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百二十話  スタンピード4

初めての投稿です。

誤字•脱字や矛盾点も多いと思いますがコメントでお教えください。よろしくお願いします!



sideセイヤ。


セイヤがメイルシュトロムの腹に斬撃を喰らわせるとメイルシュトロムが痛みで叫び声を上げた。そして攻撃をして来た。


「急降下しながら爪で直接攻撃か。これを受け止めるのは難しいな」


急降下のスピードにメイルシュトロムの体重や攻撃力も加わるとなると流石に受け止め切れない。


「躱すか。〈縮地〉!」


ビュン!


セイヤが〈縮地〉を使って数メートル先に移動する。移動してすぐにメイルシュトロムの攻撃が大地にぶつかった。


ドゴォォン!


「ただの爪攻撃がとんでもない威力だな。そろそろ決着をつけるか。みんなも終わりそうだし」


魔物の大群はコウ達にファイア達が加勢してからと言うものどんどん数を減らしていき、もう2000体くらいしか残っていなかった。怪我人の救助ももう終わる。


「次で決着だ」


メイルシュトロムも再び距離を取り突撃の構えを取る。


「〈手加減〉発動。更に〈死神の一撃デスアタック〉も発動」


セイヤの刀、神竜死刀しんりゅうしとうデスバルバトスの能力〈死神の一撃デスアタック〉は攻撃に当たった相手を即死させると言う技だ。即死に対する耐性が有れば効かないが、耐性が無ければレベル差があろうが必ず死ぬと言う使い所を選ぶがかなり強力な攻撃だ。だが、相手を殺す事が無いと言う効果を持つスキル〈手加減〉と合わせて使うと耐性を持たない相手の体力を1にする攻撃を放つ事が出来るのだ。


メイルシュトロムが突撃して来る。


「〈金剛神体〉発動!」


セイヤの体を金色のオーラが包み込む。


「行くぞ!〈抜刀術ばっとうじゅつ神竜一閃しんりゅういっせん死の型しのかた〉!」


セイヤがメイルシュトロムに向かって跳躍する。セイヤのステータスに加えて〈金剛神体〉の強化により、メイルシュトロムの突撃と互角の力を得る事が出来た。


ガキィィン!


メイルシュトロムの爪とセイヤの刀がぶつかり合う。


「はあああああ!」


ズバンッ!


セイヤの刀がメイルシュトロムの首を斬りつけた。メイルシュトロムは落下して行く。


ズドォン!


メイルシュトロムが地面に激突して倒れる。同じくセイヤが着地してメイルシュトロムに駆け寄る。


「早く“隷属の首輪”を外そう。〈解呪ディスペル・極〉!」


パアアアッ。


セイヤの手から出た光が“隷属の首輪”に当たった。


パキィン!


“隷属の首輪”がメイルシュトロムの首から外れた。


「今度は回復だ。〈完全治癒パーフェクトヒール〉!」


パアアッ。


「ふうっ。これで一安心だな。あれ?メイルシュトロムが起きないぞ?」


『無理やり戦わされた事やマスターの攻撃を食らった事などで衰弱が激しいようです。しばらくは目を覚まさないでしょう』


「なら、セレナダンジョンに運ぼう。ここにいるのはあまり良く無いだろうからな」


『その方が良いと思われます』


「〈空間転移ワープ〉!」


セイヤがメイルシュトロムと一緒にセレナダンジョンの居住に転移する。


「よし。後はセバスをよんで、見ておいて貰えば大丈夫だろう」


〈従魔念話〉でセバスに事情を説明して、〈従魔召喚〉でセレナダンジョンによぶ。


「じゃ、後は頼んだぞ。目が覚めたら呼んでくれ」


〔わかりました〕


「王都に戻ろう。〈空間転移ワープ〉!」


シュンッ!


「さて、他の皆はどうなったかな?」


〔マスター!何処行ってたの?〕


「怪我はないか、コウ?」


〔ないよ〜!〕


「そうか、よかった。それと僕はダンジョンに行ってたんだ」


〔そうなんだ〕


「それよりも魔物の大群はどうなった?」


〔全部倒したよ〜!〕


「そうか。良くやったな。後は王都防衛と救助チーム、そして王都民の避難がどうなったかの確認だな」


〔は〜い!〕


「一応、魔物がいなくなったとはいえ警戒はしてほしいから、コウパーティーは王都周辺の見回りを頼む」


〔〔わかった〜!〕〕


「他の皆はついて来てくれ」


「〔わかったぞ〕」


ジーク達を連れて王都の中に入ってく。


「ヒール〜、バリア〜、何処だ〜?」


〔あ、マスター!〕


「バリア、アース!怪我はないか?」


〔大丈夫!全部結界と〈大地魔法〉で防いだから!〕


「そうか。王都を良く守ってくれたな。ありがとう」


〔〔えへへ〜!〕〕


「怪我人の救助チームはどうなったかな分かるか?」


〔わかんないよ〜。王都の中にいるのはわかるけど〕


「そうか。じゃあ皆で探しに行こう」


〔〔は〜い〕〕


王都の西門付近を探してみたが見当たらなかった。


「何処に行ったんだ?」


〔〔見当たらないね〜〕〕


「もう少し奥の方を探してみよう」


〔〔うん!〕〕


西門から王都の中央に向かって歩いて行く。すると声が聞こえて来た。


「聖女様、」


「ありがとうございます、聖女様」


「聖女様、ありがとうございます」


〔み、皆さん顔をあげて下さい〕


な、なんか凄いヒールが崇め立てられている。


〔あ、マスター!助けて下さい!」


「いや、助けてって言われても何があったのか分からないし」


〔そうですね。説明しましょう。私達は戦いの負傷者達を〈聖光浄複結界サンクチュアリ〉の中に入れて回復させた後に避難した人達の中にも怪我人がいるとの事でしたので、その人達も回復させに行き、回復させたんですが、回復させ終わるとこの状態です〕


「な、なるほど。何で聖女扱いになったんだ?」


『おそらくこの前発表された「聖女様が2人現れた」と言う発表があったからでしょう。その発表を聞いた民達がヒールを聖女と勘違いしたのでしょう』


そうなのか。それなら納得か?


「それよりも他の皆は?」


〔皆さんこの周辺にいますよ〕


「そうか。なら合流して帰ろう」


皆で周辺にいたライト達を見つけ、合流して屋敷に帰ろうとすると、


「待ってくれ!」


と、呼び止められた。


「何ですか?」


「我々は王国近衛騎士団第4部隊だ。私は第4部隊隊長にして序列4位のマルベールと言うものだが、これは君たちがやったのか?」


「これとは?」


「怪我人の救助、回復、王都民の避難誘導だ」


「隊長!魔物の大群が見当たりません!あるのは戦闘のあとだけです!」


「なんだと!?どう言う事だ?はっ!?まさか、君達が倒したというのか!?6万もの魔物の大群を!?」


「まあ、一応冒険者なので」


「ただの冒険者が6万もの魔物の大群に勝てる訳が無い!事実、多くの冒険者が敗走している!失礼だが、冒険者ランクは何だ?Aか?」


「いや、一応Sです。なったばかりですが」


「Sランク冒険者だと!?君のような子供が!?そういえば、最近Sランク冒険者になった子供がいると王宮で噂になっていたな。ま、まさか君がそうなのか!?」


「そうなんじゃないですか?僕は噂なんて知りませんが」


「と言う事は、君は、いや、貴方はセイヤ・フォン・アルトリオン・スライミル男爵ですか?」


「そうです」


「こ、これは大変失礼致しました!知らなかったとはいえ、貴族様に対して数々の無礼お許しください!」


マルベールさんが土下座しそうな勢いで頭を下げて来た。


「気にしないでください。別に無礼と思った事なんて有りませんよ」


「ありがとうございます!貴族様に対して大変失礼なのですが、詳しい話をお聞きしたいのですがよろしいですか?」


「もちろんです。それと敬語は必要ありませんよ」


「いえ、貴族様に対してそのような事は出来ません」


「なら、こうしましょう。公の場では敬語を使っても構いませんが、公ではない場では敬語は必要ありません」


「し、しかし」


「もし、誰かに何か言われたら僕の命令だと言って下さい。それでも納得しなければ、僕に伝えて下さい。すぐに行きますから」


「貴族様に対してそのような事は!」


「じゃあ、僕の所に来る様に伝えて下さい」


「わ、わかりました。貴族様がそこまで仰るなら」


「あ、それとその貴族様って言うのも出来れば遠慮したいです。セイヤと呼んでくれれば嬉しいです」


「ですが、」


「これも命令と言う事で。あ、公の場ではアルトリオン男爵と呼んでくれれば」


「わ、わかりました」


「お手数おかけします」


「お手数だなんて!」


「それで、何処で話せば良いのですか?」


「本来ならば兵舎に案内するのですが、この有様でして、」


「それなら僕の家でどうでしょう?ここからそこまで遠くは無いので」


「わかりました」


「では、こちらです」


そう言ってマルベールさんと部下の数人を家に案内する。



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