七十一話 初めての依頼2
初めての投稿です。
誤字脱字や矛盾点など多いと思いますが、コメントなどでお教え下さい。
よろしくお願いします。
商業ギルドから歩いて冒険者ギルドに移動した。
「すいません。ゴルドさんと話したいのですが、会えますか?」
「冒険者の方ですか?」
「はい」
「では、冒険者カードの提示をお願いします」
「わかりました。これで大丈夫ですか?」
「!セイヤさんでしたか。ありがとうございます。大丈夫です」
「僕の事知ってるんですか?」
「はい。セイヤさんは用件がある場合はギルマスの所に通すように言われてますし、サブマスが専属受付嬢なので職員の間では少し有名ですよ」
そんな事になってたのか。にしても専属って誰だ?
「専属受付嬢ってなんですか?」
「簡単に説明するとギルドに有益と判断された人に着く受付嬢の事です。基本的にその受付嬢以外には担当する事が出来ないって事です」
「そんなのがあるんですね」
「とても珍しい事ですね。ゴトクの冒険者ギルドではいませんからセイヤさんが初めてですね」
「そうなんですか」
「お待たせしました」
「ミリアさん。お久しぶりです」
「お久しぶりです。これからは私がセイヤさんの担当になりますのでよろしくお願いします」
「ミリアさんが担当なんですか。って事はミリアさんってサブマスなんですか?」
「言ってませんでしたか?」
聞いてないよ!
「聞いてませんでしたね。驚きました。何にせよよろしくお願いします」
「はい。よろしくお願いします。それで今日の要件は何でしょうか?」
「新しい従魔の冒険者登録とギルマスにある物を渡しにきました。その後に依頼を受けようと思います」
「わかりました。では登録する方は此方の用紙に必要事項をお書き下さい」
はい。ナビーとゴレム、エンチャントが書いていく。
「できました」
「では、此方へどうぞ。ギルマスと話してる間に冒険者カードを作りますので」
「わかりました」
この前冒険者ギルドに来た時も案内された部屋に行った。
「少々お待ちください。今、ギルドマスターを呼んでくるので」
「お願いします」
少しして、
「おう、セイヤ。久しぶりだな」
「お久しぶりです、ギルドマスター」
「で、今日の要件は何だって?」
「はい。便利な魔道具を渡そうと思いまして」
「おお!魔道具で思い出したが、前にもらった水晶、あれは本物だな!凄く使えたぞ!」
「そうですか。それはよかったです」
「ってわけで、前に話していた量産の話なんだが大丈夫か?」
「大丈夫です。いくつくらい必要ですか?」
「全ての門とギルドにおきたいから予備も含めて15個ほど頼めるか?」
「大丈夫です。今渡せますがどうしますか?」
「あるのか?じゃあ少し待っててくれ。今金を用意する」
「別にただでも大丈夫ですよ?」
お金なら沢山あるし、
「いや、そう言うわけにはいかない。そこの所はキッチリしないとな」
「わかりました。ありがたく受け取らせて貰います」
「じゃ、取ってくる」
5分ほどして、
「待たせたな。これが水晶の代金だ。一つ200万ゴルで買い取らせて貰うから合計3000万ゴルだ」
高くない!?
「少し高すぎるのでは?」
「何を言っている。この水晶は嘘を見抜く事ができるんだぞ。門に置く事で犯罪者が減り、ギルドに置く事で虚偽の報告を無くす事ができるんだぞ。それを考えると妥当な値段だ」
「そうですかね?」
「そうだ。代金は白金貨で用意したけど大丈夫だったか?」
「大丈夫です」
「じゃ、受け取ってくれ」
「ありがとうございます。ちなみに水晶の名前は“真実の水晶”にしたので」
「そうか。今度からそう呼ぼう」
「では、最初に戻って渡したい物なんですが、これです」
そう言って“アイテム箱”を取り出して見せた。
「何だそれは?箱のように見えるが?」
「これは“アイテム箱”と言う物です。アイテム袋の箱バージョンみたいなもので、効果は登録した者しか使えない、入ってる物が自動でリスト化される、の二つです。容量は無制限で、時間停止も付いてます」
「おいおい!そんな魔道具どこで手に入れた!?」
「あ、作りました。新しい従魔が」
「作っただと!?そんな事が出来るのか!?」
「はい」
「にしてもそんな大層な魔道具貰っていいのか?とんでもない価値だぞ」
「大丈夫です。商業ギルドにも通信の魔道具と“真実の水晶”と一緒に渡してありますから」
「そうなのか。そういえば土地は買えたのか?」
「買えました。此処から徒歩5分くらいの場所に。大きいのでくれば分かりますよ」
「ギルドから徒歩5分くらいで、大きい土地なんてあったか?」
「はい。何か幽霊が出るとかで買い取り手がいなかったみたいで、安く買えました」
「あそこか!買って住んでるのか?住めてるのか?」
「はい。幽霊さんとは仲良くしてますよ」
「お前にはつくづく驚かされるな」
「そういえば、その屋敷の向かって左の屋敷をクランハウス兼スライム商会の店舗としたので、買いたい物があればいってみてください。クランハウスは予定ですけど」
「お前、商会も始めるのか?何を売るんだ?」
「主に付与された装備と魔道具、ポーションですね。後は作れる物は要相談でオーダーメイドなんかもやります」
「魔道具ってどんなのだ?」
「アイテム袋とかですね」
「それは儲かりそうだな。それにポーションか。どんなポーションを売るんだ?」
「ポーションが気になるんですか?」
「そりゃな。冒険者に取ってポーションは命綱の一つだからな。〈回復魔法〉を使える物はほとんど教会にいるからな。教会に高い金払って回復して貰うよりもポーションで回復させた方がいいからな。でも、ポーションも高品質のは作る事が難しいからな」
「そうなんですか。スライム商会で売るのはロー、ミドル、ハイ、フルポーションとマナポーション、キュアポーション、レジストポーションを売るつもりです」
「そんなにか!それにフルポーションだと!それは伝説のポーションだぞ!」
「うちの従魔は優秀ですから!」
「凄く嬉しそうだな。値段はどれくらいなんだ?」
「そうですね。ローが銀貨1枚、ミドルが銀貨3枚、ハイが銀貨5枚、フルが金貨5枚、マナポーションが銀貨3〜7枚、キュアポーションが銀貨5〜10枚、レジストポーションは金貨1枚〜3枚って所ですね」
「安すぎだ!」
「そうですか?そんなに作るの大変じゃないので問題はありません」
「そうか。ダンジョンマスターだもんな。素材は作れるのか」
「はい」
「わかった。いつからやるんだ?」
「明後日くらいから始めます」
「なら冒険者ギルドにも卸して貰えないか?」
「別に構いませんがどのくらいですか?」
「そうだな。あまり多く買っても劣化するからな」
「あ、大丈夫です。スライム商会のポーションは劣化しません」
「どう言う事だ?」
「ポーションが入ってる瓶に〈保存〉が付与されてるので永久に同じ効果です」
「そうなのか!」
「はい」
「ならばヒールポーションとマナポーション、キュアポーションを30本ずつ毎月卸してくれるか?」
「わかりました。では、毎月最初の日に持って来させますね」
「わかった。持ってきたら俺のところまで来てくれ。代金の1551万ゴルを払う」
「わかりました。卸しにはセバスを行かせますので。セバスはスライム商会のNo.2ですからね」
〔よろしくお願いします〕
「わかった」
「では、今月分はただで上げますので」
「それは駄目だ」
「いえ、その分スライム商会の事を広めてください」
「なるほど。わかった。任せてくれ」
「それと、スライム商会はスラムの人でも誰だろうと悪人以外には販売します。つけも利きますから気軽に買いにきてくださいと街全体に流してもらえますか?お得意様には色々サービスもしますって事も。冒険者ギルドは大量に買ってくれたお得意様なので割引して今度からは1500万ゴルで大丈夫ですよ」
「わかった」
「では、これが冒険者カードです」
「ありがとうございます、ミリアさん。では、僕は依頼を受けに行きます」
「その前にアイテム箱の使い方を説明してくれ」
「そうでした。すいません」
そこから5分ほど説明して、別れた。
さあ!依頼を受けるぞ!
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