百十八話 スタンピード2
初めての投稿です。
誤字•脱字や矛盾点も多いと思いますがコメントでお教えください。よろしくお願いします!
セイヤがメイルシュトロムと戦い始めた頃ジーク達は、
「〔ふむ。流石に6万もの魔物の軍勢ともなると壮観だな〕」
「〔それよりもどうやって倒すかですよ〕」
〔クマラさん。俺達はパーティーで動く事の方が得意なのですが、〕
「〔コウさん達のパーティーはパーティーの連携が強みですからね。それでいいと思います〕」
「〔そうだな。ではこんな作戦でどうだ?まずコウ達のパーティーが左側の魔物を相手する、残りの魔物を私達で相手しよう〕」
「〔ゲイルよ、それは作戦と言うのか?まあ、いいが〕」
「〔そうですね。どうやらセイヤさんも戦い始めたようです。私達も行きましょう〕」
〔〔はい!〕〕
「〔ああ〕」
「〔そうだな。ご主人に遅れをとっては従魔の名折れだ〕」
「〔では、行くぞ!〕」
ジークの掛け声と同時に別れる。コウ達のパーティーは左側に、ジーク、ゲイル、クマラは残りの魔物達の方へと向かって行く。
sideコウパーティー。
〔いつも通り、支援かけるわ〕
〔頼む〕
〔〈攻撃力上昇〉、〈魔法攻撃力上昇〉、〈防御力上昇〉、〈魔法防御力上昇〉、〈俊敏性上昇〉、〈器用値上昇〉〕
パアッ。
コウ達を光が包み、キョウカの支援がかかる。
〔よし、ありがとうキョウカ〕
〔さて、どう戦いますかね?〕
〔いつも通り連携して徐々に倒して行くのがいいんじゃない?〕
〔でも今回は数が今までの比では無いからな。チンタラやってたら被害が拡大するかも知れないぞ!〕
〔ホウの言う事もモルの言う事も正しいんだよな。なら、いつも通りに連携して、いつもより早く倒せばいいんじゃ無いか?〕
〔またコウは変な事を言って、〕
〔ですがそれが一番です。それで行きましょう〕
〔まずは私達が先制攻撃を仕掛けます。行こう、ゾクちゃん!〕
〔ん。練習の成果を見せよう、ホウちゃん〕
〔〈竜巻刃〉!〕
〔〈影潜り〉!〕
〔〔スキル〈融合〉!複合魔法〈暗殺風刃〉!!〕〕
ホウがゾクの影に向かって放った風の刃がゾクの〈影魔法〉によって周囲の魔物の影に転送され、魔物の背後から風の刃が斬りつける。まさに暗殺の名に相応しい攻撃だ。
〔上手く行ったね!〕
〔練習、頑張った〕
〔2人とも凄いな!今ので千体は倒せたぞ!〕
〔次は俺だ!〕
〔僕もです〕
〔〈魔闘術・重力剣〉!〕
〔〈魔闘術・雷鳴拳〉!〕
〔行くぞ!〈抜刀術・飛竜一閃・重力の型〉!〕
〔行きますよ!〈飛空拳・雷鳴連打〉〕
コウとトウがそれぞれ攻撃を放つ。コウの放った斬撃は引力によって魔物を引きつけ、切り裂いて行き、
トウの放った連撃は雷が拳の形になり、魔物にぶつかると同時に感電させていく。
〔流石ね!2人の攻撃で5000体は減ったわよ!この調子で行けば大丈夫そうね〕
〔そうだな!おっと!〕
皆が攻撃してる間モルは〈範囲防御・極〉が進化した能力、〈サクリファイス〉で仲間の攻撃を代わりに受けていた。〈サクリファイス〉の効果は自分が認識している仲間への攻撃を自分が受ける、と言う物だ。モルは防具のお陰で防御力と魔法防御力が他の仲間より高いので受けるダメージは少なくて済むのだ。そしてモルがダメージを負うとすかさずキョウカが回復している。これでコウ達のパーティーはダメージを受ける事なく攻撃する事が出来ているのだ。
〔よし、この調子でどんどん倒して行こう〕
〔うん!〕
〔ただし、油断しないで下さいよ〕
〔大丈夫〕
side王都防衛、救助チーム。
セイヤがメイルシュトロムと戦い始めた頃。
〔さあ、怪我人を助けてましょう!〕
〔王都の守りは僕とグラトニーに任せといて!〕
〔手伝いに来たよ〜!〕
ウィンドとライトが手伝いに来てくれた。
〔ありがとうございます。早速まずは救助をしましょう〕
〔そうだね。西門付近は殆どメイルシュトロムの攻撃で倒壊しちゃってるし、怪我人がたくさんいる〕
〔この人数を回復させるのは大変ですね。ここは奥の手を出しましょう。バリア、ライト、手伝って下さい〕
〔アレか。わかった〕
〔いいよ〜〕
〔僕とウインドは崩れた建物を撤去してるね〜〕
〔そうだね〜。下敷きになってる人も多いみたいだし〕
〔王都の守りは任せて下さい!おっと、〈暴食〉!〕
空を飛んでいるワイバーンからの攻撃をグラトニーが体を布のように広げて喰らい尽くす。
〔少しの間お願いします!では2人とも行きますよ!〈極限治癒〉、〈上位状態異常治癒〉!〕
〔〈浄化〉、〈解呪・極〉!〕
〔〈物理攻撃反射結界〉、〈魔法攻撃反射結界〉!〕
〔〔〔スキル〈融合〉!複合魔導〈聖光浄複結界〉!〕〕〕
パアアアッ!
西門から倒壊している西門付近一帯に神聖な白のような黄色のような結界が張られる。
〔複合魔導〈聖光浄複結界〉は中にいる者を怪我を癒やし、状態異常を治し、呪いを解き、悪しき者を昇天させる光属性の結界です。この結界はとても強固なのでいかに古龍種と言えども壊す事は難しいでしょう〕
〔これで大丈夫だな。後は怪我人を〈聖光浄複結界〉の中に入れて行こう〕
side調査チーム。
セイヤがメイルシュトロムと戦い始めた頃。
〔よ〜し、調査するぞ〜!で、何を調査するの?〕
〔今回のスタンピードを引き起こした犯人だよ〕
〔そうそう、犯人だね〜。で、何処にいるの?〕
〔それを探すんだよ。しっかりしてくれディビィ〕
〔ごめんなさ〜い。初めての任務だから少し気が緩んじゃって〜〕
〔ディビィは調査が得意だもんな〕
〔うん!だから頑張るよ〜!]
〔まずは手がかりを探そう〕
〔怪しい所だね〜〕
〔怪しい所か。6万もの魔物の大群が急に現れたって言う所が怪しいよね〕
〔そう。つまり犯人は6万もの魔物を転移させて連れて来たか、姿を隠して王都まで来たか、のどっちかだよね〕
〔ならそれを確認しよう〕
〔どうやって確認するの〜?〕
〔任せて。〈時間回帰探知〉〕
タイムが〈時刻魔法〉を発動させると、3人の周りの景色がどんどん戻って行く。
〔うわ〜!何これ〜!〕
〔この魔法は自分達の周囲の過去を覗ける魔法なんだよ。おっと、ここら辺だな〕
タイムが魔法を止める。
〔西門が破壊される少し前の時間だよ。もうすぐ西門が壊される筈だ〕
タイムがそう言って3人で西門の周囲を見ていると何も無かった空間にいきなり魔物の大群が現れた。
〔いきなり出たね〜!〕
〔ああ、これは転移だな〕
〔となると〈空間魔法〉の〈転移門〉かな?〕
〔いや、〈転移門〉では無いと思うな。〈転移門〉なら門のような物から魔物が出て来る筈だからね〕
〔確かにそうだよね〜〕
〔となると何だろうね?〕
〔2人とも!アレを見てくれ!〕
タイムが2人に言った。
〔人がいるね〕
〔怪しいと思わないか?こんな魔物の大群の近くに人がいるなんて〕
〔確かに怪しいね〕
〔移動し始めたぞ〕
〔追ってみよう〕
5分ほど追ってみると、
〔これは小屋か?〕
〔見たいだね〕
〔よし、怪しい人物はここにいる見たいだな。戻って確認に行こう〕
〔はい〕
〔は〜い〕
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