表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

110/145

百十話   謁見

初めての投稿です。

誤字•脱字や矛盾点も多いと思いますがコメントでお教えください。よろしくお願いします!



神界から戻って来ると部屋の外がザワザワしていた。


「なんかあったのか?」


部屋から出てみると、


「〔おお、セイヤ殿〕」


「あれ?ジークどうしたんだ?」


「〔セイヤ殿が呼んだのだろう〕」


「あ、そうだったな。すまん、神様と会ってたから忘れてた」


「〔神様に会ってた?どう言う事だ?〕」


「ああ、俺の〈神託〉スキルが最高レベルで、転生者だから精神だけ呼ぶ事が出来るんだって」


「〔なんと、そんな事があるのか〕」


「あるみたいだぞ。それで何でこんなにザワザワしているんだ?」


「〔ああ、それは我達のせいだな〕」


「何したんだよ」


「〔見た方が早い。ついて来てくれ〕」


「わかった」


「〔まずはこっちだな〕」


ジークが案内してくれる。


「こっちは外だぞ?」


「〔まあ、いいから外から見てみろ〕」


「外から見る?」


そう言われて外に出てみると、


「おいおい、流石に大きくなりすぎじゃないか、これ?」


「〔あまりにボロかったのでな。それにここはどうやら創世教会の本部らしいぞ〕」


「そうなのか!?創世教会の本部が?本当に?あんなにボロかったのに?」


「そこまで言わなくてもいいじゃないですか、」


「うわっ!びっくりした。えっと、ジーク彼女は?」


「〔ああ、此奴こやつは創世教会の大司教のリンデだ〕」


「大司教?」


「〔ああ、創世教会の最高指導者だ〕」


「最高指導者!?って事は1番偉い人じゃないか!?」


「まあ、一応そうなっていますが、実質は役に立たないボンクラです」


「リンデさん?」


「なんでもありません。それよりも貴方がジークさんが言っていたセイヤさんですね?」


「そうです。何かありましたか?」


「貴方達には本当に感謝してもしきれません。本当にありがとうございます」


「何の事ですか?」


「セイヤさんのお仲間のおかげでこのように教会も建て直して貰いましたし、先程は多大な寄付までもしてもらい、他にも、」


リンデさんが教会の中に入って案内してくれた。


「ここは大聖堂です。前は年数がたち、隙間風も吹くようなボロボロでしたが、ビルドさんが直してくれました」


「役に立ってよかったです」


「役に立つどころか、もはや恩人です。これから貴方達の事は創世教会ではとても丁重におもてなしさせて貰います」


「いやいや、僕達を特別扱いする分の事は他の貧しい人達に分けてあげて下さい」


「そうですね、わかりました」


「それよりも一つ大事なお話があるのですが、」


「何でしょう?」


「後ほどわかるので、少し大聖堂に手を加えてもよろしいですか?」


「は、はい。大丈夫ですが何をなさるのですか?」


「少し広くするだけですよ」


「では、よろしくお願いします」


「後でビルドに頼んでおきますね」


「〔話は終わったか?明日の準備があるのだから早めに退散しなければならないぞ〕」


「そうだな。リンデさん、ここも孤児院みたいな事はしてますよね?」


「はい、身寄りのない子や、貧しく生きていく事が難しい子等を勝手ながら援助させて貰っています」


「子供達は何人くらいいますか?それと働いてる人達の事を教えて貰えませんか?」


「は、はあ、構いませんが。子供達は全員で5〜60人ほどですね。その殆どが10歳未満です。10人くらいの子が11〜13 歳でお手伝いをしてくれています。働いているのは私と司教が2人、助司教が3人、司祭が4人の計10人です」


「わかりました。ジーク達は何をしてたんだ?」


「〔我達は周りの土地を購入して、教会を広げて、建物を直した後は建物を案内して、お風呂、水洗トイレ、ポンプ式井戸等の使い方を説明して掃除をして、料理を振る舞って、スライム商会について説明したくらいだ〕」


「そうか。よくやってくれた。流石は俺の仲間だな」


「〔そう、褒めるな。照れるではないか〕」


確かビビさんに渡したアイテム袋の中には白金貨が200枚、宝石鹿ジュエルディアの角を各二本ずつ、後は〈上位回復薬ハイポーション〉と〈中位回復薬ミドルポーション〉を200本ずつ、そして、〈上位治癒ハイヒール〉、〈状態異常治癒リカバリー〉、〈上位状態異常治癒ハイリカバリー〉の魔法巻物スクロールと後はそれを入れたアイテム袋を寄付したんだったよな。

なら今回はこれを上げよう。


「リンデさん、これをどうぞ」


「これはアイテム袋ですね」


「はい。寄付しますのでどうぞ」


「ま、またですか!?先程も貰いました!流石に受け取れません!」


「受け取って下さい。僕は創世教会の事をとても尊敬しています。自分達も大変な中、貧しい人や怪我をしている人を助ける、この行為はとても気高く、崇高な行いです。それを少しでも応援したいのです」


「そ、そこまで言われると受け取るしか無いでは無いですか、」


「遠慮なく受け取って下さい」


「わかりました。受け取らさせていただきます」


「この中には三つのアイテム袋が入っています。

一つ目は食料が大量に入っています。

二つ目のアイテム袋には〈魔力回復薬マナポーション〉が入っています。〈魔力回復薬マナポーション〉は下位で一割、中位で三割、上位で五割、最高位で七割、魔力が回復します。それぞれ200本ずつ入ってるので使ってください。

三つ目のアイテム袋にはゴーレムが入っています」


「ゴ、ゴーレムですか?魔物ですよね?」


「少し違います。魔物のゴーレムはコアがありますが、僕達の仲間が作ったゴーレムにはコアの代わりに魔石があります。だから魔物というより魔導生物ですね」


「危険性は?」


「ゼロですね。作った者がマスター登録されているのでマスターの命令は絶対に破りません。ご安心を」


「それなら大丈夫ですね。でもゴーレムなんてどうするのですか?」


「アイテム袋の中には警備ゴーレムが5体、指導員ゴーレムが3体、神官ゴーレムが5体、料理人ゴーレムが2体、農家ゴーレムが5体入っています。

警備ゴーレムは教会の警備と皆さんの護衛を、指導員ゴーレムは子供達の先生と皆さんの護衛を、神官ゴーレムは神官の皆さんのお手伝いを、料理人ゴーレムは料理を、農家ゴーレムは農業と畜産をしますのでそのようにお使いください」


「そ、そんなに貰ってよろしいのでしょうか?」


「よろしいのです。あ、後三つ目のアイテム袋の中には種や苗、卵も入っているので農家ゴーレムに渡して下さい」


「本当に何から何までありがとうございます」


「本当にいいんですよ。最後にですが、これからは農家ゴーレムの育てた物を食べて、残りを売れば資金はかなり入って来るはずですが、もし、お金に困ったら何時いつでもスライム商会、ウチに訪ねて来て下さい。僕らは貴方達に喜んで協力しますから。お金以外にも困った事があったり、用がなくても遊びに来てくれても構いませんので。まあ、いないかもしれませんが、」


「わかりました」


ちなみに今の創世教会本部だと軽く300人は暮らせるのでゴーレムが20体増えても全然問題ないのだ。


「では、僕達はこれで。あ、農家ゴーレムが作った物はスライム商会に持ってきて頂ければ適正価格で買い取りますので」


「本当にありがとうございました。これからもセイヤさん達の期待を裏切らないようにします。貴方達に神の加護が在らん事を」


神様の加護はもう貰ってるんだよな〜。


「リンデさん達もお気をつけて。これからも頑張ってください。それと僕の事はさんなんて付けなくて良いですよ。敬語もいりません、年下ですし」


「じゃあ、セイヤ君って呼ぶね。ありがとうね」


「どういたしまして。では、これで失礼します」


「またね〜」


「これからもよろしくお願いしますね、リンデさん」


「こっちこそね、セイヤ君」


挨拶を交わして創世教会を出る。


「家に戻ってやる事がたくさんあるな」


✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎


その日夜になると、大陸中に激震が走った。創世教会からの報せで上級神が二柱増えたと言う報せと、ブルムリン教会に聖女が2人も現れたと言う報せと、聖王国ブルムリンが勇者召喚の儀式に成功したと言う報せが同時に知らされたからだ。



気に入っていただけたなら評価の方をお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ