五十八話 商業ギルドに行って土地を買おう
初めての投稿です。
誤字脱字や矛盾点など多いと思いますが、コメントなどでお教え下さい。
よろしくお願いします。
冒険者ギルドを出て商業ギルドに向かっている。
「そういえば気付けばもうお昼時だな。みんな、なんか食べるか?」
〔食べた〜い!〕
「〔そうですね〕」
「〔お腹すいた〜〕」
「〔そうだな〕」
「ごめんごめん。ついギルマスとの話に熱中しちゃって。じゃあどっかに食べにいくか」
〔は〜い〕
「〔人間の食べ物、楽しみです〕」
「〔楽しみ〜〕」
「〔そうだな〕」
何処がいいかな?あそこの人に聞いてみよう。
「すいません。そこの綺麗なエルフのお姉さん」
「私?」
「はい」
「どうしたの?迷子?」
「違います。ご飯を食べたいのですがこの街に初めて来たので何処か美味しい所を教えてもらえませんか?」
「そういう事ね。それならこの道を真っ直ぐ行った所にあるキセス亭って宿がおすすめよ」
「ありがとうございます。キセス亭ですね」
「この時間帯だと冒険者が沢山いるから気をつけるのよ」
「ありがとうございます」
歩いて5分ほどでキセス亭に着いた。中に入ると人で溢れかえっている。
「いらっしゃいませー。泊まりですか?ご飯ですか?」
「ご飯でお願いします」
「わかりましたー。案内します」
「人数多いけど大丈夫ですか?」
「何人くらいですか?」
「36人です」
「ほんとに多いですね!すみません、流石に入りきらないです」
「そうですか。なら、部屋で食べる事はできますか?」
「泊まる部屋でですか?」
「はい」
「それなら大丈夫です。でも全員は入りませんよ」
「大丈夫です。一番大きい部屋に案内してもらえますか?」
「?わかりました」
「お手数かけます」
「いえいえ。ここです」
ガチャ。
「やっぱり入りきりませんよ」
「僕、アイテム袋持ってるんですよ。一時的にベッドしまっても大丈夫ですか?もちろん傷一つつけずに戻しますから」
「う〜ん。わかりました。大丈夫です」
「ありがとうございます」
ヒュンッ。
「おおー!ほんとに入りましたね。それでも狭いのでは?」
「ここだけの話にしてくださいね。僕の仲間は従魔なんですよ。従魔が使っても大丈夫ですか?」
「ええ!従魔だったんですか!従魔が使う事は何も問題ありませんよ」
「ありがとうございます。では、戻っていいよ〜」
〔は〜い〕
「うわ〜!スライムだったんですね!」
「人には言わないでくださいよ」
「大丈夫です!お客様の秘密は守ります!」
「ありがとうございます。ご飯の注文はどうすればいいですか?」
「そうですね。皆さん人数が多いですからたくさん食べますよね?」
「そうですね。40人前は食べます」
「それだと全部作り終えるのは結構時間が掛かっちゃいますけど大丈夫ですか?」
「なら、一人アイテム袋を持たせてそちらに行かせるのでできたものから渡していってください」
「わかりました」
「じゃ、ライフ頼んだぞ」
〔お任せください〕
「メニューはどうしますか?」
「あなたのおすすめをお願いします」
「わかりました!そういえば名乗ってなかったですね。キセス亭の看板娘マリーと言います」
「丁寧にありがとうございます。冒険者のセイヤです」
「では私のおすすめを40人前ですね」
「お願いします」
「わかりました〜」
40分ほど経った頃、
「お待たせしました」
ライフが帰って来た。
「お疲れ様、ライフ」
〔お腹すいた〜!〕
「〔楽しみですね〕」
「〔楽しみ〜〕」
「〔さて、どんな料理かな〕」
「キセス亭特製ビーフシチューだそうです」
「ビーフシチューか!こっちにもあるんだな!」
「並べていきます。スペースを開けて下さい」
〔は〜い。わ〜!すごいいい匂い!〕
「〔ほんといい香りですね〕」
「「美味しそ〜〕」
「〔ふむ。うまそうだな〕」
「ライフ、配膳ありがとな。じゃ、食べようか。いただきます!」
〔いただきま〜す!〕
「〔いただきます〕」
「〔いただきます!〕」
「〔いただきます〕」
まずはスープから一口。
パクッ。
!
う、美味い!口に入れた瞬間に濃厚な味わいが広がった!
次は肉を一口。
パクッ。
!
なんだ!肉が口に入れた途端に溶けたように崩れていったぞ!それに味も美味い!これはとても美味いな。大当たりだ。みんなはどうかな?
〔なにこれ〜!すっごく美味しい〜!!〕
「〔まあ!本当に美味しいですね!〕」
「〔美味しくてほっぺた落ちそう〜!〕」
「〔これは美味いな!今まで食べて来た物の中でも上位に入るほどだ!〕」
みんな大絶賛のようだ。
45分程たって、、
「ごちそうさまでした」
〔ごちそうさまでした〜〕
「〔ごちそうさまでした。とても美味しかったです〕」
「〔ごちそうさまでした!〕」
「〔ごちそうさまでした〕」
「いや〜、ほんとに美味かったな」
〔そうだね!クック達が作った物と同じくらい美味しかったよ!〕
「よし、行くか。ライフはお皿を返しに行ってくれ。俺達は会計を済ませとくから」
「わかりました」
「マリーさん」
「あ、ご飯終わったんですか?」
「はい。とても美味しかったです」
「それはよかったです」
「今、ライフがお皿を返しに行ってますので」
「ありがとうございます」
「いくらですか?」
「一人前700ゴルなので40人前で28000ゴルです」
「わかりました。これでお願いします」
大銀貨を3枚出す。
「30000ゴルなのでお釣りは2000ゴルです。今用意するので少し待ってください」
「いえ、お釣りはいりません」
「え?」
「部屋を使わせてもらったお礼です」
「ほんとにいいの?」
「はい」
「そっか。ありがとね」
「それとビーフシチューの肉は何の肉だったんですか?とても美味しいかったもので」
「あれはこの街の近くにある通称肉ダンジョンに生息するダンジョン牛の肉だよ」
「そんなダンジョンがあるんですか?」
「この街の肉はほとんど肉ダンジョンから取ってると言っても過言では無いよ」
「へ〜。今度行ってみます」
「気を付けてね」
「お待たせしました」
ライフが帰って来た。
「また来ます」
「待ってま〜す」
「よし、商業ギルドに向かうか」
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