九十話 ブルムリン教会との衝突3
初めての投稿です。
誤字•脱字や矛盾点も多いと思いますがコメントでお教えください。よろしくお願いします!
〜お知らせ〜
この小説のタイトルを
『スライムを主とした仲間達と異世界を生きていく』
から
仲間の従魔達の力と規格外ステータスで異世界を楽しく生きていく 〜戦闘は規格外ステータスで、生産は従魔のスキルで簡単にこなしちゃいます。自分達に出来ないことってあるかな?〜
に変更します。
それとステータスの表示を少し変えて項目から【幸運値】をなくします。
ブルムリン教会との話し合いが一時中断されて、休憩となった。その間に俺達は昼食を食べた。ギルマスとミリアさんにも差し入れをした。
一時間ほどして。
「待たせたな。準備が出来たぞ。人数が多いから冒険者ギルドの訓練場に集めてある。ついてきてくれ」
「わかりました」
「ふん!」
歩いて移動する。訓練場は地下にあるようだ。準備を待ってる間にメディスンも連れてきた。メディスンは職業が医者だからな。最適だろう。
「ついたぞ」
そこには50人くらいの人がいた。
「早速始めてもいいか?」
「大丈夫か?ヒール」
〔問題ありません〕
「大丈夫です」
「じゃあ、連れてくるぞ」
そう言ってギルドマスターが連れてきたのはエルフの姉妹だった。
「君が妹を治してくれるのか?」
「はい。こちらのヒールが治させて貰います」
「本当に大丈夫なのか?」
「大丈夫ですよ、綺麗なエルフのお姉さん」
「!そのセリフどこかで?あ!思い出したわ!」
「よかったです。あの時はありがとうございました」
「いや、こちらこそ気づかなくてすまない」
そう、この人は俺達が初めてゴトクに来て冒険者になる時にキセス亭の事を教えてくれたエルフのお姉さんだったのだ。名前はリサさんで、何でも冒険者ギルドの冒険者でAランクだそうだ。
「それにしても本当に妹を治せるのか?」
「はい。では始めます」
「妹をどうか頼む」
「うちのヒールとメディスンは優秀ですから大丈夫ですよ。二人とも頑張れ」
〔お任せください〕
〔任せて〜。怪我を見せてね〕
リサさんの妹、リルさんは左腕がなかった。肘から先が食いちぎられた様になっている。
「リサさん、この怪我はどうされたんですか?」
「ああ、あれは何ヶ月か前だったな。私達は姉妹で冒険者でパーティーを組んでいる。それで依頼でサンの森に行った時にヴェノムサーペントと言う魔物に出くわしてな。ヴェノムサーペントはAランクの魔物だ、放っておけば街や周りの村に被害が出ると思いやむなく交戦した。なんとか倒せはしたが、その時に妹の腕が食われてしまったんだ」
「わかりました。ありがとうございました。どうだ?」
〔これは〈極限治癒〉だけでは治らないみたいだね〜〕
「どう言う事だ!?」
「落ち着いてください、リサさん。メディスンどうしてだ?」
「ふん!どうせ使えないのだろう!」
「あなたは黙っていて下さい」
「な、何だと!貴様誰に向かって口を聞いている!」
構うとめんどくさいので放っておこう。
「それでどうしてなんだ?」
〔えっとね〜、傷が治らない呪いがかかってるみたいだよ〜〕
「呪いだと!そんな事今まで調べてきても一度も確認できてないぞ!」
メディスンの話を聞くと、ただの傷跡では無く、呪いの形跡があるみたいだ。ナビー曰くステータスにも書いてあるらしい。見てみよう。〈鑑定眼〉!
ーーーーーーーーーーーー
【状態】 部位欠損(左腕)
(治癒不可の呪い)
ーーーーーーーーーーーー
本当だ。【魔力】の下に【状態】と言う項目が追加されて、呪いがあるな。それにしてもあの()は何だ?
ナビー、説明頼む。
『はい。まずは呪いですがこれはヴェノムサーペントのせいです。ヴェノムサーペントの毒は特殊な毒で“呪毒”と呼ばれる物で毒攻撃を受けると同時に呪いがかかってしまうのです。()は隠蔽されていると言う事です。ヴェノムサーペントの呪毒には呪いを隠す効果もあり、そのせいで怪我が治らず、また治らない原因がわからないと言う事になるのです。隠蔽は〈鑑定〉で見破れますが、隠蔽の強さによって〈鑑定〉のレベルも上がっていくのでレベルの低い〈鑑定〉では隠蔽を見破る事は出来ません。ヴェノムサーペントの呪毒による呪いの隠蔽を見破るには〈鑑定Lv.7〉以上必要です』
なるほど。そうなのか。ちなみに治すにはどうしたらいい?
『呪いは状態異常なので〈状態異常治癒〉で解けますが、強い呪いは上位の状態異常治癒出ないと解けません。ヴェノムサーペントの呪毒は〈上位状態異常治癒〉以上でないと解けません。だから毒を治す時に〈状態異常治癒〉を使っても呪いが解けないのです』
わかった。ありがとうナビー。
「どうやら、、」
皆に説明した。
「そうだったのか。わかった。この事は冒険者ギルドを通して広めるが、大丈夫か?」
「もちろんです。対処法もわかったので、ヒール頼んだ」
〔はい。行きます、まずは〈上位状態異常治癒〉!〕
パアッ。
どれ、〈鑑定眼〉!
ーーーーーーーーーーーー
【状態】 部位欠損(左腕)
ーーーーーーーーーーーー
呪いは解けた様だな。
「呪いは解けたぞ」
〔わかりました。行きます、〈極限治癒〉!〕
パアアアッ!
光が収まってだんだん皆が目を開けていく。そこには自分の左腕を抱いて泣いて喜ぶリルさんがいた。それを見てリサさんもリルさんに抱きついて泣いて喜んだ。
「お姉ちゃん、腕が私の腕があるよ、!」
「ああ、よかったな、!」
「ば、馬鹿な。こんな子供に〈極限治癒〉が使えるだと!?ま、まさか聖女様か!?だとすると、ぐふふ、聖女様はうちの教会で保護しなければな」
ブルムリン教会の司教が小声でなんか言っているが無視だ。それよりも、
「ギルドマスター、お願いがあるんですが」
「何だ?」
「はい。どうやら部位欠損程の怪我を治すにはかなりの体力を消費する様ですので、この場で患者に料理を提供してもいいですか?」
「そんな事か。もちろんいいぞ。いや、逆におねがいする」
「ありがとうございます。じゃあ皆、ライフを中心として治った人達に料理を配ってくれ」
〔かしこまりました〕
「ヒール、どうだ?いけるか?」
〔問題ありません。まとめてやってしまいます〕
「わかった。頼んだぞ」
〔ご主人様、食事の準備が整いました〕
「ありがとう、ライフ。よし、ヒール頼んだ」
〔はい!行きます。〈範囲上位状態異常治癒〉!〕
パアアッ!
〔そして〈範囲極限治癒〉!〕
パアアアッ!
訓練場に光が満ちていく。そして光が収まるとその場に怪我人は一人も居なかった。その事を自覚した元怪我人達は泣いて喜んだり、ヒールの事を聖女様と崇める人がいたりした。
「お疲れ様、ヒール」
〔ありがとうございます〕
「お疲れ様だったな!」
「ギルマス、ありがとうございます。ですが今回僕は何もしてませんよ。全部仲間のおかげです」
「相変わらず謙虚な奴だな」
「謙虚ではなく、事実ですよ」
「お話中失礼する。セイヤ殿、今回は本当にありがとうございました!」
「ありがとうございました!」
リサさんとリルさんの姉妹がお礼を言ってきた。
「お礼をは僕じゃなく、ヒールに言ってあげて下さい。それよりも治ってよかったですね」
「ヒール殿にも後で必ずお礼をさせてもらう。だが今はセイヤ殿だ。あの時、セイヤ殿が声をかけてくれなかったら妹の怪我は治らなかっただろう。本当にありがとう」
「それはリサさん達の日頃の行いがよかったからですよ。それよりも僕なんかにそんな言葉遣いはいりませんし、殿なんて呼ばなくてもいいですよ。普通にして下さい」
「では、セイヤ君と呼ばせて貰うよ。でも、お礼は必ずさせて貰うよ。何かあったら力になるよ。このAランク冒険者リサの名にかけてね」
「私もです!Aランク冒険者リルの名にかけて!」
「ありがとうございます。何か有れば声をかけさせて貰いますね。それとよければスライム商会をご贔屓に」
これで、一件落着かな。と、思いきや
「とりあえずこれで、〈極限治癒〉が使える事は証明できたな。話し合いに戻るぞ」
ギルマスがそう言ったのだった。忘れてた。
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