔法〉の〈透明化〉によって俺達の姿が消える。
「ほ、ほんとに消えただと!なんだこの魔法は!私も知らんぞ!」
「いいから、歩いて下さい」
「こ、声は聞こえるんだな。でも、なんで私を信じたんだ?自分で言うのもなんだが結構胡散臭い見た目をしてると思うが」
「僕は〈虚偽看破〉と言う嘘を見抜くスキルを持ってるんですよ」
「そうか。で、どうするんだ?」
「今、僕の仲間が貴方の孫を助けに向かってます。助け終わるまで、時間稼ぎをしなければなりません」
「ほ、本当か!頼む!私はどうなってもいいから孫だけは助けてくれ!」
「大丈夫です。僕の仲間を信じて下さい」
その頃。
「〔ナビーさん曰く、この辺りのはずなんですが〕」
〔何処だろう?見当たらないね〜?〕
〔少し待ってて。今探すから〕
「〔お願いします〕」
ナビーに指示されたスノウ、スペース、ゾクの3人が孫を探していた。ここはゴトクより北東に50キロ離れた聖王国ブルムリンとの国境沿いに連なる山脈“ガンザス山脈”の麓だ。
〔見つけた。あっちの方向〕
そう言ってゾクが指したのは何もない山の斜面だった。
「〔何もありませんが、〕」
〔何もないね〜〕
〔いや、絶対ある。〈魔力探知〉に反応してる。あの場所だけ魔素が途切れて家みたいな形の空間になっている〕
獲得したばかりで皆まだ使い慣れない〈魔力探知〉をゾクはすでに使いこなしていた。
「〔ゾクがそう言うならあるのでしょう。スペース、応援を頼みます〕」
〔任せて〜。〈転移門〉〕
スペースが使った〈転移門〉から出てきたのはフェルとグラビティ、ヌル、そして5人の男だった。
〔お疲れ〜〕
「〔お母さん!お疲れ!〕」
[ここからはお任せ下さい]
[初陣ですが、必ずや勝利をこの手に掴んでまいります]
そう言ったのは魔法金属ゴーレムの不動達だった。〈従魔王〉の〈人化〉の効果で人型になっているが、それぞれ2メートルはある身長に筋骨隆々な身体、そして髪の毛の色がそれぞれの魔法金属の色になっている。不動はダークマターの黒、大威徳はヒヒイロカネの赤、金剛夜叉はオリハルコンの黄、降三世はアダマンタイトの蒼、軍荼利はミスリルの緑と言う髪の色をしている。それぞれレベルアップしてステータスがかなり上がっている。ジークに匹敵するほどだ。これがそのステータスだ。
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【名前】 不動
【種族】 ダークマターゴーレム
【レベル】 5000
【年齢】 なし
【職業】 なし
【体力】 3000000000/3000000000
【魔力】 65000000000/6500000000
【攻撃力】 930000
【魔法攻撃力】 930000
【防御力】 950000
【魔法防御力】 950000
【敏捷性】 880000
【器用さ】 920000
【知能】 940000
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ステータスは5人とも同じだ。スキルはさっきも言った金剛神体〉、そして新しく〈鉱石生成〉、〈金属形成〉、〈鉱石操作〉の三つを覚えている。
〈鉱石生成〉はそれぞれ自分と同じ鉱石を魔力を消費して作り出すスキルで、
〈金属形成〉は金属の形を自分の意のままに変えれるスキルで、
〈鉱石操作〉は鉱石を操作するスキルだ。
このメンバーがいれば無事に孫を連れて帰れるだろう。
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