四十九話 ダンジョンを発展させよう3
初めての投稿です。
誤字脱字や矛盾点など多いと思いますが、コメントなどでお教え下さい。
よろしくお願いします。
よし、鍛錬の時間だ!まずは基本のストレッチとランニングを五分やって、後はひたすら組手だ。だが、俺の相手はいないからナビーに指摘された癖とか直している。ウォーター、アース、ライト、ダーク、サンダー、タイム、ライフ、クリーン、クック、キングは二人一組で組手やってるしな。俺は残った時間ひたすら癖を直して、素振りだ。
よし、家づくりに戻るぞ。内装を作っていくんだが、先にクックとキングの厨房、スミスの鍛冶場、アルケミーの生産工房を作ろう。
厨房から作るか。厨房は主屋敷の一階の左端に作ろう。クックとキングを呼んで意見を聞きながらだな。人化して料理するからクック達の大きさに合わせて作らなきゃな。まず、コンロからだ。この世界のコンロは基本的に薪に〈生活魔法〉で火をつけて使うらしい。でも薪を使うと煙が出るしすすもつくからな、ダンジョン内ではあまりオススメではない。ナビーにどうするか聞いてみたら、
『〈魔法陣術〉で加熱の魔法陣を描くといいです』
って言われた。魔法陣ってどんなメリットがあるんだ?デメリットはあるのか?
『魔法陣のメリットは、いちいち火を起こさなくてもいい事、魔石を使って起動できる事、煙等がでない事等があります。デメリットは、火力の調節ができない事、場所を取る事等です』
魔石が使って起動できるってどうやるの?それにデメリットどうする?
『デメリットの二つは関係があります。魔法陣は細かい調整が効きます。例えば、加熱にも弱火、中火、強火と調整できますが、三つの魔法陣を描くことになります。なので、場所を取るのです。魔石での起動は自分の魔力を流す代わりに魔石の魔力を代わりに使う事です。魔石とは、魔力が集まり結晶化したものの事です。魔物が強ければ強いほど魔石の魔力は多くなり、魔石の大きさも大きくなります。魔法陣の中心に魔石をセットして発動と念じれば自分の魔力を流さなくても使えます』
デメリットは大して気にすることはないな。それにしてもこんな便利なのにこの世界では普及してないのか、なんでだ?
『〈魔法陣術〉は魔法文字を解読できないと使用不可のスキルだからです。魔法文字を解読するには〈言語能力〉がLv.8以上ないと解読できません』
なるほど。ちなみに魔石だとどれくらい使えるんだ?
『マスターが初めて倒した魔物ブラッドベアーの魔石だと一日中魔法陣を起動させていても、一年は持ちます』
そんなに持つのか!?
『この世界ではレベル550の魔物の魔石なんて手に入る事はありません』
そっか。この世界の今の最高レベル350だもんな。ちなみに他の魔石だと?
『スライムの魔石だと三食分だけ使ったとしたらニ〜三日程、ゴブリンの魔石だと一週間程です』
そうなのか。俺の〈収納〉にとてつもない量の魔石があるんだよな。この先何世代に渡って魔石に困る事はないだろう。じゃ、内装を作って行くか。
「クック、ナビーの言う通り加熱の魔法陣を使おうと思うんだがどんな風に描けばいい?」
〔んーっとね、三角形みたいにして、右が弱火、左が強火、上が中火って感じで三セットお願い、マスター!〕
「わかった。こんな感じでいいか?」
〔大丈夫だよ!〕
その後もいろいろ聞きながら作っていった。
「できたぞ!これでどうだ?」
〔うん!完璧だよマスター!〕
クック達の意見を聞きながらナビーのアドバイスも取り入れてかなりいい出来だと思う。使ってみて問題点があれば後から直すって感じだな。
厨房の機能を紹介しよう。この厨房には〈清潔〉の魔法陣が描いてあるからバイ菌や雑菌、汚れや虫等はすぐに落ちるようになっている。魔法陣は大きくなれば大きくなるほど使う魔力が増えるから、ブラッドベアーの魔石を使っている。ナビー曰く半年は持つそうだ。
冷蔵庫には〈冷却〉、冷凍庫には〈冷凍〉の魔法陣を描いてある。
作業台は食材を切ったり、下味をつけたりと色々する場所だ。
食器棚は食器を、道具棚は鍋やボウル等の料理に使う道具を置いてある棚だ。包丁なんかは作業台の下の扉を開けた所に刺して置いてある。
階段は地下に繋がっている。地下には冷凍庫や冷蔵庫に入りきらなかった食材や常温で保存しなければならない食材を置いてある。地下の食材庫には〈保存〉と〈熟成〉の魔法陣を描いてあるから、食材が腐ることもないし、肉とかは熟成肉にする事もできる。さらに〈空間拡張〉の魔法陣も描いてあるから見た目より何十倍もの量が入る。
こんな感じだな。我ながらいい出来だと思う。
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