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百三十三話  アスモデウス戦への準備4

初めての投稿です。

誤字•脱字や矛盾点も多いと思いますがコメントでお教えください。よろしくお願いします!



11月21日。朝。


報告会が終わり皆で寝た翌日。


皆で朝ごはんを食べ終え情報集めの準備が完了した。


「さて、本格的に情報集めをするぞ〜!」


〔〔は〜い!〕〕


「まずはここから近い場所にある創世教会からだな」


「〔確か歩いて10、15分の所だったな〕」


「ああ。すぐそこがスラム街だからね。準備は済んでるから出発するぞ」


「〔(今回も寄付と言う名の手助けをするのか?)〕」


「(もちろん。神様達には本当にお世話になってるからな。それに頑張って生きてるんだから少しくらい手助けしてもいいだろう)」


「〔(あれを少しと言っていいものなのか?)〕」


「(なんか言ったか?)」


「〔(何でもない。ほらもう見えて来たぞ)〕」


「(ほんとだ!やっぱりすごく近いな)」


セイヤ達が他愛ない話をしていたらすぐ創世教会についた。


「(今回は僕達はテイマーと従魔の関係だから話さないように気をつけてな)」


「〔(わかってる。大丈夫だ)〕」


「〔(ええ。安心してください)〕」


〔〔(大丈夫だよ〜、)〕〕


「それにしても、」


「〔(ああ。今まで見た中で一番ボロいな)〕」


「〔(この様な建物で大丈夫でしょうか?)〕」


「(とにかく入ってみよう)」


〔〔(そうだね〜)〕〕


正面のドアを開けて中に入っていく。


「すいませ〜ん。誰か居ませんか〜!」


呼びかけてみるが返事が無い。


「留守なのかな?」


「〔(いや、いるみたいだぞ)〕」


「(えっ?何処に?)」


「〔(あそこです)〕」


クマラが鼻で指して教えてくれる。よく見ると椅子と椅子の間に1人の女性が倒れていた。


「えっ!倒れてる!?助けなきゃ!」


セイヤ達が倒れている女性に近寄って抱き起こす。


「大丈夫ですか!」


何度か声をかけると反応があった。


「う、う〜ん」


「大丈夫ですか!何か欲しいものは有りますか!」


「し、食料と、み、水を、」


「食べ物と水ですね!すぐに用意します!」


そう言って〈収納〉の中から料理と水を取り出す。


「どうぞ。お粥です」


「あ、ありがとう、ご、ございます」


「無理しないでください。今食べさせて上げますからね」


セイヤがスプーンでお粥を掬って女性の口元へ運ぶ。そうしてお粥が食べ終えると女性も多少は回復した様だった。女性が回復し、話せる状態になったので何があったか聞いてみる。


「何があったんですか?無理しない範囲で教えてもらえませんか?」


「え、ええ。まずは食事を頂きありがとうございました。私は創世教会ハンゴー支部の助司祭、アイズと申します」


「僕は冒険者のセイヤと言います。彼らは僕の従魔達です」


「従魔?ッ!キャァァァァ!魔物!」


アイズさんがゲイル達をみて叫び声をあげる。


「だ、大丈夫です!落ち着いて下さい!彼らは僕の従魔ですから!危害を加える事は有りません!僕はテイマーです!」


「テ、テイマー?あ、ああ。魔物を従える職業ですね。すいません、取り乱しました」


「気にしないでください。それよりもどうして倒れていたんですか?」


「は、はい。それが恥ずかしい事に空腹で思うように動く事が出来ず、ふらついて倒れた拍子に頭を打ってしまい、気絶してしまった様です」


「そうですか。頭の方は大丈夫ですか?」


「はい。軽くこぶが出来たくらいです」


「ヒール彼女の傷を治してあげてくれ」


〔(わかりました。〈上位治癒ハイヒール〉!)〕


パアッ。


「あ、あれ?こぶが治ってる?」


「今、僕の従魔に頼んで治してもらいました」


「セ、セイヤさんの従魔は〈回復魔法〉が使えるのですか!?」


「はい。彼女の名前はヒール。回復に特化したスライムです」


「ヒールさんですか。こぶを治していただきありがとうございます」


〔(気にしないでください)〕


アイズさんがヒールにお礼をすると、それに返す様にヒールも返礼するが、声は出してないのでスライムがお礼している様にしか見えない。めっちゃ可愛い。


「それでセイヤさん達はどうして教会に?あ、もちろんお祈りに来たと言うなら好きなだけしていって下さい」


「お祈りもですが、ちょっと創世教会の事を知りたくてですね」


「教会の事を知りたい、ですか?」


「はい。答えられない質問なら答えなくて良いので質問しても大丈夫ですか?」


「は、はあ?大丈夫です」


あんまり分かってなさそうだけど気にせずに質問を始める。


「創世教会は孤児院も兼ねているのですよね?」


「はい。この教会には80人ほどの孤児がおります」


「そんなにですが。では、働いてる人は?」


「私を含め、7人です。その内2人が司祭で私を含めた5人は助司祭です」


「なるほど。では、失礼ですが、今の暮らしはどうですか?」


「それは、。隠す事でも無いですね。ご想像通りかなり厳しいです。この街は商人の街です。いらない食材などが出る事が少ないのです。私達がなんとか手に入れた食料も子供達に上げているので、大人はあまり食べれていません。もう3日はまともなご飯を食べていません」


「そうなんですか。最後にこの教会の土地と教会周辺の土地は誰の所有か分かりますか?」


「この教会の土地は昔、教会が買った土地です。周辺の土地は誰も所有していません。街が管理しています」


となると商業ギルドで買えるな。


「わかりました。ありがとうございました」


「知りたかった事は分かりましたか?」


「はい」


「それでお願いが有るのですが」


「なんでしょうか?」


「ここで一番偉い人に会いたいんです。会えますか?」


「一番偉い人ですか?そうなると司祭のグリム様ですね。今なら奥にいると思いますので呼んできます」


「すいません。お願いします」


「では、少々お待ち下さい」


「はい」


そう言ってアイズさんが奥に入っていく。


「その間に、」


ライフに仕事を頼む。ライフだけは身の回りの世話の為に人化してるからな。


少しして、ライフが戻ってきた。


「早かったね」


〔持ち手がいないのですんなり買えました〕


「お疲れ様」


〔ありがとうございます〕


ライフが戻って来てすぐにアイズさんが女性を連れて戻ってきた。あの人がグリムさんかな?見た感じ50代って感じだけど。


「お待たせしました。この方がグリム様です」


「お待たせした様ですね。私はグリムと言うものです。よろしくお願いします」


「僕は冒険者のセイヤと言います。彼らは僕の従魔達です。よろしくお願いします」


「それでこの老いぼれになんの御用でしょうか?」


「実は僕達は創世教会の事に対してとても深い敬愛の念を持っています。それでこの教会にも寄付したいのですが、」


「寄付ですか?それはもちろん構いませんが、。セイヤ君みたいな子供が大丈夫ですか?」


「アイズの言う通り、大丈夫ですか?」


「はい。これでも高ランク冒険者ですからね」


「そうだったんですか!」


「黙っていてすいません」


「いえいえ。謝る必要は有りませんよ。冒険者が自分のランクを言わなきゃ行けない、なんて決まりは無いんですから」


「ありがとうございます」


「それで何を寄付して貰えるのですか?」


「まずはこれをどうぞ」


そう言って一枚の紙を渡す。


「これは?」


「この教会周辺の土地の権利書です。さっき買って来てもらいました」


「土地の権利書ですか?」


「はい。それで教会周辺の土地は貴方達の持ち物になった訳です」


「は、はあ?」


「それでこの教会の事も改装しようと思います」


「教会を改装ですか?」


「そんな事出来るのですか?」


「出来ます。高ランク冒険者ですから」


「〔(普通、高ランク冒険者だからってこんなデカい建物を改装するなんて無理なんだけどなぁ)〕」


「(なんか言った?)」


「〔(なんでもない)〕」


「どうやって改装なんてするんですか?この大きな建物を?」


「特殊な魔法を使います。改装しても良いですか?」


「して貰えるのは嬉しいのですが、私達も生活が厳しく、対価となるものは何も、」


「対価なんて入りませんよ。寄付の一つ何ですから」


「あ、ありがとうございます」


「では、早速。建物の中の人達を避難させて下さい」


「今は子供達の運動の時間なので裏手の広場にいますので問題有りません」


「わかりました」


念のために子供達や大人達を〈物理攻撃耐性結界〉で守っておこう。


「では、行きます。〈範囲建物解体エリアディストラクション〉」


ガラガラガラ!シュンッ!


セイヤの魔法で周辺の建物ごと解体され、一瞬で〈収納〉に仕舞われる。


「こ、これは」


アイズさん達が驚いているが続きをする。


「〈家創造クリエイトハウス教会きょうかい〉!

家創造クリエイトハウス獣舎じゅうしゃ〉!

家創造クリエイトハウス栽培園さいばいえん〉!」


ドドドドン!


セイヤが魔法を唱えると、今までの教会の3倍はある教会が建つ。教会の右隣にはかなりの広さの獣舎も出来た。左隣には栽培園が出来た。


「ふぅ。ひとまずはこれで完了です」



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