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八十七話  ブルムリン教会との衝突

初めての投稿です。

誤字•脱字や矛盾点も多いと思いますがコメントでお教えください。よろしくお願いします!


〜お知らせ〜


この小説のタイトルを

『スライムを主とした仲間達と異世界を生きていく』

から

仲間の従魔達の力と規格外ステータスで異世界を楽しく生きていく  〜戦闘は規格外ステータスで、生産は従魔のスキルで簡単にこなしちゃいます。自分達に出来ないことってあるかな?〜

に変更します。

それとステータスの表示を少し変えて項目から【幸運値】をなくします。



俺達の家を襲った男達はブルムリン教会の助司祭から指示されたようだ。それにしても、シャムに手を出すだけに留まらず、俺の仲間を攫おうとして更には殺す指示も出すなんて許せないな。俺の仲間は強いからこんな奴らじゃ傷一つつけられないけど。狙われた事は事実だ、これはちょっと許せんな。


「悪い、出かけて来る、ウォーター達は先に眠っていてくれ」


〔何処に行くの?〕


「野暮用だ」


〔わかった〜〕


俺は家を出てブルムリン教会に向かう。ブルムリン教の教会は貴族街の端の方にある。多少は距離があるけど俺にとっては関係ない。“神狼の靴”の〈神速〉を使えば数秒で着くからな。


〈神速〉を発動して家の屋根を走って教会を目指す。数秒で着いた。ブルムリン教会は結構大きな建物だった。前の創世教会の3倍くらいはあるかもしれない。まあ、今は創世教会の方が圧倒的に大きいからな。今の創世教会は畑と牧場をつくる為にかなり広い土地を所有している。教会の周り一体を俺が買ったからだ。面積で言えばブルムリン教会は今の創世教会の畑より小さい。俺は“死神のローブ”の効果〈存在希薄・極〉と〈暗殺神〉の〈気配遮断〉の両方を使って中に忍び込む。ぶっちゃけ片方で十分だけど一応念のためだ。中を進んで行くと、騒がしい声が聞こえて来た。


「ワハハハハ!これであのガキにやり返す事が出来ますな!」


「そうですね、助司祭。私達が舐められてはいけません。特に汚れた獣を庇う下等な人間なんかには」


「それもこれも全ては作戦を考えた司祭様の賜物です!」


「そこまでではありませんよ」


どうやらあの助司祭と司祭の二人で酒盛りをしているようだ。話を聞けば助司祭が生意気なガキに屈辱を与えられたと司祭に報告したところ、司祭が「下等な生き物」に舐められてはいけないと1日俺たちの事を調べて家や仲間の事を突き止め、作戦を立てて、助司祭に立てた作戦を伝え、助司祭が実行犯に指示を出したらしい。話を聞く限りこいつらこんな事をするのは初めてじゃないな。実行犯も「今回楽な仕事って聞いてたのに!こんな強いなんて話が違うぞ!」って言ってたしな。そう考えるとどんどん怒りが溜まっていく。俺は乗り込むことにした。


ギイッ。


「なんだ?ドアが勝手に・・・開いたのか?」


俺は普通にドアを開けて歩いて入ったが、〈存在希薄・極〉と〈気配遮断〉を同時発動してる俺の事を普通の人間が認識出来る訳もない。例え目の前に居ようとも気づく事は無い。


「また、会ったな」


「!な、何でお前がここにいる!?」


〈存在希薄・極〉と〈気配遮断〉を解除して、声をかけると助司祭はものすごく慌てているようだ。それも当然か。殺されたと思ってた奴が目の前に現れたんだから。


「と言う事はこの子が貴方の言ってた子供ですか?」


「そうです!こいつです!」


司祭が助司祭に確認する。


「言ったはずだよな?俺の仲間や関係者に手を出せばどうするかって?」


少しだけ怒気をふくんだ声で言う。


「ヒイッ!」


助司祭は腰を抜かしたようだ。


「まあ、待ちなさい」


司祭が話しかけて来た。


「君は勘違いをしているようだ」


「勘違い?何をだ?」


「君達が私達高貴な者に手を出したのが先だろう?それならやり返されても仕方ないと思わないか?」


「何を言ってるんだ?先に俺の仲間を侮辱して小さい子供を傷つけたのはそっちだろう」


「だからそれも勘違いだと言うのだよ。侮辱したわけでも無いし、傷つけたのでも無い」


「なら、何だと言うんだ!俺の仲間に対して“汚れた獣”などとほざいて、子供に傷をつけたのは間違い無いんだぞ!」


「それは当たり前の事を言ったまでで、手を挙げたのは“躾”だよ」


「何を言っている?当たり前の事だと?躾だと?」


「その通り。汚れた獣がいたから汚れた獣と言って、汚れた獣風情が人様の街を歩いていたから躾けた。それだけじゃ無いか」


「ふざけるな!!!獣人は汚れた獣なんかじゃ無い!!れっきとした人種だ!!それに街を歩くのは当たり前の事だ!!子供が大人になるのと同じくらい当たり前の事だ!!」


「ヒイッ!」


俺が怒って怒鳴ると司祭も腰を抜かしたようだ。


「ち、違う!汚れた獣が私達のような高貴な者と同じ道を歩いたんだ!それが悪い!」


「ふざけるなと言っている!!お前らは何様のつもりだ!!自分の事を高貴だなんだと!!同じ人種だろうが!!」


「それこそふざけるな!!汚れた獣と一緒にするな!」


「話はもう終わりだ。お前らには何を言ってもダメだ。俺の仲間に手を出そうとした事を後悔しろ!」


そう言って俺は魔法を放つ。と言っても俺はそこまで偉いわけじゃ無いからあいつらを裁く権利は無い。だから仲間に手を出された事に対するお返しをするだけだ。なので魔法も一番弱い〈火炎弾ファイヤーボール〉を放つだけだ。


「〈火炎弾ファイヤーボール〉!」


ゴウッ!


「や、やめろ!」


「た、助けてくれ!」


ドガァァン!!


び、びっくりした!

何にびっくりしたって?自分が放った魔法にだよ。おかしいな?俺は〈火炎弾ファイヤーボール〉を発動した筈だ。〈火炎弾ファイヤーボール〉は直径10センチ程の火の玉を放つ魔法の筈だ。それが俺が放ったのは直径2メートルにはなる火の玉だった。慌てて〈魔法操作〉で軌道を変えて天井にぶつけたけど、、

煙が晴れて見えたのはぽっかり穴の空いた天井だった。


ピシッ!


不吉な音がして咄嗟に結界を張って周りの人を結界で覆う。


ドォォォン。ガラガラガラ。


音を立てて建物が崩れ落ちた。


なんとか間に合った。倒壊に巻き込まれた人はいないな。助司祭には「俺の仲間や関係者に手を出したら教会を消しとばす」って言ったけどあれは脅しだったんだけどな。ほんとに消えちゃったよ、、。倒壊で起きた煙が晴れていくと目の前には泡を吹いて倒れる二人の男がいた。どうやら司祭と助司祭は気絶したようだ。別にこの二人は守らなくてもいいと思ったけど、仕方ない。こいつらには自分の犯した罪を償わせなければ。それにしても何であんな事になったんだろう?


『それはマスターのステータスのせいです。マスターのステータスは人外です。なので普通の人が使う魔法よりも強力になったのでしょう』


そうなのか。でも危ないな。このままだといつか周りに多大な被害を出す事になるかもしれない。何か策を考えなければ。でも今はこれをどうするかだな。


「さて、どうしようかな?わざとじゃないとは言え建物一つ壊してしまったんだからな。ギルドに報告するか」


〈神速〉を使ってギルドに向かう。


「すいませ〜ん、ミリアさんいますか?」


「あら?セイヤ君じゃない、こんな遅くにどうしたの?しかも一人で」


「実はですね、、」


起きた事を包み隠さず話した。


「そう、わかったわ。後はこっちで処理するからもう大丈夫よ」


「本当にすいません。なんかあったら言って下さい。必ず力になりますので」


「ふふ、ありがとう。期待してるわね。あ、でも一応また明日来てくれる?」


「わかりました。では、おやすみなさい」


「はい、おやすみなさい」


✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎

翌日。


昨日の事どうなったか聞きたいし、早めにギルドに行こう。今回も一人でギルドに向かう。


「おはようございます」


「おはよう、セイヤ君」


「昨日の事どうなりましたか?」


「それがね、少し面倒な事になってるのよ」


「何かあったんですか?」


「実はね、、」


ふむ。ミリアさんの話を纏めるとこんな感じだ。俺がギルドに報告した後に現場に行ったそうだ。そこで建物が倒壊してる事を確認して、司祭と助司祭の二人を確保し、冒険者ギルドに連れ帰り、二人が目を覚ましたら事情を聞いたそうだ。すると二人は無実を主張し、さらには俺がいきなり襲って来たと言ってるらしい。そこでギルドは“真実の水晶”を使って二人が嘘をついていると言ったそうだが、二人は「そんな魔道具は聞いた事がない。偽物だ!」と言っている。さらにブルムリン教会のスタッグ王国本部が「不確定な理由で二人を拘束するとは何事か!すぐに解放して、冒険者ギルドと教会を倒壊させた冒険者は弁償をせよ!」と言ってるらしい。それで冒険者ギルドが回答に困っているとブルムリン教会スタッグ王国本部からお偉いさんが派遣されてくるらしい。との事だ。

なんか面倒な事になりそうだなあ。



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