表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

83/145

八十二話  王都に向かう準備3

初めての投稿です。

誤字•脱字や矛盾点も多いと思いますがコメントでお教えください。よろしくお願いします!


〜お知らせ〜


この小説のタイトルを

『スライムを主とした仲間達と異世界を生きていく』

から

仲間の従魔達の力と規格外ステータスで異世界を楽しく生きていく  〜戦闘は規格外ステータスで、生産は従魔のスキルで簡単にこなしちゃいます。自分達に出来ないことってあるかな?〜

に変更します。

それとステータスの表示を少し変えて項目から【幸運値】をなくします。



マリーさんにキセス亭の厨房に連れて行かれた。ローザさんもついてきている。そこには見た感じ30代くらいの夫婦がいた。マリーさんの両親だろう。


「この二人は私の両親だよ!お父さんがマグナスでお母さんがルリィだよ!」


「なんだマリー、厨房に客を連れてきたらダメだろう」


「お父さん聞いて!凄い発見をこのセイヤ君がしてくれたの!」


「凄い発見?なんだそりゃ?」


「うちのおすすめメニューにラモンのジュースあったでしょ?」


「ああ。手頃な価格で栄養もあるし冒険者がよく飲んでくれてるな」


「それをね、少し手を加えるだけで凄く美味しくしてくれたの!」


「ほう、どんな工夫をしたんだ?」


「セイヤ君、説明してくれる?」


「いいですよ」


「お願いね」


「はい。まずは初めまして。Bランク冒険者でクラン家族ファミリアのクランリーダーセイヤと言います」


「ほう、小さいのにBランクとは強いんだな」


「そこそこですよ。そういうマグナスさんこそとても強そうですね」


「まあ、元冒険者だしな。今でも料理の材料を取りに肉ダンジョンに潜る事もあるしな」


「そうだったんですか。っと話が少しずれてしまいましたね。では、話を戻して、僕がした工夫とは簡単な事です。ただ氷を入れて冷やしただけですよ」


「氷を入れた?なんでまたそんな事を?」


「ラモンのジュースはさっぱりしていて清涼感のある飲み物ですがジュースがぬるいせいで清涼感が薄れていました。そこで冷やしてみたらどうだろうと思い、〈氷魔法〉で小さい氷を作って入れたんです」


「なるほど。一つ作ってみてもらえるか?」


「わかりました。ジュースをもらえますか?」


「もちろんだ」


「ちょっとあなた、私も飲みたいんですが」


「ああ、すまんな。セイヤ君、二つで頼めるか?」


「大丈夫ですよ」


「ありがとう。これで頼む」


「はい」


ポチャン。


「できましたよ」


「ありがとう。飲んでみるか」


ゴクッ。


「こ、これは美味いな!」


「ほんとね!冷やすだけでこんなにも変わる物なのね!あなた!これは是非ともやるべきよ!」


「やりたいのはやまやまなんだが問題がある」


「問題?」


「氷を作る事が出来ない。氷を作る魔道具はあるにはあるが珍しいし、ここらじゃ手に入る事はないな。王都の一流レストランならあるだろうが」


「ふむ、それなら僕がどうにかしましょう。ただし条件があります」


「どうにかするって、どうする気だ?それに条件ってなんだ?」


「僕はスライム商会って言う商会もやってるんですよ。スライム商会でなら手に入れる事が出来ます。条件は僕とここにいる人達で〈契約魔法〉で契約してもらう事です」


「契約?内容にもよるな」


「内容は簡単です。僕が話す事は他言無用、と言う契約です」


「まあ、よくある契約だな。破ったらどうなる?」


「死にます」


「な!死ぬのはやりすぎだろう!」


「それだけ大事な話という事です。もし、契約してくれるならプレゼントをあげますよ」


「プレゼント?何をくれるんだ?」


「それは契約してからのお楽しみです。ですが絶対に損はさせないと誓います」


「少し家族と相談させてくれ」


「もちろんです。納得がいくまでどうぞ」


15分くらい経った。


「よし!契約をさせて貰おう!」


「ありがとうございます」


「なんでお礼を言われるんだ?」


「いえ、僕はこのお店が気に入りましたから、契約してもらえて嬉しいのです」


「そうか。その期待には応えないとな!」


「でもなんで契約をする気になったんですか?僕が言うのはなんですが結構胡散臭いと思いませんか?」


「それは長年冒険者をやってきた俺達の勘だな。それにセイヤ君は悪い奴には思えないからな」


「そうですか。ありがとうございます。では、こちらが契約用紙です。内容を確認して、他にも確認したい事があれば確認してください。それで大丈夫ならサインをお願いします」


「ねえ、私もしていいからしら?」


「ローザさんもですか?別に構いませんが、破れば死ぬ契約ですよ?そんな契約していいんですか?」


「大丈夫よ。破らなければいいんでしょう」


「まあ、そうですが。わかりました。こちらをどうぞ」


「ありがとう」


「よし、書いたぞ」


「私もよ」


「はい、これで全員契約完了ですね」


それからギルドマスターに話した事をマグナスさん達とローザさんに話した。


「そりゃたまげたな。どうりで強そうなわけだ」


「凄いわね〜」


「では、契約をしてくれたのでプレゼントを渡したいと思います。まずはこれです」


「なんだこれは?四角い箱だよな?」


「ええ、これは魔道具です。僕の仲間が作った一級品ですよ」


「魔道具か、効果は?」


「この魔道具は氷を作る魔道具ですね」


「そうなのか?俺が見た奴はもっと大きかったと思うが」


「これは一般の物とは違ってさらに効率を良くした魔道具です。20〜30くらいの魔力で氷を大量に作れますよ」


「そりゃ凄いな!」


「魔石でも補えます」


「どれくらいだ?」


「そうですね。ゴブリンの魔石一個で半日と言ったところでしょうか」


「そんなにか!凄いな!そんな大層な物を貰ってもいいのか?」


「もちろんです。まだありますよ」


「まだ?他にも何かくれるのか?」


「はい。今度は設置しなければならない物なんですが」


「設置する?何をだ?」


「冷蔵庫と冷凍庫です」


「冷蔵?冷凍?なんだそりゃ」


「簡単に説明すると冷蔵庫が食べ物なんかを冷やして長期保存を可能にする物で、冷凍庫が食べ物なんかを凍らせて冷蔵庫より長い間保存できる物です」


「ああ!クーラーボックスの事か」


「クーラーボックス?同じ効果の物があるんですか?」


「ああ、昔王都で見た事がある」


「そうなんですか。ま、それを設置します」


こっちの世界では冷蔵庫なんかの事をクーラーボックスって言ってるんだな。覚えとこう。


「いや〜すまんな。そんな物まで貰っちまって」


「いいんですよ」


「それよりも相談があるんですけど」


「なんだ?」


「実はスライム商会で料理を扱おうと思ってるんですが、どうです?一緒にやりませんか?」


「ふむ。料理と言ってもどんな事やるんだ?」


「今の所考えてるのはここみたいに料理を出したり、出来上がってる料理を売ったりですね」


「出来上がった料理を売るってどうやってやるんだ?」


「アイテム袋に入れてです。容量無限ですし時間も止まってるから痛む事はありません」


「それなら考えてもいいが、今も俺はこの仕事を気に入ってるんだ。だから今とどれくらい変わるのか教えて貰えるか?」


「そうですね、やるとしたらお店を大きくして、料理の種類を増やす、くらいですかね」


「うーん、それは納得なんだが、これ以上大きくなったり、料理を増やすと手が回らなくなっちまうな」


「それは大丈夫です。うちから人手を増員するので」


「生半可な人手だとかえって足手纏いになるぞ?俺は〈料理Lv.7〉だから最低でもLv.5〜6は無いと」


「問題ありません。ゴーレムなので」


「さっき話してた奴か。それなら大丈夫だな」


「それと料理の材料も提供しますよ」


「わかった!そこまでされたらやるしかねぇよな!」


「ありがとうございます詳しいことは後日決めましょう」


「おう」


「手始めに主力料理に使って欲しい材料を渡しておきますね」


「どんなのだ?」


「普通に野菜類と肉類です。どうぞ」


「うおお!なんじゃこりゃあ!!」


「どうしました?」


「なんだこれは!?」


「野菜ですけど?」


「違うわ!なんでこんなに品質がいいんだって聞いてるんだよ!」


「当然です!うち1番の農家が育てたんですから!」


「すげぇな、こんな高品質な物久々に見たぜ。王都の食材に引けをとらねぇな。いや、もしかすると上かも知れねえ」


「次は肉ですね。どうぞ」


「うおおお!なんじゃこりゃあああ!!!」


「え?肉ですけど」


「だからそうじゃねぇって!これも高品質すぎる!」


「それは肉ダンジョンのですね」


「なんだと!?まさか10階層以降の魔物か!?」


「そうですね。確か11〜15階層の奴だったかな?」


「そんな物を軽く出すんじゃねぇよ!超高級品じゃねえか!」


「大丈夫ですよ。大量にありますから」


「まったく」


「嫌でしたか?」


「なわけあるか!ちょっとびっくりしただけだ、これをうまく料理すればいいんだろ」


「はい、お願いします」


「任せとけ!最高の料理を作ってやるよ!」



気に入っていただけたなら評価の方をお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ