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三十三話  従魔

初めての投稿です。

誤字脱字や矛盾点など多いと思いますがコメントなどでお教えください。

よろしくお願いします。



あれは、三日前のこと。俺は355階層を攻略していた。


ナビー、なんか〈世界地図ワールドマップ〉に銀色に金の縁取ふちどりがされたマーカーがあるんだけどこれ何?


『行ってみればわかります』


悪い者ではないのか?


『大丈夫です』


ナビーがそういうなら行ってみるか。もうそろそろ見えてくる筈だが、、

あれは、狼か?ひどい怪我だ!回復させよう。


「ガルルルッ!」


吠えられた!当たり前か。いきなりとんでもないスピードで現れた人間なんて信用できないよな。そうだ、〈意思疎通〉スキルを意識しながら話しかけてみよう。


「いきなり驚かせてすまなかった。俺は、セイヤという人間だ。このダンジョン攻略中に怪我をしている君を見つけてここに来たんだ。俺に怪我を治させてくれないか?」


「!ガウッ?」


なんか、本当かって言ってる気がする。


「信じてくれ、君に害を加える気はない」


「ガウガウ」


お願いって言ってる気がする。


「わかった。任せとけ」


この狼、3メートルくらいあるんだよな。ちまちま治してたら間に合わなそうだ。一気に治すか。


「〈完全治癒パーフェクトヒール〉!」


パアアアッ!


うお!すごい光だな。ふう、おさまったか。どうだ?

よし、治ってるな。


「ガウ!ガウガウ!」


〈意思疎通〉でなんとなくわかるとはいえガウじゃ、話しにくいな。


『〈念話〉を付与する事をお勧めします』


できるのか?


『問題ありません』


わかった。じゃ、付与するぞ。


「今、君に〈念話〉スキルを付与した。使えるか?」


「〔!話せるわ!まずは傷を治してくれてありがとう。私は神狼フェンリル。このダンジョンに住んでるのよ。〕」


ナビー、フェンリルってなんだ?魔物か?


『フェンリルは神獣と呼ばれる魔物です。神獣は神の如き力を持った魔物のことです。神竜ジルクニフも神獣です』


神獣ってすごい強そうなのになんで怪我なんてしてたんだ?


「神狼フェンリル。なんで怪我なんてしてたんだ?それになんでこんなダンジョンなんかに住んでるんだ?」


「〔このダンジョンに住んでる理由は人間が嫌になったからよ。人間達は私の事を言いように動かそうとしてあの手この手で媚を売ってきたの。それならまだ許せるんだけど、あろう事が私の息子を人質に脅そうとしてきてもう我慢できない!ってなってこのダンジョンに逃げてきたの。それで、獲物を狩に行ってたら、息子が退屈しちゃって住処から出ちゃったのよ。それで戻ってきたら、いない事に気づいて慌てて探してたら魔物に襲われていたから、助けに飛び込んだら魔物の攻撃をまともに食らっちゃってあんな状態だったってわけ。魔物は何とか倒したんだけど、力尽きて動けなくなった所にセイヤが来て助けてくれたって訳〕」


なるほど。息子って何処にいるんだ?〈世界地図〔ワールドマップ)〉に表示されてないけど。


「さっきから息子って言ってるけど何処にいるんだ?」


「〔私の背中にいるわよ?〕」


あ、重なってるからわからなかったのか。


「怪我はないか?あるなら治すぞ」


「〔ありがとう。でも大丈夫みたい。怪我はしてないって〕」


そうか。


キュルルル〜


「怪我はしてないけど、お腹は空いてるみたいだな」


「〔そうみたいね。住処に戻ったら獲物があるわ〕」


「ここで会ったのも何かの縁だ。俺たちがご馳走するよ」


「〔いいの?〕」


「ああ、大丈夫だ。作るのは俺じゃないけどな」


「〔?他に誰かいるの?〕」


「このスライムが作るんだ」


「〔冗談でしょ?〕」


「ほんとだ」


「〔スライムが料理なんかできるわけないじゃない。馬鹿にしてるの!?〕」


「まあまあ、落ち着けって。説明するから」


俺は、転生のことや、スキルの事、ステータスなど全部隠さずに話した。


「〔信じられない。転生者は何回か見たことあるからわかるけど、何よそのステータスとスキル!化け物じゃない〕」


化け物と言われると地味に傷つく。


「〔ああ、ごめんなさい!別に貴方を傷つけたいわけじゃないのよ!〕」


まあ、いいけど。


「信じてくれた?」


「〔そんな話を聞かされちゃね。信じるしかないでしょ。〕」


「じゃ、作ってもらおう」


「〔お願いするわ。クックちゃん、キングちゃん〕」


〔〔任せて!美味しいの作るよ!〕〕


15分後。


〔〔完成〜!〕〕


「〔もうできたの!随分と早いわね〕」


「うちの料理人達は凄腕だからな」


〔凄腕だって〜!〕


〔褒めてもらえたね!〕


「では、美味しくいただこう。いただきます」


〔〔〔〔〔いただきます!〕〕〕〕〕


「〔いただきます〕」


「キャウンッ!」


パクリ。


「うん。今日もすごく美味しいな!」


〔ほんとね〜〕


〔幸せ〜〕


〔ありがと〜マスター!〕


〔みんなもありがとね〜〕


「〔本当に美味しいわ!今まで食べたものの中で一番美味しいわ!〕」


「キャウッ。ハグハグハグ!」


「それは、よかった」


30分後。


「ごちそうさまでした。とても美味かったぞ」


〔〔〔〔〔ごちそうさまでした!〕〕〕〕〕


「〔ごちそうさまでしたわ。本当に美味しかったわ〕」


「キャウ、キャウン!」


「〔決めたわ〕」


「何をだ?」


「〔私達はセイヤの従魔になるわ!〕」


!なんだと!?本気か!?


「本気で言ってるのか?」


「〔ええ、本気よ〕」


「理由を聞いてもいいか?」


「〔もちろん。セイヤの強さは勿論だけど、セイヤの従魔達に対する接し方がとても素敵に見えたの。スライムといえば最弱の魔物なのに普通に仲間として接してとても素晴らしい関係を築いているわ。それに、他の人間達と違って私達がフェンリルだと知っても変わらずに接してくれたしね〕」


なるほど。


「ほんとに俺なんかでいいのか?息子もいるのに?」


「〔セイヤなんかじゃなくてセイヤがいいのよ。息子もあなたの従魔になる事を望んでるわ〕」


「わかった。そこまで言われて断るのもあれだからな。ありがたく受けさせてもらうよ」


「〔ありがとう、セイヤ。〕」


「キャウンッ!」


「じゃ、テイムするぞ」


「〔名前もつけてくれるとありがたいんだけど〕」


「わかった」


「〔ありがとう〕」


「行くぞ。テイム!」


パアッ!


よし、テイム完了だ。従魔リストにも追加されてるな。次は名前をつけてあげないとな。そうだな。


「母親は氷魔法が使えるし、雪みたいに綺麗な毛をしてるからスノウなんてどうだ?」


パアアッ。


「〔私の名前はスノウね。よろしくご主人様。〕」


「よろしくな」


息子の方はどうするか。そうだな。


「安直だけど、フェンリルからとってフェル。どうかな?」


パアアッ。


「キャウン!」


スキルを付与したし。ステータスを確認してみよう。〈鑑定〉!


ーーーーーーーーーーーーーーー


【名前】     スノウ

【種族】     神狼フェンリル(神獣)

【レベル】    950

【年齢】     1500

【職業】     なし

【体力】     7300/7300

【魔力】     8700/8700  


【攻撃力】    8900

【魔法攻撃力】  9000

【防御力】    7900

【魔法防御力】  8000

【敏捷性】    9500

【器用さ】    7800


【スキル】

《武術系》

〈噛みつきLv.MAX〉〈爪斬撃Lv.MAX〉

《身体系》

〈超嗅覚Lv.MAX〉〈身体強化Lv.MAX〉

〈気功王Lv.MAX〉NEW!

〈体力回復量上昇Lv.MAX〉NEW!

〈体力回復速度上昇Lv.MAX〉NEW!

《技能系》

〈走破Lv.MAX〉〈鑑定Lv..MAX〉NEW!

〈収納Lv.MAX〉NEW!〈念話Lv.MAX〉NEW!

〈手加減Lv.MAX〉NEW!

《索敵系》

〈第六感Lv.9〉〈世界地図ワールドマップLv.MAX〉NEW!

〈熱源感知Lv.MAX〉NEW!

〈虚偽看破Lv.MAX〉NEW!

《生産系》

なし

《耐性系》

〈物理攻撃耐性Lv.MAX〉NEW!

〈魔法攻撃耐性Lv.MAX〉NEW!

〈精神攻撃耐性Lv.MAX〉NEW!

〈状態異常無効Lv.MAX〉NEW!

〈熱変動耐性Lv.MAX〉NEW!

《その他》

〈神気Lv.5〉〈限界突破Lv.MAX〉NEW!


【魔法・魔術】

《魔法》

〈氷魔法Lv.MAX〉〈雷魔法Lv.8〉

〈風魔法Lv.8〉〈回復魔法Lv.MAX〉NEW!

〈火魔法Lv.MAX〉NEW!〈補助魔法Lv.MAX〉NEW!

《魔術》

なし

《魔法補助系》

〈魔力操作Lv.MAX〉〈無詠唱Lv.MAX〉NEW!

〈平行詠唱Lv.MAX〉NEW!

〈魔力回復量上昇Lv.MAX〉NEW!

〈魔力回復速度上昇Lv.MAX〉NEW!


ーーーーーーーーーーーーーー


流石はダンジョン下層にいただけはあって中々強いな。次は、フェルだな。



気に入っていただけたら評価の方お願いします。

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