百二十五話 王都での冒険者活動
初めての投稿です。
誤字•脱字や矛盾点も多いと思いますがコメントでお教えください。よろしくお願いします!
謁見が終わり屋敷に戻って皆で話し合いをする。
「今回の事件での功績で皆冒険者ランクがAになるみたいなんだけど、」
「〔どうかしたのか、セイヤ殿〕」
「〔何か不味い事でもあるんですか?〕」
「いや、不味い事ってほどじゃ無いんだけど、」
「〔悩みは皆で共有だぞ、ご主人〕」
「そうだな。皆の事と言うよりファイア達の事なんだけどな、」
〔僕達〜?〕
〔何かいけない事しちゃったかな〜?〕
〔怒られるの〜?〕
あっ!ファイア達が泣きそうになっちゃった!
「違うぞ!何も悪い事はしてないから心配するな!」
〔そうなの?〕
〔よかった〜〕
〔それで僕達がどうしたの?〕
「ああ。今ファイア達はステータスで戦闘グループと補助グループの二つに分かれてるだろう?戦闘グループはいいけど、補助グループはそこまで冒険者活動をする訳じゃ無いと思うと冒険者ギルドじゃ無くてもいいんじゃないかと思ってさ」
〔他のギルドに所属するって事〜?〕
「ああ。セバスみたいに冒険者ギルドと商業ギルドの二つに登録するみたいに冒険者ギルドと他のギルドに登録した方がいいんじゃないかと思ったんだ。だけど、」
〔何かあるの〜?〕
「ナビーが言うには登録するなら冒険者ギルド、商業ギルド、薬師ギルド、職人ギルド、料理ギルドの五大ギルドだって言うんだけど、冒険者ギルドと商業ギルド以外の3つのギルドがあまり良い環境とは言えないみたいなんだ。権力を使って好き放題したり、新しい事を受け入れない老人が上層部を支配したりって感じらしいんだ。だからそんな所に仲間を登録させるのはどうかなと思ってな」
〔どんなふうに分けるの〜?〕
「それぞれのギルドに登録するメンバーか?そうだな、
薬師ギルドにはメディスン、
職人ギルドにはアルケミー、スミス、クリーン、サークル、エンチャント、ゴレム、サンド、ビルド、
料理ギルドにはクックとキングだな」
〔僕は〜?〕
〔僕も呼ばれてないよ〜〕
「名前を呼ばなかったのは選択肢が複数あるスライム達だ。ファームとプラントは農家と言う形で職人ギルドに入っても良いし、商業ギルドや料理ギルドに作った食材を卸しても良い。
ラクトは魔法の契約書を作って商業ギルドに卸したり、あまり無いけど契約の専門家として職人ギルドに登録もできる。
ドランクは商業ギルドにお酒を卸したり、料理ギルドに卸したり、職人ギルドでお酒を作ったりしても良い。
ライフ、セバス、サリーは悪いんだけど今はギルドに登録する事は考えてないんだ。ライフは僕や仲間の世話を、セバスはスライム商会の事を、サリーはセレナダンジョンとゴトクと王都の屋敷の管理を任せているからね」
〔私達は大丈夫ですよ〕
〔そうです〕
〔ええ〕
「ありがとう。それで他の皆にはどうしたいか決めて欲しいんだ。答えは一つじゃ無いからな。ゆっくり考えてくれ」
〔〔〔は〜い!〕〕〕
「僕はちょっと冒険者ギルドに行ってくるよ」
〔お供します〕
「〔僕も〜!〕」
「〔私も付き合おう、ご主人〕」
「ライフとフェルとゲイルか、ありがとう。スノウは良いのか?」
「〔ええ。ちょっと用事が有りますから〕」
「用事?手伝おうか?」
「〔大丈夫ですよ。ジークさんとクマラさんが手伝ってくれてますから〕」
「そうなのか?」
「〔ああ。手伝ってるぞ〕」
「〔微力ですが力を貸させて貰ってます〕」
「何かは知らないが気をつけてな」
「〔ありがとうございます〕」
「じゃ、行くか」
「〔お〜!〕」
4人で冒険者ギルドを目指して歩いて行く。
「〔それで何しに行くの〜?〕」
「依頼を受けるための情報収集と僕のランクアップのためだよ」
「〔ご主人、確か私達もランクアップ出来るのでは無かったか?〕」
「出来るけど、バラバラに行くのは大変だから纏めて行った時にしようかなと思ってるんだ」
「〔それもそうだな。わかった〕」
「〔王都の冒険者ギルドか〜!楽しみだな〜!〕」
「そんな面白い事は無いと思うぞ」
「〔そうかな〜?〕」
「する事も受付嬢に頼めばすぐに終わるしね」
「〔そっか〜〕」
『そろそろ着きます』
「お、そろそろ着くみたいだな。あの建物か」
「〔おっきいね〜!〕」
「〔確かに大きいな。私達の屋敷よりは小さいが、商業ギルドよりは大きいな〕」
「ああ。さあ、入るぞ」
ドアを開けて入って行く。中はゴトクの冒険者ギルドと似たような感じだった。真っ直ぐ進めば受付嬢がいるカウンターがあり、左の壁には沢山の依頼書が貼られている。右奥の方には買取用のカウンター、その奥には解体場が広がっている。依頼書の少し手前と買取用のカウンターの前にはいくつもテーブルが置かれており何人かの冒険者が食事をしたり、酒を飲んだりしている。
「皆行くよ」
ギルドの中を見回してる皆に声をかけて受付嬢の所に歩いて行く。
「こんにちは。今日はどうしたのかな?依頼かな?」
受付嬢が優しく声をかけてくれた。まあ、一応10歳の子供だからな。
「こんにちは。今日は聞きたい事とランクアップのために来ました。早速ですがランクアップをお頼みしても大丈夫ですか?」
「ランクアップ?今は昇級試験は行ってないはずだけど、。それに君みたいな子は見た事が無いな」
「今日初めて来ましたからね」
「って事は他の街から来たのかな?」
「はい。ゴトクから来ました」
「そっか〜。結構遠いのに頑張ったね。それで親御さんはいるかな?」
あれ?なんか疑われている?
「親はいません。僕が小さい頃に魔物に殺されました」
そう言う設定だからな。
「そうなの。それは辛い事を聞いてごめんなさいね」
「気にしないで下さい。それでランクアップなんですが、」
「そうだったわね。でも、今ここの冒険者ギルドではDランクへの昇級はしてないんだよね」
「えっと、Dランクへの昇級では無いです」
「そうなの?その年でCランクになるのは難しいと思うな。もう少し力をつけてからの方が良いんじゃ無いかな?」
心配してくれてるのか。優しい人だな。でもこのままじゃ埒があかないな。
『口止めして冒険者カードを見せれば良いと思います』
そうだな。最初からそうすれば良かった。
「あの、今から見せる事は他言無用でお願いします。出来ますか?」
「?大丈夫よ。冒険者ギルドは個人情報を漏らすような事はしないから」
「では、冒険者カードです。僕がランクアップしたいのはSSランクへです」
「えっ!!!SSランクって言った!?」
「ちょっと!声が大きいですよ!」
「あ!ごめんなさい。あまりの事に驚いたわ」
ふぅ。幸い誰にも聞かれてないみたいだな。
「それで出来ますか?」
「確かに王様から許可は貰ってるみたいね。コホン。では、改めて冒険者ギルドスタッグ王国本部の筆頭受付嬢、ミナと言います。よろしくお願いします。では、着いてきてもらえますか?」
「よろしくお願いします、ミナさん。僕の事はセイヤとお呼び下さい」
「セイヤ?どっかで聞いた事があるような?」
なんか呟きながらミナさんに案内してもらう。着いたのは3階の一つの部屋の前だった。
「ここよ。ちょっと待ってね」
そう言ってミナさんがドアをノックする。
コンコンコン。
「誰だい?」
「ミナです。冒険者の方をお連れしました」
「冒険者を連れて来た?今日は面会の予定は無いはずだけど、。どうぞ」
「失礼します」
「失礼します」
ミナさんに続いて皆で部屋に入る。中には一人の男性がいた。
「ギルドマスター、この方はセイヤさんと言って今日は情報を集める為とランクアップの為に来たそうです」
「セイヤ?どっかで聞いた事があるような気がするけど、まあ良いや。それで僕になんの用なんだい?ランクアップならそっちで出来るだろう?情報も」
「問題が起こりまして、」
「まあ、問題が起きないと来ないよね」
「ええ。セイヤさんがランクアップしたいのはSSランクへなんです」
「SSランクだって!」
「それも国王の許可を貰ってます」
「それは本当かい!?」
「まあ、許可は貰ってますが、」
なんかすごい食いつきようだな。
「すぐに手続きに入ろう!手伝ってくれ!」
「はい!」
なんかギルドマスターとミナさんの二人が慌ただしく動き出した。
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