七十二話 初めての依頼3
初めての投稿です。
誤字脱字や矛盾点など多いと思いますが、コメントなどでお教え下さい。
よろしくお願いします。
さあ、依頼を受けるぞ!
「どんな依頼があるかな?」
確か受けられる依頼は自分と同じランクだけだったな。Eランクの依頼は、ふむ、薬草採取や街や下水道の清掃、街の人の手伝いなんかが殆どだな。討伐系の依頼はホーンラビット、スライムくらいか。どうするか。
「みんなどんな依頼を受けたい?」
〔なんでもいいよ〜〕
「なら、色んな依頼を手分けして受けるか」
〔わかった〜〕
「あ、でもみんなで行動した方がいいかな?」
『マスター、ギルドにパーティー登録をする事をおすすめします』
どんな利点があるんだ?
『ギルドにパーティー登録をする事で自分が依頼を達成していなくてもパーティーメンバーが達成すればパーティー全体の実績に加算されるので実績が偏る事がなくなります』
それはいいな。よし、するかパーティー登録。冒険者登録した全員でパーティー登録をした方がいいよな?
『そうですね』
じゃあ屋敷にいる従魔を呼ぼう。〈従魔念話〉。
「(屋敷の皆、パーティー登録をしたいから冒険者ギルドまで来てくれるか?)」
〔わかったよ〜〕
「(頼んだぞ〜)」
5分ほどして、
〔お待たせ〜〕
「急に呼び出してすまんな」
〔大丈夫だよ〜〕
「行くぞ〜」
〔は〜い〕
「ミリアさん。パーティー登録をしたいのですができますか?」
「できますよ」
「ならお願いします。此処にいる全員でパーティーを組みます。それと僕は子供なので丁寧な言葉使いはいりませんよ」
「わかったわ。じゃあこの用紙に必要事項を書いてね」
「はい」
パーティーになるメンバーとリーダー、サブリーダーとパーティー名か。パーティーメンバーは全員としてリーダーは俺、サブリーダーはジークだな。後はパーティー名か、何がいいかなぁ、、、、よし、これにしよう。
「できました」
「“家族の絆”うん、いいパーティ名だね。じゃあ、全員の冒険者カードを預かるよ」
「お願いします」
「すぐに済むからね」
「わかりました」
ミリアさんが奥に引っ込んで行った。1分くらいして戻ってきた。ほんとにすぐだな。
「はい、冒険者カードを返すわよ」
「ありがとうございます」
「冒険者カードにパーティー名が追加されてる?あとリーダーとサブリーダーと書かれている?」
「大丈夫です。問題ありません」
「それで、パーティー登録は完了だよ」
「ありがとうございます。じゃあ、依頼を選んで持ってきますね」
「わかりました」
依頼が貼ってある掲示板にいく。
「じゃあ、グループ分けしようか。まずはホーンラビットの討伐依頼はコウ達のパーティーが頼む」
〔わかった〕
「下水道の清掃はクリーンが頼む。一人じゃ大変だろうから眷属スライムとスカベンジャースライムを連れて行ってくれ。スペースに頼んでセレナダンジョンから連れて来て貰ってくれ。ただし、人には見られない様にな」
〔は〜い〕
「他のサポート組はスライム商会の準備を頼む」
〔わかりました〕
「薬草採取には俺とライフ、ヒートが行く。二人とも頼むな」
〔よろしくお願いします〕
〔頑張ろー〕
「残った従魔達で街の掃除や街の人のお手伝いをしてくれ。指示はジークが出すからちゃんと聞くんだぞ。ジーク、任せたぞ」
「〔任せておけ。完璧にこなしてみせるわ〕」
「よし、何かあればすぐに知らせる事。決して無理はしない様に。依頼が終わったら屋敷に集まってくれ。遅くても夕方には全員集合だ。では、各自依頼書を受理して貰って行動開始!」
〔は〜い〕
ミリアさんの所に一気に押し寄せて行ってしまった。
「俺達は少ししたら行こう」
〔わかりました〕
〔は〜い〕
みんな行ったな。俺達も頑張らなくちゃな。
「よし、受理して貰えたし出発するか」
〔はい〕
〔は〜い〕
sideセイヤ達
ゴトクの南門を出て少し歩いたところで、
「薬草はゴトクの近くの平原で採取できるみたいだけど、サンの森に行けば質のいい薬草があるみたいだから俺達はサンの森に行こう」
〔わかりました〕
〔わかったよ〜〕
「後、一時間と少しで昼になるから少し急いで行こう。魔法の絨毯で飛んでいくぞ」
〔はい〕
〔は〜い〕
空を飛び始めて2〜30分後、
「よし、到着だ。ここはサンの森の入り口付近だな。ここから中心目指して歩いていくぞ」
〔わかりました〕
〔魔物はどうするの〜?〕
「サンの森の魔物は中心に行けば行くほど強くなっていく。強い魔物は俺達を恐れて出て来ないかもしれないけど襲ってくる奴もいるだろう。その時は基本的にヒートに倒して貰おうと思う」
〔でよ僕弱いよ〜?〕
「弱くは無いぞ。だけどヒートの〈熱魔法〉は相手に触れないと発動出来ない、そこでこれだ!」
〔赤い刀?〕
「名前は“炎熱赤刀”ヒートの為に作った刀だ。この刀はヒヒイロカネで出来ている。ヒヒイロカネは〈熱魔法〉と相性が良くてな、ヒートが魔力を流すと刀身が熱くなると共に分子が加速して刀身が振動する。振動する刀は普通の刀より切れ味が上がる、それに加えて〈熱魔法〉で熱した刀で焼き切る事も出来るから相乗効果で切れ味は格段に上がる。ヒート自身も〈熱魔法〉で加速出来るから問題は全く無い。出てきた魔物は全部真っ二つにしてやれ」
〔わかった〜。頑張るね〜〕
「ああ、ライフは採取をしながら魔物が来たらヒートに教えてくれ。俺は採取しながら何かあった時に対応するから」
〔お任せください〕
「じゃ、行くぞ」
〔はい〕
〔は〜い〕
それから中心まで半分くらいの所まで採取しながら歩いて来た。
〔十時の方向から魔物です〕
〔は〜い。えいっ!〕
ザシュ。
ヒートが魔物の姿が見えたと同時に俺があげた刀を使って真っ二つにした。
「流石だな」
〔えへへ〜〕
やはり、ヒートは強いな。〈熱魔法〉で加速する事でとんでもない速度で動く事が出来ている。あれは中々止められないな。今まで出てきた魔物は姿が見えたと同時に真っ二つになってるからな。
「よし、ここら辺でご飯にしよう。魔物が近づかない様に結界を張っといたから安心して食べれるぞ」
〔準備いたします〕
〔ご飯だ〜!〕
「ありがとうライフ。ここまでの道中で薬草もかなり採取出来たな。ヒール草、キュア草、マナ草が大量に取れた。それも全部高品質だ。これならハイポーションが作れるな。これならご飯食べたら帰るか」
〔は〜い〕
〔お待たせしました〕
「お、昼飯はカレーか。相変わらず美味そうだ」
従魔達には俺と同じ効果のアイテム袋を持たせている。だからセレナダンジョンの倉庫街と繋がっているからいつでも料理を食べる事が出来る。クックとキングが暇さえあれば料理を追加で作ってくれているから消費量よりも追加されていく方が多いのだ。
「じゃ、食べようか。いただきます」
〔いただきます〕
〔いただきま〜す〕
パクッ。
「うん。美味しいな!これならいくらでも食べれるな」
〔その通りですね〕
〔美味し〜!そう言えばマスター、スキルが進化したよ〜〕
「進化?どんなのだ?」
〔えっとね、〈熱魔法〉が〈振動魔法〉になった!〕
「初めて聞くな。ナビーどんな効果なんだ?」
『はい。〈振動魔法〉は振動を起こしたり、操ったりする事が出来る魔法てす。〈熱魔法〉と同じ事も出来ます。おそらく〈熱魔法〉とあのヒヒイロカネの刀を併用して使っていた事により進化したと思われます』
「なるほど。振動を操る魔法か。強そうだな、その気になれば地震を起こせるんじゃないか?」
『可能です。他には軽い振動で相手の平衡感覚を狂わせたり、自分に振動を纏わせて物体を破壊したり、複数の振動を組み合わせて相手の体を崩壊させる事も出来ます』
「強いな。ヒート、その力は強いからちゃんとコントロールするんだぞ」
〔は〜い〕
色々な話をして何回かおかわりしながらカレーを食べていると急にライフが、
〔セイヤ様!何かがとんでもない速度でこちらに迫ってきています!〕
「なんだって!魔物か!?」
〈世界地図〉を確認すると銀色に金の縁取りのマーカーだった。
「このマーカーって事は、あれだよな?」
『はい。神獣です』
「なんで神獣がこっちに向かってるんだよ!?」
〔セイヤ様!もう来ます!〕
速い!念のために武器を構える。ヒートも同じく武器を構えた。
〔来ました!〕
ゴウッ!
凄い風だ!あたりを見回しても姿は見えない。
「何処にいる!?上か!」
上を見上げるとそこには全長5メートルくらいの炎に包まれた鳥がいた。
「これはフェニックスか?」
気に入っていただけたら評価の方よろしくお願いします。




