七十話 初めての依頼
初めての投稿です。
誤字脱字や矛盾点など多いと思いますが、コメントなどでお教え下さい。
よろしくお願いします。
「みんな、おはよう!準備は出来てるか?」
〔うん!〕
「〔出来てますよ〕」
「〔出来てるよ〜〕」
「〔当然だ〕」
「よし!なら行くぞ!まずは商業ギルドに行って登録してから、冒険者ギルドに行って依頼を受けるぞ!」
〔は〜い〕
「居残りメンバーはアルケミー、クック、キング、スミス、クリーン、ファーム、サークル、ラクト、セバス、サリー、ヒート、エンチャント、ゴレム、動物スライムだ。セバスは商業ギルドまで来てくれ。登録するからな」
〔わかりました〕
「商業ギルドに登録するのは俺、ナビー、セバスの三人だ。じゃ、行くぞ」
徒歩5分程
「よし、ついたな。じゃ、登録しに行こう」
「ようこそ商業ギルドへ。今日はどのような御用でしょうか?」
「セイヤと言います。すいませんがレイアさんを呼んでもらえませんか?大事なお話があるんです」
「ギルドマスターをですか?少々お待ちください」
「お手数をおかけします」
「お待たせしました。ギルドマスターが呼んでいるので、こちらに来ていただけますか?」
「わかりました。案内お願いします」
コンコン。
「ギルドマスター、お連れしました」
「ご苦労様。入っていいよ」
「失礼します。どうぞセイヤさん」
「失礼します」
「では、私はこれで」
「ああ、ご苦労様だった」
「ありがとうございました」
ガチャン。
「で、どうした?」
「実は渡したい物がありまして」
「ほう、どんな物だ?」
「こちらです」
そう言って“アイテム箱”と“真実の水晶”、通信の魔道具を出した。
「これはなんだい?」
「これは魔道具です。この棒状の物が通信の魔道具で、水晶が街に入る時に検査に使ってる奴を改良して嘘をついていると黄色く光るようにした物です。箱が“アイテム箱”と言ってアイテム袋の箱バージョンに少し手を加えた物です」
「それは凄い物だな!そんな貴重な物をどうやって手に入れたんだい?」
「話してもいいですが、条件があります」
「条件とは?」
「僕と〈契約魔法〉で契約して貰う事です」
「ふむ、契約か。破った場合は?」
「死にます」
「いささか重すぎやしないかい?」
「それだけ重要という事です」
「どのような契約か聞いても?」
「もちろんです。契約内容は僕達の秘密を誰にも話さない事。あ、冒険者ギルドのゴルドさんとミリアさんは同じ契約をしてますので話しても大丈夫です。他の人に話す場合やどうしてもという場合は通信の魔道具を使って僕に連絡して下さい。僕が許可すれば話せますので」
「ふむ、、わかった。契約しよう。私ともう一人いいかね?」
「どなたですか?」
「さっきの受付嬢だよ。あの娘は私が一番信用してるギルド員だからね。契約したらこれからあの娘は君の専属にするつもりだ」
「わかりました。お願いします」
「少し待っててくれ。呼んでくるから」
「お手数をおかけします」
「気にするな。こっちにも利益になる事だからね」
少しして。
「呼んできたよ」
「では、さっそくですが契約に移りたいと思います」
ラクトから貰っておいた契約書をアイテム袋から取り出して二人に見せる。
「契約内容に間違いが無ければサインをお願いします」
「うん。間違いは無いね」
「はい。ありません」
「では、サインをお願いします」
「出来たよ」
「出来ました」
パアッ。
「契約完了ですね。ありがとうございます。では話させて貰います」
それから30分くらいかけてゴルドさん達に話した事と同じ事を話した。
「大丈夫ですか?」
「.....はっ!あまりのことに意識を失いかけたよ」
「.....はっ!あまりのことに意識を失いかけました」
なんか冒険者ギルドの時と同じ反応だな。
「それよりも、もう一つお願いがありまして」
「なんだい?君の事なら大抵は頑張るよ?」
「そんなんじゃ無いですけど、商業ギルドに登録したいんですよ。出来ますか?」
「もちろんだよ。リリー、登録用紙を」
「どうぞ、こちらになります」
「ありがとうございます」
ナビーとセバスの3人で書いていく。名前、ランク、職種、か。
「すいません。このランクと職種って何を書けばいいんですか?」
「説明してなかったね。ランクは五つあってね、アイアン、ブロンズ、シルバー、ゴールド、プラチナの五つさ。アイアンは決まった店を持たない行商人、ブロンズは店舗を持ってる、シルバーは店舗を複数持ってる、ゴールドは複数の街に支店を持ってる、プラチナは複数の国に店舗を持ってる、と分かれている。自分に応じたものを選んでくれ。
職種は自分がやる商売の種類だ。例えば武器を売るなら武器屋とかね」
「なるほど。僕は色々やろうと思ってるんですがその場合はどうすればいいでしょう?」
「どんな事をやるつもりだい?」
「ランクはアイアンで、主に販売するのはポーションと装備品、魔道具等ですね。後は作れる物は要相談で、オーダーメイドなんかもやります」
「魔道具って何を売る気なんだい?」
「付与された装備やアイテム袋をメインに行くつもりです」
「なら、商会がいいね」
「そんなに大きくするつもりはありませんよ?」
「確かに大きな店とかを商会って言うけどね、色んな物を扱う店のことを商会って言ったりもするんだよ」
「そうなんですか」
「ま、君の場合は大きくなるだろうけどね」
「なりますかね?」
「なるだろうね。基本的に魔道具は作る事が難しいから売れるのは少ないんだよ。だから高くなるものだけど、君みたいに作れるとなるとそりゃバカ売れするさ」
「そうなんですか。なら職種は商会にしてランクもブロンズにしときますね」
「名前と店舗はどうするんだい?」
「店舗は自分の家を使います」
「あそこかい?確か三つ屋敷があったと思うけどどれを使うんだい?」
「向かって左の屋敷ですね。クランハウスと兼用で使おうと思います。一階がクランハウスで二階が商会にします」
「そうかい」
「商会の名前はスライム商会にします」
「わかったよ。トップは誰にするんだい?」
「一応僕ですけど、形だけです。実質はナビーがトップでセバスがその補佐です」
「うん。大丈夫だね。じゃあリリー、登録を頼むよ」
「はい。少々お待ち下さい」
「その間に少しだけ店の経営について説明しよう」
「お願いします」
「商業ギルドを通して店を経営する場合は一年に一回税金をギルドに払わなければならない。払う金額はランクごとに違ってアイアンなら大銅貨5枚、ブロンズは銀貨5枚、シルバーは大銀貨1枚、ゴールドは大銀貨5枚、プラチナは金貨1枚だ。特別な理由が無いのに税金を払わなかったら商業ギルドの登録は抹消されるからちゃんと払うようにね」
5分くらいで色んな事を教えてくれた。
「お待たせしました。このカードを持って自分の名前をとなえてください」
「セイヤ」
パアッ。
「はい。これでそのカードは貴方のものです。無くした場合は再発行に銀貨8枚がかかりますので注意して下さい」
「ありがとうございます。税金って前払いとか出来ますか?」
「できるよ。一年以内だったらいつ払ってもいいからね」
「ではこれをお願いします」
そう言って金貨を1枚出した。
「確かに受け取ったよ。この先20年分の前払いだね」
「行く前に魔道具の使い方と登録の仕方を教えときますね」
「ああ、そうだね。お願いするよ」
それから10分程度で使い方と登録の仕方をレクチャーした。
「では、これで失礼します」
「ああ、これからも良い付き合いを」
よし、商業ギルドでの用事は終わった。冒険者ギルドに行くぞ!
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