表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

128/145

百二十八話  商業都市ハンゴーに向かおう2

初めての投稿です。

誤字•脱字や矛盾点も多いと思いますがコメントでお教えください。よろしくお願いします!

更新遅れてすいません。プライベートが忙しく、これからは毎月10日、20日、30日に更新して行きます。



商業都市ハンゴーに向かう途中で盗賊に襲撃されている馬車に遭遇し、それを撃退した。


「大丈夫ですか?」


襲われていた馬車の護衛らしき人に声をかける。


「あ、ああ。大丈夫だ。怪我も彼女が治してくれたからな。それにしても、強いんだな。流石はAランク冒険者だな」


「ありがとうございます。それにしても、盗賊達に襲われたのは何故なぜでしょうか?心当たりはありますか?」


「恐らく私の身柄でしょう」


襲われていた馬車から声がした。


「今のは?」


「我々が護衛しているお方です」


護衛してるお方?偉い人かな?


ガチャ。


「この度は危ない所をお助けいただき本当にありがとうございました」


馬車からキャロ達と同じくらいの歳の女の子が降りてきた。


「お、お嬢!まだ、危険です!」


「良いのです。命の恩人に顔も見せないなんて商人の風上にも置けません」


「で、ですが」


「大丈夫です。それにいざとなったらそちらの冒険者様が守ってくれますよね?」


「え?僕達ですか?」


「そうです。え〜っと、」


「ああ、自己紹介がまだでしたね。僕はセイヤと言います。Aランク冒険者でクラン家族ファミリアと商会のトップもやってます。こちらは僕の仲間達です」


「〔ゲイルだ。よろしく頼む〕」


「〔クマラと言います。よろしくお願いしますね〕」


その後もアース、ウィンド、ダーク、サンダー、タイム、ヒール、バリア、グラビティ、ヒート、ディビィ、グラトニー、がそれぞれ挨拶をして行く。


「ご丁寧にありがとうございます。私はアイファ・ヴィールと言います。ヴィール商会の商人です。こちらの方々はヴィール商会で雇っているBランク冒険者の方達です」


「改めてよろしく。俺達はヴィール商会に雇われている冒険者の一つだ。Bランク冒険者パーティー、“漆黒の牙”のリーダーで前衛を担当しているクロムだ。こっちはパーティーメンバーだ」


「同じく“漆黒の牙”副リーダーのカミルよ〜。よろしく〜。パーティーでは後衛をやってるわ〜」


「同じく“漆黒の牙”のトールだ。攻撃役アタッカーをしている」


「同じく“漆黒の牙”のドルトだ。俺も攻撃役アタッカーだ」


「同じく“漆黒の牙”のキコっす。パーティーでは斥候と前衛を担当してるっす。よろしくお願いするっす」


「同じく“漆黒の牙”のキックスです。パーティーでは支援役バッファーをやっています。よろしくお願いします」


漆黒の牙は6人編成のパーティーなんだな。確かナビーも


『冒険者のパーティーは基本的に5人〜6人編成とされています』


って言ってたしな。


「ご丁寧にありがとうございます。それで襲われた理由がアイファさんと言うのはどういう事ですか?」


「はい。私のお爺さまがやっている商会、つまりはヴィール商会はハンゴーでも、いえ、王国の中でも10本の指に入る程の大商会です。その孫ともなれば狙われる事は少なくはありません」


「なるほど。では、何故アイファさんはこんな所にいたんですか?」


「今は商売の帰りです」


「その歳で商人としてやってるんですか?」


「私は今年で10歳になります。8歳の時に交渉人の職業を授かる事が出来たので商会のお手伝いをさせて貰っているんです」


「交渉人?初めて聞く職業ですね」


「一応最上位職の一つですからね。交渉人は上位職の商人と話術士が合わさった職業です。商人のスキルも話術士のスキルも手に入れられると言う商業をするならかなり強い職業ですよ。全てのスキルが手に入る訳ではありませんが、」


「それでもすごいですね!」


にしても最上位職ってそんなにいるもんなのか?僕が知ってるだけでも、キャロの女王、にソフィーの賢者、ステラさんの剣聖とアイファの交渉人の4人もいるけど?


『最上位職は上位職や基本職に比べると圧倒的に数が少ないですが、会えない事はありません。ですがこの短期間で4人もの最上位職に会うのは普通じゃありません』


やっぱりそうなんだ。出来れば普通の生活を送りたい、、。


「それでこれからどうするんですか?」


後、50〜60キロくらいでハンゴーに着く。


「このままハンゴーに向かいます。幸い怪我人はヒールさんが治してくれましたから」


「そうですか。盗賊達はどうしますか?」


「あまりやりたくはありませんが、全員殺すしかないでしょう」


おいおい、10歳の少女が100人近い人達を全員殺すって、物騒だな。


「流石に殺すのはやり過ぎでは?」


「確かにやり過ぎですが、方法がそれしか無いので、。本来はハンゴーに連れて行けば盗賊達には然るべき処分が降り、討伐した者達には褒賞金が出ますがそれは盗賊を街まで運べたらな場合です」


「なるほど。ですが盗賊が多い場合は毎回殺すと言うのもおかしいのでは?」


「はい。盗賊の人数が多い時は盗賊を拘束し、急いで街まで行って衛兵を連れてくるのが基本的なやり方ですが、今回はいつもより盗賊の人数が多く、さらに拘束する為の道具もありません。近くの森から蔓草つるくさ等を採取して来て拘束しても盗賊の中には魔法使いがいるので破られるでしょう。なのでやりたくはありませんが殺すしかないんです」


理由はわかった。だけど殺すのは反対だな。


「それなら僕達の馬車に乗せましょう」


「セイヤさんの馬車ってアレですか?」


ちょうどこちらに近づいて来た僕達の馬車をアイファが見つける。


「そうですよ」


「得体の知れない狼が引いてる時点でおかしいですが、どう考えても入りきる大きさではないでしょう。って言うかセイヤさん達も入りきらないのでは?」


「大丈夫ですよ。僕達の馬車には〈空間拡張〉がかけてあるので見た目の何十倍も入るんです」


「〈空間拡張〉のかかった馬車ですって!?」


「はい。魔道具を作れる仲間がいるので」


「魔道具を作れるですって!?」


「はい。今はいませんが」


「そうですか、会ってみたかったです」


すごい落ち込んでるな。魔道具が好きなのか?


「アイファさんは魔道具が好きなんですか?」


「はい!魔道具は私達の生活を豊かにしてくれる物です!危険な物も多いですが、その分ちゃんと使えばとても便利な物ばかりですから!」


「お嬢は昔魔道具の誤作動で怪我をしたんですが、それを治したのもまた魔道具だったんです。それからは魔道具の事に興味を持ち始め、今も商品は魔道具を主に取り扱っているのです」


「なるほど。それなら僕達の商会と相性がいいかもしれませんね」


「と言われますと?」


「僕達の商会は今は色々と取り扱ってますが、始めた頃は〈回復薬ポーション〉、武器と防具、そして魔道具の三つを取り扱っている商会ですらかね」


「そうなんですか」


「セイヤさんの商会の名前はなんで言うですか?」


「僕達の商会はスライム商会と言います」


「「ス、スライム商会!?」」


「知ってますか?」


「知ってるも何も最近できた商会なのにもう既にこの国でも10本の指に入るくらいに成長した商会ですよ!」


「俺も知ってるぞ!確か〈回復薬ポーション〉がスゲェ性能が良いって!他の〈回復薬ポーション〉とは格が違うって言ってる!」


確かライアさんもそんな事言ってたな。


「アイファさんみたいな凄い商会の人に知っていただけてるなんて光栄です」


「何を仰ってるんですか!スライム商会は私達のヴィール商会と同格ですよ!もしかしたら直ぐに追い越されるかも知れません」


「流石にそれは無いと思いますよ」


「そんな事はありません!スライム商会の上昇率を見れば可能性は十分にあります!」


「そうですか?僕は形だけのトップなんで、その時は仲間をたくさん祝って上げなきゃですね。それでこれからどうしますか?」


「そうでしたね、話がずれてしまいました。先程仰っていた通り盗賊の身柄はセイヤさん達にお任せします。大丈夫ですか?」


「はい。問題ありません」


「私達は変わらずハンゴーへ向かいます」


「それなら僕達もご一緒して良いですか?」


「えっ?良いんですか?」


「はい。無いとは思いますがまた盗賊に襲われるかも知れませんし、。それにハンゴーに行くのは初めてなので案内してくれると助かります」


「わかりました!セイヤさん達には助けられた恩がありますからね!ハンゴーの案内はお任せください!」


「では、盗賊も馬車に乗せたので行きましょうか」


「えっ?本当ですね!いつの間に?」


「話してる間に仲間が、」


「あっ!思ったよりも長話になってしまったようですね。急いで向かいましょう」


「はい」



気に入っていただけたなら評価の方をお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ