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百四十話   VSアスモデウス3

更新遅れてすいません。

リアルの方が忙しすぎて中々執筆が進まない状況です。これからは不定期更新になりますが、ご愛読の程よろしくお願いします。



sideゲイル、クマラ。


「〔さて、私達はあの2体か〕」


「〔吸血鬼帝ヴァンパイアエンペラー、S+ランクの強者つわものですね〕」


「〔ランクだけで言えば私達に近しい者たちだな〕」


「〔ええ、ですが、〕」


「〔ああ〕」


「〔〔実力は圧倒的にこちらが上だ(です)〕〕」


「な、なんだと!舐めた口を聞くな!Aランクの魔物風情が!」


「そうだ!もうただでは済まさんぞ!」


「〔私達の実力すら見抜けないとは、〕」


「〔ええ。思ったよりつまらないかも知れませんね〕」


「き、貴様らあぁ!楽に死ねると思うなよ!」


「そうだ!泣いて詫びても許さんぞ!すぐには殺さん。痛めつけて、拷問して、出来るだけ惨たらしく殺してやる!」


「〔いいからかかってこい〕」


「〔そうです。そんな事は私達に勝ってから言いなさい」


「Aランク魔物風情が!覚悟しろ!〈大地流津波グランドウェーブ〉!」


「後悔しろ!泣き喚け!〈暗黒星雲雨ダークネスレイン〉!」


「〔ふむ。流石はS+ランク、当然のように〈無詠唱〉スキルを持ってるか〕」


「〔ええ。ですが、弱すぎますね〕」


ゲイルとクマラに向かって大地が隆起し、津波のように襲い掛かり、頭上からは闇を凝縮して固めた鋭く硬い物が降ってくる。


「〔私はあちらの頭上のものを防ごう〕」


「〔わかりました。では、私は土の津波を、〕」


「〔頼んだぞ〕」


「〔そちらも〕」


「〔ふむ、数が多いな。ならこちらも数で勝負だ。〈紫炎羽弾〉!風魔法〈突風ハリケーン〉!スキル〈融合〉発動!複合技〈突風羽弾幕シューティングハリケーン〉!〕」


ゲイルが複合技を発動させるとゲイルの羽が紫の炎を纏い、追い風を受けながら頭上の魔法まで飛んでいった。


「はん!その程度の数で防げると思ったか!」


「〔それはどうかな?〕」


「なに?」


ドオォォン!


「なんだ!何が起こった!?何故俺の魔法が落とされて行く!?」


「〔私の放った〈突風羽弾幕シューティングハリケーン〉は突風で追い風を起こすだけで無く、着弾点に竜巻のような円形の風を巻き起こすのだ。その風に巻き込まれれば当たらなくても落とせると言うわけだ」


「なんだと!そんな事が!?」


「〔ふっ、私達のクランでは当たり前の様に出来るがな〕」


「くそっ!」


時同じくしてクマラの方は。


「〔さて、私はあの土の津波ですね。どうしましょう?〕」


「貴様如きが防げるわけ無かろう!我は吸血鬼帝ヴァンパイアエンペラーの中でも随一の〈大地魔法〉の使い手だからな!貴様とは格が違うと思い知れ!」


「〔ふむ、格ですか。よろしい、ならば貴方と私の格の違い、とくと見せてあげましょう。〈大地剛覇拳グランドパンチ〉!〈幻影乱舞イリュージョン〉!スキル〈虚実反転〉発動!スキル〈融合〉発動!複合技〈巨人殲滅撃ティターングレイブ〉!〕」


クマラの発動した魔法によって土で出来た巨大な拳が〈幻惑魔法〉によってどんどん数を増やして行く。


「はっ!幻ので我の魔法が防げる訳が無かろう!」


「〔幻かどうかは自分の目で特とご覧なさい〕」


「何を、あれは一つを除き質量など感じ取れん、いや、そんな、馬鹿な!先程までは感じ取れなかったのに、何故今になって!」


「〔スキル〈虚実反転〉の効果です。虚像を実像に、実像を虚像に、やはり私の〈幻惑魔法〉とは相性抜群ですね〕」


そしてクマラの発動した〈巨人殲滅撃ティターングレイブ〉が吸血鬼帝ヴァンパイアエンペラーの発動した〈大地流津波グランドウェーブ〉を殴り壊して行く。


「ば、馬鹿な!我の魔法が容易く壊されるだと!?」


「〔これが格の違いですよ〕」


「何だと!?我の魔法一つ防いだ程度で調子に乗るな!」


「くっ!おい、アトラ!あれをやるぞ!」


「わかった!お前達も中々やる様だが、これはどうしようあるまい!」


「〈大地突破槍グランドランス〉!」


「〈火炎壁ファイヤーウォール〉!〈水流壁ウォーターウォール〉!〈真空壁ウィンドウォール〉!〈常闇壁ダークウォール〉!」


アトラと呼ばれた吸血鬼帝ヴァンパイアエンペラーが発動した〈大地魔法〉をもう一人の吸血鬼帝ヴァンパイアエンペラーが発動した様々な魔法が包み込んでいく。


「〔あれは、〕」


「〔まさか、〕」


「どうだ!これが我等の最強の攻撃だ!」


「我等は双子の吸血鬼、未だかつてこの技を喰らって生きていたものはいないぞ!」


「「複合魔法〈神滅槍ゲイボルグ〉!!!」」


「〔なんと、まさか〈融合〉なしに複合魔法を使うとは、〕」


「〔ええ、。ナビーさんの話によると一卵性双生児ならば極稀に使える様ですが、双子の吸血鬼でも使えるとは、〕」


「〔少し相手の事を侮り過ぎていた様だな〕」


「〔その様ですね。それと、気付きましたか?〕」


「〔ああ。やはり不自然だな〕」


「〔っと、感心と推測は後にしてまずはあの魔法をどうにかしましょう〕」


「〔そうだな。ここまでされると私達も本気で相手するのが礼儀と言うものだろう〕」


「〔ええ。私達もあの技を出しましょう〕」


「〔そうだな。では、行くぞ!〕」


「〔はい!〕」


ゲイルの掛け声と共に二人が行動に移る。ゲイルは〈サイズ調整〉を解き、元の大きさに戻っていく。


「〔では、〈火炎気ファイヤーオーラ〉!〈水流気ウォーターオーラ〉!〈真空気ウィンドオーラ〉!〈大地気アースオーラ〉!〈輝光気シャイニングオーラ〉!〕」


「〔スキル〈白炎〉、スキル〈再生の炎〉、スキル〈突撃〉!〕」


「〔〔スキル〈融合〉!!〕〕」


「〔〔複合技〈神滅撃覇槍グングニル〉!!〕〕」


クマラの対象に属性を付与する魔法をゲイルにかけていく。そして魔法をかけられたゲイルは元のサイズに戻り、自分の炎を纏いながら敵の魔法に向かって回転しながら一直線に突っ込んでいく。


ドゴォォォォォォォォォン!!!!!!


二つの技が衝突し、とてつもない衝撃がほとばしった。大気は揺れ、大地が裂け、土煙が上がる。土煙が晴れた先には、ゲイルが飛んでいた。


「ば、馬鹿な!あの魔法が破られるなんて!」


「し、信じられん!たかがAランクの魔物なんかに!」


「〔はぁ、まだ気づかないのか、〕」


「〔私達はAランクではありませんよ〕」


「何?どういう事だ!」


「貴様らはAランクのフレイムバードとシルバーフォックスでは無いのか!?」


「〔私達はSSランクです〕」


「〔ああ。私が神鳥フェニックス、クマラが神狐九尾だ〕」


「なんだと、。SSランク?」


「神鳥?神狐?ま、まさか!神獣か!?」


「とすると本当にSSランクなのか!?」


「〔ええ〕」


「だが、その姿はどう説明する!?」


「そうだ!その姿はフレイムバードとシルバーフォックスのはずだ!」


「〔この姿は私のスキルです。私は〈変化術〉で、ゲイルは〈幻惑魔法〉で少し変えてるだけです〕」


「馬鹿な!SSランクなんて、アスモデウス様と同じランクではないか!?」


「そんなの勝てる訳が無い!逃げよう、兄者!」


「馬鹿野郎!ここで逃げたらアスモデウス様に殺されるだろ!それに本当に神獣なら逃げられる訳がない!」


「そんな、」


「逃げるくらいだったら、一矢報いるぞ!アスモデウス様のために!」


「う、うん!」


「〔ふむ、。やはりかかってるな〕」


「〔その様です。ですが、かなり深刻ですね〕」


「〔ああ。おそらくかなり昔からやられているのだろう〕」


「〔どうしますか?〕」


「〔ご主人だったら、助ける筈だ〕」


「〔そうですね。セイヤさんなら助けたと思います〕」


「〔となると、やる事は一つ〕」


「〔はい。あの二人を行動不能にしましょう〕」


「何をべちゃくちゃと喋ってる!これで終わりだ!」


「我等の最強魔法受けてみよ!」


「最強の〈激流魔法〉、〈激流葬送乱波大瀑布ミズガルズ〉!!」


「最強の〈大地魔法〉、〈大地土流石覇豪地震ニダヴェリール〉!!」


兄の放った最強の〈激流魔法〉が水を豪雨の様に降らし、溜まった水が激流の様に荒れ狂い、津波の様な波が幾つも押し寄せる。更に弟のアトラが放った最強の〈大地魔法〉が大地を揺らし、地割れを起こし、割れては元に戻り、割れては元に戻りと地割れと再生を繰り返す事で生まれた岩石を飛ばしながら近づいてくる。


「〔そう来たか〕」


「〔まさか、最強の魔法まで使えるとは、〕」


「〔だが、負けてやる訳にはいかんな〕」


「〔ええ。セイヤさんに任されたのですから〕」


「〔迎え撃ってくれるわ!〕」


「〔行きましょう!〕」


「〔最強の〈暴風魔法〉、〈暴風猛風戦烈大乱舞アルフヘイム〉!!〕」


「〔最強の〈煉獄魔法〉、〈煉獄灼熱無間陽地獄ムスペルヘイム〉!!〕」


吸血鬼帝ヴァンパイアエンペラー達に対抗してゲイルが最強の〈暴風魔法〉を、クマラが最強の〈煉獄魔法〉を放った。ゲイルの放った魔法が大気をうならせ、鎌鼬かまいたちを無数に起こし、様々な風が吹き荒れ、

クマラの放った魔法が火を生み出し集め太陽の様な灼熱の球体を作り出し、近づけぬ程の熱気を放つ炎をほとばしらせ、小爆発を起こしながら吸血鬼帝ヴァンパイアエンペラー達に向かって行く。


そして四人の放った魔法が衝突した!


ドゴォン、ドゴォンドグァァン、ドゴォォォォォォォォォン、ドッゴォォォォォォォォォォン!!!!!!!!


先程の衝突とは比べ物にならない程の衝撃が結界内に響き渡った。衝突した魔法の余波も尋常では無い。


兄の吸血鬼帝ヴァンパイアエンペラーの放った魔法とクマラの放った魔法がぶつかり合い起こった大量の水蒸気がはれ、残ったのは身体の半分を失った吸血鬼帝ヴァンパイアエンペラー達だった。


「く、くそ、まさか、最強魔法まで使えるとは、」


「さすが、神獣か、ぐはっ、!」


「〔危ない所だったな〕」


「〔ええ、まさか、それぞれの魔法が合わさって相乗効果で威力が数倍にもなるとは、〕」


ゲイルとクマラも無傷と言う訳では無い。かなりのダメージを負っているが、吸血鬼帝ヴァンパイアエンペラー達程のダメージでは無い。


「〔さて、これで終わりだな。頼む、クマラ〕」


「〔はい。〈封印術〉、〈金剛宝陣〉!〕」


クマラの放った金色の光が陣を描きながら吸血鬼帝ヴァンパイアエンペラー達を封印して行く。


「〔この封印は封印対象も動けなくなる代わりに、あらゆる干渉をも受け付けない封印です。そう、時間ときすらも干渉する事は出来ません〕」


「〔流石だ。後はみなが終わるのをまとう〕」


「〔ええ。ここまで本気を出したのは久方ぶりです。少し疲れました〕」


「〔私もだ〕」


こうして神獣達VS吸血鬼帝ヴァンパイアエンペラー達の勝負は終わった。



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