八十一話 王都に向かう準備2
初めての投稿です。
誤字•脱字や矛盾点も多いと思いますがコメントでお教えください。よろしくお願いします!
〜お知らせ〜
この小説のタイトルを
『スライムを主とした仲間達と異世界を生きていく』
から
仲間の従魔達の力と規格外ステータスで異世界を楽しく生きていく 〜戦闘は規格外ステータスで、生産は従魔のスキルで簡単にこなしちゃいます。自分達に出来ないことってあるかな?〜
に変更します。
王都に向かう前にゴトクを見て回ろうと思う。俺はほとんどこの街の事を知らないからな。一人で行ってもいいけどやっぱり誰かいた方が嬉しいからな、誰か誘おう。誰がいいかな?まぁ、ライフは決定として後2〜3人は連れて行きたいな。皆に聞いてみるか。〈従魔念話〉発動。
「皆〜、聞こえるか?」
〔どうしたの〜?〕
「〔何かありましたか?〕」
「〔どしたの〜?〕」
「〔どうした?〕」
「〔おお、これが念話か〕」
「今からゴトクの街を見て回ろうと思うんだけど2〜3人くらい付いてきて欲しいんだよ。それで誰がいいかな〜って」
「〔僕が行く〜!〕」
〔僕も!〕
〔私も行きたいです〕
「フェル、ヒート、ヒールか。じゃあ3人に頼むかな」
「〔やった〜!〕」
〔わ〜い!〕
〔ありがとうございます〕
「じゃ、今から召喚するけど大丈夫か?」
「〔大丈夫だよ〜〕」
〔大丈夫!〕
〔大丈夫です〕
「じゃ、行くぞ〜。〈従魔召喚〉!」
ピカッ。
「〔マスター!〕」
〔わ〜い!〕
〔今日はよろしくお願いします〕
「じゃ、行くか」
「〔は〜い〕」
〔は〜い!〕
〔はい〕
まずはゴトクの街について情報を集めよう。街の人に聞いていこう。
「すいません」
歩いてるおばさんに声をかける。
「何だい?」
「最近ゴトクに来た冒険者なんですがこの街について教えてもらえませんか?初めて来たもので」
「小さいのにもう冒険者をしてるのかい。すごいねえ」
「ありがとうございます」
「じゃあ、この街の成り立ちについてでも話すかね。この街はね、この国で一番最初にできた街なんだよ。小さい村なんかは少しあったみたいだけどね。
ある時、魔物が大発生してね、村々が壊滅の危機に陥りそうになったのさ。その時に一人の青年が一匹の獣と共に立ち上がって魔物を殲滅してくれた。それがこの国の初代国王スタッグ様ってわけさ。魔物を殲滅した後に生き残った人々は一つの場所に集まり出来たのがここ“要塞都市ゴトク”さ。その後からいろんな街や村が出来て行ってスタッグ王国ができて王都の場所が今の場所に移ったって訳さ」
「そうだったんですね。でも何故ここを王都にしなっかったんでしょうか?」
「そこまでは分からないけど、。ここは“サンの森”に近いからね。あそこは森の中心に行けば行くほど魔物の強さが上がっていくからね。中心あたりのの魔物は噂によればレベル500近くなるって話だよ。だから王都を遠くにしてここを要塞都市にしたんじゃないかい?」
「なるほど。そんな成り立ちだったんですね。あ!自己紹介が遅れました。Bランク冒険者でクラン家族のクランリーダー、セイヤと言います」
「〔同じくクランメンバーのフェルだよ~〕」
〔同じくクランメンバーのヒートです〕
〔同じくクランメンバーのヒールです。よろしくお願いします〕
「その歳でBランクなの!すごいわねぇ。私はローザよ。よろしくね」
「長い間立ち話させてすいません。もうそろそろお昼時なのでどこかに入りましょう。何か奢らさせてもらいます」
「まあ、ありがとう。じゃあすぐそこにいい店があるので行きましょう」
ローザさんはそう言って歩き始めた。にしてもローザさんって凄い奇麗に歩くな。
「ここよ」
そう言って見たのはキセス亭だった。
「キセス亭ですか。いいですね」
「知ってたの?」
「一回だけですがここで食事をした事があります」
「そうだったの。ここの料理は美味しいわよね。私もたまに抜け出してくるわ」
「抜け出して?」
「なんでもないわ。さ、入りましょう」
「そうですね」
「いらしゃいませ~」
「お久しぶりです、マリーさん」
「わ~、久しぶりです~セイヤさん」
「再開を懐かしむのはいいけれどまず座って注文しましょ」
「そうですね。こちらにどうぞ~」
今回は一階のテーブルに案内された。
「さ、頼みましょう」
「そうですね、皆は何がいい?」
「〔前に食べた奴!〕」
〔僕も!〕
〔私も同じのでお願いします〕
「前に食べたのって?」
「キセス亭特製ビーフシチューです」
「美味しいわよね~。私もそれにしましょう」
「わかりました!ビーフシチュー五人前ですね!」
「あと、何か飲み物ありますか?」
「飲み物ですか?でしたらラモンのジュースなんてどうでしょう?さっぱりしてて美味しいって評判なんですよ!」
「ではそれを五人前お願いします」
「わかりました。では少々お待ちください」
料理を待ってる間ローザさんからゴトクのことを色々聞いた。
ゴトクの領主の事や、スラム街の事などローザさんは色々教えてくれた。
ゴトクの領主はローレン・フォン・プレシャス・ゴトク公爵だそうだ。
貴族についても教えてくれた。この国で家名を持ってるのはだいたい貴族なんだそうだ。ローレン・フォン・プレシャス・ゴトクだと“ローレン”が名前、“プレシャス”が家名で“フォン”は名前と家名の間に入れるものらしい。ちなみに王家だと“テラ”が入るそうだ。領地を治めてる家の当主は最後に領地の名前が入る。この街は正式にはゴトク領ゴトクだそうだ。だからゴトク領を治めているローレン・フォン・プレシャス公爵は最後にゴトクが付いてローレン・フォン・プレシャス・ゴトク公爵となるわけだ。
次に貴族の階級についてだけどしたから騎士爵、男爵、子爵、伯爵、辺境伯、侯爵、公爵となっている。騎士爵、男爵、子爵が下級貴族で伯爵、辺境伯、侯爵、公爵が上級貴族だ。
貴族の爵位について少しだけ説明をしよう。騎士爵は少し特別で一代限りのの貴族だそうだ。国にとても貢献した人に与えられる爵位で領地を与えられることもないし、本人だけの爵位だから妻や子供が爵位を持つことはない。男爵から領地を与えられるようになる。
侯爵は貴族の中では一番上とされているけど実際は辺境伯と同格らしい。辺境伯は主に国境の警備などに当たっている。軍関係の最上位貴族が辺境伯で政治などの最上位貴族が侯爵というわけだ。
公爵は特別で王族に与えられる爵位だ。例えば二人の王子がいると一人が王様になり、残りの一人は公爵となるのだ。ローレン・フォン・プレシャス・ゴトク公爵は今の王様の弟なんだって。ちなみにSランク冒険者になると子爵とほぼ同格なんだそうだ。そんな話をしてるとご飯が来たようだ。
「お待たせしました〜。キセス亭特製ビーフシチューとラモンのジュース5人前ずつです!」
「ありがとうございます」
「では、いただきましょう」
「いただきます」
「〔いただきま〜す〕」
〔いただきます〕
〔いただきます〕
「それは何?」
「これは僕の故郷の挨拶です。“食べるという事は誰かの命をいただく事だからその事に感謝しましょう”って事でいただきますと言うんですよ」
「へ〜そんな習慣があるのね〜。私もやるようにしましょう」
「ぜひどうぞ」
「じゃあ改めて、いただきます」
パクッ。
「う〜ん。相変わらず美味しいわね〜」
「美味しいですね」
「〔おいし〜!〕」
〔美味しい〜〕
〔美味しいですね〕
今度はジュースを飲んでみる。うん、美味い。これはレモンジュースだな。こっちではレモンの事をラモンって言うのか。
〔ジュース美味しいけど、なんか足りないね〜〕
「そうか?ならこれでどうだ?」
ポチャン。
〔わ〜!さらに美味しくなった〜!〕
「何をしたんだい?」
「〈氷魔法〉で小さい氷を作ってジュースを冷やしただけですよ」
「面白い発想ね。私にもやってくれるかしら?」
「もちろんです。どうぞ」
ポチャン。
「まあ!冷やすだけでこんなに美味しくなるなんて!」
「どうしたんですか?」
「マリーちゃん、これ飲んでみて」
「ラモンのジュースですか?」
「美味しいわよ〜」
「ローザさんが言うなら」
「どうぞ〜」
「!なんですかこれ!すごく美味しいです!」
「でしょ〜」
「これ、セイヤ君が一工夫しただけなのよ」
「それ詳しく教えてください!」
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