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百三十七話  街中での戦闘3

初めての投稿です。

誤字•脱字や矛盾点も多いと思いますがコメントでお教えください。よろしくお願いします!



sideタイム、グラトニー。


〔僕達はあの吸血鬼ヴァンパイアだね〜〕


〔そうだね。どうする?〕


2人が話していると吸血鬼ヴァンパイアが攻撃して来た。


「ふん。スライム如き数秒で終わりだ。“火よ、刃となりて、敵を焼き切れ”〈火炎刃ファイヤーカッター〉!」


タイムとグラトニーに向かって炎の刃が飛んで行く。


〔任せて!〈固有時間操作クロノスタイム〉!〕


タイムが指定した一つの事象の時間を操る〈時刻魔法〉で炎の刃の時間を止める。すると炎の刃は空中でピタリと止まった。


〔始末は僕が。〈暴食〉!〕


グラトニーがありとあらゆる物を食べ自分のエネルギーと変えるスキル、〈暴食〉で炎の刃を飲み込む。ちなみに〈暴食〉のエネルギー変換効率は100%だ。つまり、魔法ならその魔法に込められた魔力分グラトニーの魔力が回復すると言うわけだ。


「な、何が起こった!急に魔法が動かなくなったと思ったら、スライムが魔法を食っただと!炎を食べるのはファイアスライムの筈だ!ファイアスライムはそんなに純黒色では無い。変異種か?」


〔今度はこっちの番だよ!〈常闇刃ダークカッター〉!〕


〔こっちも!〈固有時間加速クロノアクセラレート!〉


グラトニーの〈暗黒魔法〉で放った魔法が、タイムの指定した一つの事象の時間を加速させる〈時刻魔法〉によって超スピードで飛んで行く。


「な、なんだ!ぐっ、ぐあぁぁぁ!」


急に超スピードで飛んできた魔法に対応しきれずに吸血鬼ヴァンパイアの左腕が切り飛ばされる。


〔やったね!〕


〔この調子でどんどん弱らせよう〕


「くそっ!はあぁぁぁ!」


吸血鬼ヴァンパイアが魔力を集めて左腕を再生させる。


「まさかスライム如きにここまで苦戦するとは。こうなったら奥の手だ!俺の最強の魔法を喰らうが良い!」


そう言って吸血鬼ヴァンパイアは魔力を練った。


〔奥の手だって!〕


〔やばいね、どうしよう!〕


タイムとグラトニーが話していると吸血鬼ヴァンパイアの魔力が練り終わった。


「行くぞ!“火よ、地獄の炎で敵を灰塵と化せ”〈煉獄灼熱砲コロナサンバースト〉!!」


〔き、来たぁ!グラトニー!食べれる?〕


〔やってみる!〈暴食〉!〕


グラトニーが〈暴食〉を発動して吸血鬼ヴァンパイアの魔法を飲み込む体勢に入る。


〔アチチチッ!熱いよ〜!でも行けそう!〕


〔頑張れ〜!〕


グラトニーが吸血鬼ヴァンパイアの魔法を飲み込んだ!


〔出来たよ〜!やっぱり地獄の炎は熱いね〜。〈上位回復ハイヒール〉〕


グラトニーが〈回復魔法〉で回復する。


〔後は任せて〜!〕


「何時の間に!〈血液剣ブラッドソード〉!」


グラトニーが魔法を飲み込もうとしている時に吸血鬼ヴァンパイアの元まで移動していたタイムを吸血鬼ヴァンパイアの血で作った剣で攻撃する。


〔当たらないよ〜!〕


「ちょこまかと!」


〔これで終わりだよ〜。〈固有時間停止クロノストップ〉!〕


タイムが魔法を発動させる。〈固有時間停止クロノストップ〉は対象に触れていないと発動できないが、その分〈固有時間操作クロノスタイム〉より強制力の強い魔法だ。吸血鬼ヴァンパイアは剣を振り上げたまま動かなくなった。


〔終わったね〜。怪我は大丈夫〜?〕


〔大丈夫だよ〜。元々そんなに大きな怪我じゃ無いからね〜〕



戦闘終了後。



「さて、これから尋問を始めるんだけど、」


〔マスター、ごめんなさい〜〕


〔ごめんなさい〜〕


「大丈夫だって。そんなに気にしてないから!」


吸血鬼ヴァンパイアを倒してしまったウインド、アース、ヒート、ダーク、サンダー、グラビティの6人が凄い落ち込んでいる。戦闘の話を聞けばゲイルとクマラの2人こそ倒してそうだが、


「〔我々は生け捕りの事を忘れて無かったからな〕」


「〔はい。ちゃんと〈手加減〉スキルを合わせて発動しましたので、〕」


だ、そうだ。〈手加減〉スキルとはどんな攻撃をしても相手を倒す事は絶対に無いと言うスキルだ。しかし相手の体力は1しか無いので瀕死に違いは無い。


「本当に気にしなくていいからな。さあ、尋問を始めるぞ。まずはゲイルとクマラが相手した2人からだな。僕が相手した奴とタイムとグラトニーが相手した奴は封印してる様な物だから」


「〔わかった。少し回復させるか?自殺でもされたら厄介だ〕」


「いや、ここはクマラの力を使おうと思う」


「〔私の〈洗脳術〉ですね〕」


「ああ。頼む」


「〔分かりました。今なら問題無く発動するでしょう〕」


クマラの使う〈洗脳術〉は相手を自由に操る事が出来る強力な魔術だ。ただし、発動には条件があって、同時に複数の相手には掛けられない、相手の承諾無く洗脳する場合は自分の魔力総量の半分を使わなければならない、相手の意識がある場合や体力が多いほど成功率は下がる、等がある。それでもとても強力な魔術に変わりはない。


「〔行きます。〈洗脳操作ブレインコントロール〉!〕」


クマラが〈洗脳術〉を発動させると吸血鬼ヴァンパイアの一体が苦しみだし、それが収まると無表情でたたず吸血鬼ヴァンパイアが残った。


「〔完了です〕」


「ありがとう、クマラ。さて、質問していくよ」


「〔良いですか?貴方はセイヤさんの質問に嘘偽りなく全て答えなさい〕」


「はい、」


「まず初めにお前達の目的はなんだ?」


「はい、。俺達の目的は“色欲のアスモデウス”様の復活です、」


「やっぱりそうか。では、アスモデウス復活の為に活動している者はどのくらいいる?」


「はい、。おそらく100人くらいかと、」


「結構いるな。その者達は全員吸血鬼ヴァンパイアか?」


「いえ、。殆どは人間です、。吸血鬼ヴァンパイアは4分の1程度です、」


「では、お前達は今この街で起きているミイラ化事件に関与しているか?」


「はい、」


「目的は何だ?」


「目的は、食事と生贄です、」


「詳しく説明しろ」


「はい、。食事は俺達の食料は血だからです、。生贄はアスモデウス様の復活させるのに血を捧げる為です、」


「なぜ復活に血を捧げる必要がある?」


「アスモデウス様は悪魔と吸血鬼ヴァンパイアのハーフです、。なので血を捧げる事によって、力を取り戻し、封印を早く解く為です、」


「封印を早く解くだって!?」


「はい、。より強い者の血の方が良いのですが、高ランクの冒険者は、強者で中々手を出せず、低ランク冒険者や一般の人間を多く捧げる事にしました、」


「なんて事だ。封印は後どれくらいで解ける?」


「おそらく、1日程度です、」


「そこまで侵攻していたのか、」


「〔どうする、ご主人?〕」


「今から急いで準備を整えよう。冒険者ギルドに報告して街の住民達を“血の神殿”に近づかない様に注意して貰わないと!」


「〔吸血鬼ヴァンパイア達はどうしますか?〕」


「ひとまず屋敷に連れて行く」


「〔分かりました〕」


「じゃあ、僕とゲイルとクマラの3人で1人ずつ持ってくから。一応〈光学迷彩インビジブル〉を掛けとくよ。みんな、全速力で行くよ!」


「〔(うむ!)〕」


「〔(はい!)〕」


〔〔〔(は〜い!)〕〕〕


全員で屋根の上を全速で駆けていく。ものの数十秒で屋敷に着いた。


「取り敢えず左のクランホーム兼スライム商会ハンゴー支部の地下にある訓練場に置いておこう。バリア、結界を頼む」


〔わかったよ〜!〈空間隔離〉!〈物理攻撃無効結界〉!〈魔法攻撃無効結界〉!〈認識阻害結界〉!〈防音結界〉!〈転移阻害結界〉!〕


「これくらいかけとけば大丈夫だろうが、念のためにディビィの分裂体を3体くらい付けといても良いか?」


〔もちろん良いよ〜!〕


「後は仕上げに守護者ゴーレムを5体結界の外に配置して、結界の中に騎士ゴーレム、魔導ゴーレム、城塞タンクゴーレムを3体ずつ、兵士ゴーレムを6体、警備ゴーレムを6体配置して置けば多少の事なら大丈夫だろう」


「〔(多少は、と言うか、この警備を突破できる者なんてそれこそ悪魔大公クラスじゃ無いと無理だぞ、)〕」


「なんか言ったか?」


「〔(いや、何も、)〕」


「ここは街の中だからな。万全を期しておかないと、。街の人達に被害が出たら洒落にならないからね」


「〔(そうですね)〕」


「さ、後はアスモデウス戦への準備だ。速攻で終わらせて“血の神殿”に向かうぞ」


「〔(ああ!)〕」


「〔(ええ!)〕」


〔(うん!)〕



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