八十五話 創世教会を助けよう3
初めての投稿です。
誤字•脱字や矛盾点も多いと思いますがコメントでお教えください。よろしくお願いします!
〜お知らせ〜
この小説のタイトルを
『スライムを主とした仲間達と異世界を生きていく』
から
仲間の従魔達の力と規格外ステータスで異世界を楽しく生きていく 〜戦闘は規格外ステータスで、生産は従魔のスキルで簡単にこなしちゃいます。自分達に出来ないことってあるかな?〜
に変更します。
それとステータスの表示を少し変えて項目から【幸運値】をなくします。
「じゃ、しゅっぱーつ!」
そう言ってロア達が案内を始めた。礼拝堂、食堂、部屋、物置部屋、厨房、花壇や菜園等色々設備はあるけどどれも結構ガタが来てたりしてボロい。案内してもらいながら皆に話を聞いた。
「ロア達は何か欲しい物はあるか?」
「欲しい物?そうだな〜やっぱり強い力が欲しい!皆を守りたいしな」
ロアは力か。責任感のあるリーダー的な奴だな。
「僕は皆を守る力です」
シロは皆を守る力か。優しい奴だな。
「僕は知識が欲しい。知識があれば騙されないで済む。後は・・」
「?」
ケンは知識か。それと皆には聞こえなかったみたいだけど俺達にはバッチリ聞こえたぞ。いい奴だな。
「私は料理したり掃除したりする力かな。後は綺麗な物とか」
シャムは家事能力と綺麗な物か。女の子だからな。
「私は自分の部屋が欲しいな〜。それと美味しいもの」
メイは自分の部屋と美味しいものか。部屋がないのは辛いよな、女の子だし。
「シスター達は何かありますか?」
「そうですね。神に使える身としては欲を出す事はよろしくない事ですが、やはり子供達を育て、守る力が欲しいですね」
「私もです。子供達がお腹を空かせたりするのを見るのは辛いです」
ああ、やはりこの人達は素晴らしい人達だ。自分達だって子供達以上にお腹を空かせてるのに子供達の心配をするなんてまさに聖職者の鏡だな。どっかのアホとはまさに月とスッポンだ。神様達、こんないい人達に手を貸してあげる事はいいですよね?それに自分の事を顧みず子供達を育て、守る力を欲する事なんて欲なんかじゃなくその真逆ですよね?
オ:「そうだね。この子達の事を頼んだよ」
任せて下さい。
「ありがとうございました」
礼拝堂に戻って来た。
「では、少し待ってて貰えますか?昼食は置いてくので皆で食べて下さい」
「いいんですか?」
「どうぞ。僕達は少し出るので何かあればすぐに駆けつけますので。また後で会いましょう」
「ありがとうございます」
「では」
そう言って僕達は教会を出た。歩きながら皆と話す。
「僕はあの人達を助けたいと思う。皆は賛成してくれる?」
「〔もちろん!〕」
〔ご主人様の仰る事は全て叶えさせて頂きます〕
〔賛成するよ!あんないい人達はほっとけないよ!〕
〔そうですね。あの人達こそ聖職者のあるべき姿です〕
「ありがとう皆。早速帰って準備しよう」
一時間程経ちお昼が過ぎた頃。
「すいませ〜ん」
「は〜い。あ、セイヤ君」
「遅くなってすいません」
「大丈夫よ〜。あら?その子達は初めて見る子ね」
「はい。皆僕の仲間です」
〔ビルドです。よろしくお願いします〕
〔フェンだよ。よろしくね!〕
「私はレイジーよ。よろしくね」
「それでこちらはゴーレムです」
「ゴ、ゴーレムですか?」
「はい。この三体のゴーレムはそれぞれに役目があり、神官ゴーレム、指導員ゴーレム、農家ゴーレムとなっています」
「はあ?」
「この三体のゴーレムはこの教会に寄付するのでお使いください」
「ゴ、ゴーレムを寄付ですか!?」
「はい。神官ゴーレムはシスター達のお手伝いとして、指導員ゴーレムは子供達の先生とこの教会の護衛として、農家ゴーレムは野菜や動物を育てる事が得意ですので、そのようにお使いください」
「い、いいんですか!?」
「もちろんです。それとさっき商業ギルドに行ってここら辺の土地を買ったのでそこを使って農業や畜産をするといいですよ」
「と、土地までですか!?も、貰えません!?」
「気にしないで下さい。これは自己満足の為にやってる事なので」
「で、ですが、こんなにも沢山の物をタダで貰うのは流石に、」
「ならこうしましょう。僕はスライム商会と言う商会をやってます。ですので、子供達が大きくなって力がついたらスライム商会の仕事を手伝って貰う、と言うのでどうでしょう?」
「仕事ですか?う〜ん、」
「シスター!俺、それでいいよ!」
「「僕も!」」
「「私も」」
「わかりました。何から何までありがとうございます」
「それと一端外に出て貰っていいですか?」
「外に?わかりました。セイヤ君の言う事は全て信じましょう。ここまでしてくれたのですから信じなければ天罰が下ります」
「ありがとうございます」
「皆さん、行きますよ」
「「「「「はーい」」」」」
皆出たかな?
「では、これからこの教会を解体します」
「!か、解体ですって!ま、待ってください!流石にそれは勘弁して貰えませんか!?」
「まあ、見ていて下さい。皆さんの大事な物は回収して有りますので」
「で、ですが!?」
「シスターレイジー、ここはセイヤ君を信じましょう」
「シスターマリア、わかりました。お願いします」
「ありがとうございます。ビルド頼んだよ」
〔任せて!〕
あ、念の為に結界を張っておこう。〈防音結界〉と視覚を誤魔化して何も変わってないように見えるようにする結界、〈視覚阻害結界〉。これで良し。
〔行くよ〜!〈範囲建物解体〉!〕
ガラガラガラッ!
シュンッ!
ビルドの〈建築魔法〉によって解体された建物がアイテム袋に収納されていく。
〔次行くよ〜!〈家創造:教会〉!、〈家創造:獣舎〉!〕
ドドドドンッ!
魔力によって作られた教会がどんどん出来ていく。ものの一分で前の教会の3倍はある新しい教会ができた。教会の向かって右側には畜産用の建物が出来た。
〔ふうっ。これで大丈夫、マスター?〕
「ばっちりだよ。ありがとう、ビルド」
〔えへへ〜〕
[次は私がやりましょう。〈畑化〉、〈耕起〉]
農家ゴーレムが〈植物魔法〉を使って教会に向かって左の土地を畑にして、それを耕した状態にした。
「ありがとう。これで準備は整いました。皆で中を確認しましょう
皆で、新しい教会の中を見ていく。本当は神像も変えたかったんだけど、俺が作ると精巧に出来過ぎてなんでこんなに精巧に出来るんだ?ってなりかねないから今回は前の神像を使わせて貰った。その代わりに欠けてたところや汚れなんかを全部直して新品同様ぐらいに綺麗にしたから許して欲しい。新しい教会の一階は礼拝堂と厨房、それと奥に何部屋か作った程度の簡単な作りになっている。厨房は教会前の広場で炊き出しをする時に使うだろう。
二階はシスター達と子供達、そしてゴーレム達の部屋だ。それぞれ個人の部屋と子供達が集まって寝れるくらいの大きさの部屋を一部屋作った。使うかどうかはわからないけど。後はシスター達が仕事をする部屋と厨房、お風呂だ。水洗トイレもこの教会には何個か配置した。
三階部分は殆ど何もない。ここは教会の皆で有効活用して貰おう。それと教会は教会の左右に塔がくっついてる形になっている。その左右の塔には転移魔法陣を設置した。向かって右側にはゴトクの屋敷に繋がる転移魔法陣、左側にはセレナダンジョンの屋敷に繋がる転移魔法陣だ。これは緊急用なのでゴーレムにしか教えてない。使う事が無い様に祈ろう。教会の地下は子供達が訓練する用の訓練場になっている。ちなみ200人は余裕で入る。これを見て皆は、
「すっげー!!!!」
「すごいね!!!」
「すごすぎる」
「ほんとね!」
「念願の自分の部屋がある!!」
「水洗トイレにお風呂まであるなんて、贅沢すぎでは?」
「汚い体や、すごい臭いは逆に神様達に失礼に当たるって事です。それに不衛生だと病気の原因にもなりますからね」
「そうなんですか。これからは気をつけますね」
「そうして下さい」
「さて、後は子供達にプレゼントだ」
「なんだ?これ」
「これはね、僕の故郷の食べ物で飴玉って言うお菓子だよ」
これは少し違うけど。
「へ〜美味いのか?」
「美味しいよ」
「なら、貰うよ!」
「こら!ちゃんとお礼を言いなさい!」
「は〜い。にいちゃんありがとな!」
「「「「ありがとう」」」」
「それと、ケンにはこの子をあげるよ」
「?」
「この子はね人の見た目をしてるけど実はスライムなんだ。僕の力で人化してるだけで」
「!そうなの?」
「うん。この子は動物スライムって言ってね、しかもとても珍しい動物のスライムなんだ。動物スライムは皆〈獣化〉と言うスキルを持ってるから元の動物の姿になる事ができるんだよ。それと〈回復魔法〉を使えるから教えて貰うといい」
「!なんでそれを!?」
「さっき聞いた時にね。君は優しい子だから、頑張ってね」
「うん。ありがとう」
「この子は僕の大事な従魔だから大切にね。それと強いから子供達の護衛にするといいよ」
「わかった!」
喜んでくれたようだ。
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