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百三十八話  VSアスモデウス

初めての投稿です。

誤字•脱字や矛盾点も多いと思いますがコメントでお教えください。よろしくお願いします!



吸血鬼ヴァンパイア達を屋敷に閉じ込めた後、準備を始めた。僕達は装備や道具の点検、補充をし、ライフには冒険者ギルドに言って“血の神殿”近くに人が行かない様にして貰った。


「よし、後はアスモデウスを倒すだけだな」


「〔(そうだな)〕」


「移動しよう」


「〔(どうやって移動する?私が乗せるか?)〕」


「いや、今回ゲイルはフレイムバードって事になってるからな。あまり大きくなれない」


「〔(ふむ、それもそうだな)〕」


「〔(では、どうするのですか?時間はあまり残されてませんが)〕」


「馬車で行こうかと思ったけど、商人の街だけあって馬車の行き交いが凄いから逆に時間がかかりそうなんだ。だから空を飛んで行こうと思う」


〔空飛ぶの〜?〕


〔楽しみ〜!〕


「〔(どうやって飛ぶのだ?魔法の絨毯か?)〕」


「今回は〈念動術〉で飛んで行こうと思ってる」


「〔(えっ!〈念動術〉ですか?)〕」


「ああ」


今の僕が空を飛ぶ方法は幾つかある。魔法の絨毯、〈風魔法〉、〈重力魔法〉、死神のローブ、等が有るが、今回は〈念動術〉を使う。


「〈念動術〉の一つに〈念力操作サイコキネシス〉と言うのがあるからそれで行く」


「〔(ですが、魔法で飛ぶとなると魔力消費量がかなり多くなりますよ?)〕」


「〈風魔法〉や〈重力魔法〉の場合はな。〈念力操作サイコキネシス〉は少し特殊な魔術でな。魔力消費量は操作する相手の抵抗力が大きければ大きい程増えるんだ。でもゲイルやクマラ、スライム達は従魔だから、抵抗力は皆無。つまり魔力消費はほぼ無いと言える。僕は“死神のローブ”で飛ぶよ。〈念力操作サイコキネシス〉は自分に使えないからね」


「〔(そんな魔術が有ったんですね、。知りませんでした)〕」


「僕もこの前リファに教えて貰ったばかりだからね」


リファはゴトクの屋敷に元々いた家妖精シルキーが僕の作ったゴーレムに憑依する事によってシルキーゴーレムへとなったんだ。リファは家妖精シルキーの時から実体が無かったからと言ってゴーレムになり実体を持っても〈無実体化〉スキルによって実体を無くしている。そんなリファがどうやって家事をしているのか気になって聞いてみたら〈念力操作サイコキネシス〉を教えてくれたのだ。


「それじゃ、念の為に〈光学迷彩インビジブル〉をかけて行くよ」


「〔(うむ)〕」


「〔(わかりました)〕」


〔(は〜い)〕


皆に〈光学迷彩インビジブル〉をかけ空を飛んで行く。すると向かってる方角からとてつもない魔力を感じた。


「この魔力は、」


「〔(おそらく“色欲のアスモデウス”だろうな)〕」


「〔(ええ。凄まじい魔力です)〕」


〔(もう復活したの〜?)〕


〔(早くない〜?)〕


「確かにまだ時間はあった筈だ。何かあったのか?」


『はい。“血の神殿”と思われる場所から感じ取れる魔力の数が減りました。おそらく悪魔教団達が自害し、自ら生贄となったのでしょう』


「自分達の命を使ってまで復活させるのか。やっぱり頭のおかしい集団だな」


「〔(まさに狂気だな)〕」


「〔(ええ。恐ろしいですね)〕」


「もうすぐ着くぞ」


超高速で飛び続け、“血の神殿”が見えて来た。


「あそこだ」


『マスター!“色欲のアスモデウス”が外に出て来ます!』


「本当か!?逃したらやばいぞ!バリア、“血の神殿”を中心とした半径5キロ以内に結界を張ってくれ!」


〔(は〜い。〈物理攻撃無効結界〉!〈魔法攻撃無効結界〉!〈精神攻撃無効結界〉!〈視覚阻害結界〉!〈認識阻害結界〉!そして〜、〈融合〉発動!〈空間断絶結界〉!)〕


「〈空間断絶結界〉ってなんだ?」


〔(えっとね〜、〈空間断絶〉スキルと〈結界術〉を〈融合〉スキルで合わせたんだよ〜。〈空間断絶〉は絶対防御だけど、自分と相手の間にしか出来ないから、相手を囲める結界と合わせて発動させたんだ〜!)〕


「凄いな!〈空間断絶〉の効果を持った結界か。よほどの事が無ければ破壊されないな!」


『補足ですが、マスターがステータスを全開放し、〈金剛神体〉、〈気功王〉、〈強化魔法〉を重ね掛けした状態ですと、破壊可能です。』


「そうなのか、」


『ですが、そこまでの攻撃となると恐らく大陸も粉砕出来るほどの威力ですので、十分だと思います。それにバリアのスキル〈守護者ガーディアン〉の効果で守る者が多ければ多いほど結界は強化されるので、今は“商業都市ハンゴー”を守ってる扱いになるのでかなり強化されます』


「あれ?〈守護者ガーディアン〉の効果って守る者が多ければ多いほどステータスに補正がかかるって奴じゃ無かった?確か最高レベルだから2倍とか?」


『はい。前はそうでしたが、バリアの望みで少し改良しました。守る者が多ければ多いほどステータスに補正がかかるから、守る者が多ければ多いほど張った結界が強化されるになりました』


「そんなことしてたのか、知らなかった」


『バリアは人知れず特訓してましたからね。どうやら“暴食のベルゼブブ”との戦いの時に周囲の土地の被害や“要塞都市ゴトク”の街への被害を気にした様です』


「そうだったのか、。気づけなかったなんて、マスター失格だな、」


『そんな事はありません。バリアはマスターに知ってもらえた時に驚いて貰いたかったんですよ。それに何より自分を責めるのではなく、バリアを褒めることの方が宜しいのでは無いでしょうか?』


「そうだな、。その通りだ。ありがとう、ナビー」


『マスターの相棒として当然の事をしただけです』


「バリア、特訓して強くなったんだな!凄いぞ!」


〔(えへへ〜!ありがとう!)〕


「バリアはこのまま結界の維持をお願い!皆はバリアを守りつつ、アスモデウスの所へ行くよ!」


「〔〔〔〔(はい!)〕〕〕〕」


そのまま飛び続け、すぐに“血の神殿”に着いた。すると神殿の上空には超グラマラスボディの美人さんがいた。


「あなたが“色欲のアスモデウス”ですね?」


「ええ。そうですわ」


「悪いんですが、もう一度眠っていて貰えませんか?」


「ふっ、それは無理な相談ですわね」


「なら、貴方を倒させていただきます」


「私を倒すですって?人間と下等な魔物風情が、数を揃えれば勝てるとでも思ったのかしら?残念だったわね。私も手下がいるのよ!〈眷属召喚〉!」


アスモデウスがスキルを発動させるとアスモデウスの足元に魔法陣が現れた。するとそこから続々と魔物が出てきた。


「そんな事まで出来るのか」


『マスター、出現した者たちですが、吸血鬼蝙蝠ヴァンパイアバット吸血鬼蚊ヴァンパイアモスキートが500体ずつ、吸血鬼ヴァンパイアが500体、上級吸血鬼アークヴァンパイアが300体、吸血鬼皇ヴァンパイアロードが100体、そして吸血鬼帝ヴァンパイアエンペラーが2体です。

吸血鬼蝙蝠ヴァンパイアバット吸血鬼蚊ヴァンパイアモスキートはCランク、吸血鬼ヴァンパイアがB+ランク、上級吸血鬼アークヴァンパイアがAランク、吸血鬼皇ヴァンパイアロードがSランク、吸血鬼帝ヴァンパイアエンペラーがS+ランクとなっております』


「この大群が結界の外に出ると、。大変だな。“商業都市ハンゴー”どころか、スタッグ王国が壊滅するかも知れない。絶対に倒さないと」


「〔(どうするのだ?)〕」


「そうだな。数が多いから弱い奴は一気に倒そう。後は、バリアは結界の維持、ヒールは全体の回復、ディビィはバリアとヒールの護衛を頼む。他の皆は吸血鬼ヴァンパイア達を倒すよ。アスモデウスは僕が相手する。2体の吸血鬼帝ヴァンパイアエンペラーはゲイルとクマラが相手してくれ。後は状況を見つつ臨機応変にだ」


「〔(わかった)〕」


「〔〈念話〉はもう大丈夫ですよね?〕」


「そうだな」


〔よ〜し、やるぞ〜!〕


〔〔〔お〜!〕〕〕


「じゃあ、行くよ。戦闘開始!」



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