八十六話 創世教会を助けよう4
初めての投稿です。
誤字•脱字や矛盾点も多いと思いますがコメントでお教えください。よろしくお願いします!
〜お知らせ〜
この小説のタイトルを
『スライムを主とした仲間達と異世界を生きていく』
から
仲間の従魔達の力と規格外ステータスで異世界を楽しく生きていく 〜戦闘は規格外ステータスで、生産は従魔のスキルで簡単にこなしちゃいます。自分達に出来ないことってあるかな?〜
に変更します。
それとステータスの表示を少し変えて項目から【幸運値】をなくします。
「さて、また回ってたらもう夕方になっちゃったね。皆で夕食を食べよう」
「「「「「うん!」」」」」
この子達がどれだけ成長するか楽しみだな。実はさっき食べた飴玉はただの飴玉ではない。僕が〈創造魔法〉で作った特別な飴玉だ。あの飴玉はそれぞれが望んだスキルの種を込めてある。
ロアは〈剣術〉、〈飛剣術〉、〈魔闘術〉、各種魔法、
シロは〈盾術〉、〈結界術〉、〈空間断絶〉、〈守護者〉、
ケンは〈回復魔法〉、〈虚偽看破〉、膨大な知識、
シャムは〈家事〉、〈財宝探知〉、〈危険察知〉、〈第六感〉、
メイは〈料理〉、〈素材探知〉、魔法の才能、
って言うふうにな。でもあくまで種だから芽吹かせるのは自分達の努力だ。ま、指導員ゴーレムのスキル〈指導〉は教える事で覚える速さを底上げしたり、教え子の経験値が速く上がったりするからな、大丈夫だろう。
「「「「「ごちそうさまでした!」」」」」
「美味しかったですか?」
「「「「「うん!」」」」」
今日の夕食は神官ゴーレムが作った。今後は彼女がご飯を作るようだ。
「さて、ご飯も食べましたし、僕達はこれで帰りますね」
「え!?帰ってしまうのですか?」
「もう遅いですから泊まっていかれては?」
「流石に二日続けて泊まるのは、他の仲間が悲しみますので」
そう昨日教会に泊まってその後にプレゼントの準備の為に家に帰ると従魔の皆がすごく寂しそうにしていたのだ。それで皆に今日は一緒に寝ようって約束したから、帰らないとな。
「そうですか。セイヤ君には何から何までお世話になってしまって、本当にありがとうございました」
「ありがとうございました」
「「「「「ありがとう、お兄ちゃん!」」」」」
「気にしないで下さい。それとこれは教会に寄付しますので」
そう言って一つの袋を渡した。
「これは?」
「それはアイテム袋です。中に入ってる物は皆で有効活用して下さい」
「ああ、最後までありがとうございます」
「では、これから頑張って言って下さい。僕達は創世教会の事をとても良く思っているので何かあればなんでも相談して下さい。すぐに駆けつけて解決してあげますよ」
「重ね重ねありがとうございます」
「それでは、おやすみなさい」
「はい。皆様の行く末に神の加護があらん事を」
「皆様の幸せを願っております」
「にいちゃん!俺達が強くなってにいちゃんを助ける時が来るのを楽しみにしてろよな!」
「必ず力になるです!」
「ありがとう」
「気をつけてね」
「また遊びに来てね」
「君達もね。頑張って修行をすれば力は必ず芽吹くから、頑張るんだよ」
「「「「「うん!」」」」」
「よし!また会いましょう。さようなら」
そう言って教会を後にする。
「じゃあな〜!」
子供達は俺が見えなくなるまで手を振ってくれた。
✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎
セイヤ達が見えなくなってから。
「そういえばシスター、最後に何を渡されたの?」
「中に入って確認してみようか」
そう言って中に入っていく。中に入って袋を確認すると手紙が入っていた。シスターマリアがそれを読んで行くとだんだん顔が青ざめていった。そして読み終わると絶叫した。
「な、なんですか!これは!」
「どうしたのシスターマリア?」
「いえ、中に入ってる物が規格外過ぎたので」
「何が入ってたんだい?」
「シスターレイジー、これを見てください」
そう言ってシスターマリアが一通の手紙を渡す。
ーーーーーーーーーー
シスター達へ
アイテム袋の中には色々と入っていますが、その説明は後にして、中のもう一つのアイテム袋の事を説明します。
もう一つのアイテム袋には武器、防具、魔道具がいくつか、それとポーション類がたくさん入っています。おそらくロア達は力をつけて、冒険者になるでしょう。その時に渡してあげてください。少し早いですが僕達からの選別の品です。
あ、それとアイテム袋は両方とも容量無限、時間停止なので中の物は劣化したりしません。アイテム袋に魔力を流すと本人登録がされます。本人登録をしてない人が使おうとすると重くて待つ事が出来なくなりますので気をつけて。
渡したアイテム袋の中には食料品やちょっとした魔道具が入っています。こっちの魔道具はシスター達が使って下さい。大きい卵は農家ゴーレムに渡して下さい。動物の卵ですので孵化させると、牛乳や卵が取り放題になります。餌代やその他の費用はおそらく農家ゴーレムが作った農作物の余りを売れば問題は無いと思いますが、足りない時は気軽にスライム商会に来て下さい。いくらでも貸しますので。一応白金貨100枚は入れておきましたので使って下さい。
最後に入っている巻物の事ですがこれは魔法巻物と言って、僕達が開発した魔道具です。効果はスクロールの中に書いてある魔法を即座に覚える事が出来る、と言う物です。今回は〈上位治癒〉と〈極限治癒〉と〈上位状態異常治癒〉の三つをお渡しします。ですが約束して下さい。それは貴方達が心から信用した人にしか言わないという事です。できれば例え上司でもあまり教えないで下さい。勝手に渡して置いてなんですがよろしくお願いします。
セイヤより
追伸 魔道具の使い方は同封した手紙を読むか、指導員ゴーレムに聞いて下さい。
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手紙を読み終わるとシスターレイジーも顔が青ざめていた。
「全くあの子はなんて物をくれたんだろうね」
「善意でくれてるのは間違い無いんですが」
「そこは私も疑っては無いよ。ただ、ねぇ」
「ですよねぇ」
「「もう少し自重を知って欲しい!!」」
二人が声を揃えてそう絶叫した。
「まあ、ありがたく頂戴しようか。特に魔法巻物とやらはありがたいね」
「そうですね。これで沢山の人を助ける事が出来ます」
「それにこれだけお金が有れば、」
「はい!炊き出しも出来ますね!」
普通の場合白金貨という物は庶民が拝む事は一生ないだろう。何故なら一枚有れば一つの一般家庭が一生遊んで暮らせる程の価値があるのだから。セイヤはお金をたくさん持ち過ぎていてよく価値を理解できていなかった。
その頃セイヤ達は。
「シスター達はプレゼント喜んでくれたかな?」
「〔喜んでくれてるよ!〕」
〔そうです〕
〔喜んでると思うよ〕
〔その通りだと思います〕
「ならいいけどな。さて早いとこ家に帰ろう。そろそろ王都に出発しないとな!」
「〔そうだね!〕」
皆で家に向かって駆けていく。
「皆、ただいま!」
そう言って家のドアを開ける。するとそこには縄で縛られた黒装束の男が何人もいた。
「なんだこれ?」
〔あ、お帰りマスター!〕
「ただいま、ウォーター。それで、これはどうしたんだ?」
〔えっとね〜、マスターがいない時にこの人達が襲って来たの。それを警備ゴーレムが見つけてみんなで捕まえたの!〕
そんな事があったのか。あ、警備ゴーレムと言うのは兵士ゴーレムと同じくらいの強さで、索敵が得意なゴーレムだ。家にはこの警備ゴーレムと兵士ゴーレムが合計10体程いて警備してくれてる。半分が屋敷の中でもう半分が屋敷の周りを見回る感じだ。
「それにしても何で屋敷に襲いかかって来たんだ?何か悪い事したのか?」
〔してないよ!〕
「そうだよな」
うちの可愛い従魔達がそんな事をする筈が無いもんな。直接聞くか。
「おい、お前ら何で屋敷に襲いかかったんだ?」
「・・・・」
「喋る気は無いってか。わかった。フェル、食べちゃいなさい」
「〔(え〜!こんなの食べたく無いよ〜!)〕」
「(フリだよフリ。それで脅かせば話してくれるかもしれないだろ?)」
「〔(わかった〜)〕」
〈従魔念話〉でこっそり話す。そしてフェルが元の姿に戻って更に〈サイズ調整〉で大きくなる。人一人くらいなら一口で食べれるサイズだ。
「〔じゃ、いっただっきま〜す!〕」
フェルが口を大きく開けて男の一人に噛みつこうとする。
「ひぇぇぇ!わかった!話す、話すから!勘弁してくれ〜!俺達は雇われたんだよ!」
「雇われた?誰に?何のために?」
「神父の格好をした奴だ!まず家にいる奴らを殺して、何人かは生かして人質にして帰ってくるガキどもを殺せって!!」
神父の格好?まさか、
「おい、それはこいつか?」
俺は一枚の写真を見せる。これはリファからコピーさせてもらった〈念動術〉の一つで自分の見た物を紙に写せる〈念写〉と言う魔術だ。
「そうだ!間違いねぇ!」
写真の男はブルムリン教会の助司祭だった。
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