百四話 王都に向かおう4
初めての投稿です。
誤字•脱字や矛盾点も多いと思いますがコメントでお教えください。よろしくお願いします!
王女様とソフィア様に腕を掴まれながらそう言われた。
「いやいや、僕がいなくてもステラさん達がいますから!それに王女様達と一緒なんて畏れ多いです!」
「いや、私からも頼まさせてもらう。どうか王女殿下方をお守りいただけないだろうか?」
ステラさんまでそんな事を言い出した。
「ステラ達が信用出来ない訳ではございませんが、また八魔天将とドラゴンに襲われると思うと、とても怖いです!」
「そうです。一緒にいてくれないと怖くて眠る事も出来ません!」
「そんなイレギュラーが何回も起こる事は無いと思いますけど、、」
「どうしてもダメですか?」うるうる。
「ダメですか?」うるうる。
うっ!そ、そこまで言われると、こ、断れない。
「わ、わかりました。が、頑張って守らせていただきます」
「ありがとうございます!」
「これで夜も眠れます!」
はぁ〜。なんか無理やり押し切られた感じがする。皆に相談しないでオッケーしちゃったよ。
「では、これからどうされますか?」
「そうですね。私達の馬車は使えません。先程の襲撃で馬を逃してしまいましたから」
「そうですか。なら僕達の馬車で行きましょう」
「それはありがたい。王女殿下達を歩かせる訳にはいかないからな」
「全員乗れるので大丈夫ですよ」
「なに?あの馬車に我々全員が?どう見ても乗るには場所がないように見えるが?」
「僕達の馬車は〈空間拡張〉がかけてあるので見た目の何十倍も入りますよ」
「〈空間拡張〉だと!」
「はい」
「それも何十倍とは。桁外れだな」
「仲間が優秀なので!」
俺の仲間は本当に自慢の仲間だからな!
「では、お言葉に甘えてセイヤ殿の馬車に乗らさせてもらおう」
「どうぞ」
そう言って皆で乗り込む。王女様達の馬車は俺のアイテム袋に入れた。生き物がいないから問題なく入れる事ができた。
「うわ〜!凄いですね!」
「馬車の中なのに、地面がある!それに家も立ってる!」
「なんと!これは驚いたな」
王女様、ソフィア様、ステラさんがそれぞれ反応してくれた。
「あの家の中には食料も娯楽品も有りますのでお腹が空いたり、暇な時は好きにして下さい。それと家の外では訓練をしても大丈夫ですが、あまり家の近くではやらないで下さいね」
「ありがとうございます」
「それよりも仲間の皆さんを紹介して貰えませんか?」
「いいですよ。王都まではまだかかりますからね。皆、自己紹介を頼む」
「〔では、我からしよう。我はクラン“家族”のサブリーダーでBランク冒険者で竜人族のジークだ。よろしく頼む〕」
「〔私は同じくクランのBランク冒険者、鳥の獣人のゲイルだ。よろしく〕」
「〔私は同じくクランのBランク冒険者、狼の獣人のスノウです。よろしくお願いしますね。そしてこちらが息子の、〕」
「〔狼の獣人のフェルだよ〜。皆と同じくクランのBランク冒険者だよ。よろしくね〜〕」
「〔私は同じくクランのBランク冒険者、狐の獣人のクマラです。よろしくお願いします〕」
〔僕は同じくクランのBランク冒険者、ファイアだよ。火魔法使いだよ〕
〔同じく、ウォーターです。水魔法使いです〕
〔同じく、ウインドだよ〜。風魔法使いだよ〜〕
〔同じく、アース。土魔法使い。よろしく〕
〔同じく、ライトです。光魔法使いです〕
〔同じく、ダーク。闇魔法使い〕
〔同じく、アイスだよ。氷魔法使いだよ〕
〔同じく、サンダーだ。雷魔法使いだ。よろしくな〕
〔同じく、タイム。時間魔法使いです。で、こっちが弟の、〕
〔同じく、スペースです。空間魔法使いです〕
〔同じく、ヌル。無魔法使い〕
〔同じく、ヒールです。回復魔法使いで職業は神官です。よろしくお願いしますね〕
〔同じく、バリアです。結界魔術士で、職業は守護者です〕
〔同じく、アルケミーだよ。職業は錬金術師です。よろしくね〕
〔同じく、クックだよ。職業は料理人だよ。で、こっちが弟の、〕
〔同じく、キングです。職業は料理人です〕
〔同じく、スミスだよ。職業は鍛治士だよ〜〕
〔同じく、クリーンです。職業は掃除人です〕
〔同じく、ファームだよ。職業は農家です。よろしくね〕
〔同じく、サークルです。職業は魔道具職人です〕
〔同じく、ラクトだよ。契約魔法使いだよ〜〕
〔同じく、セバスです。執事長をさせて貰っております〕
〔同じく、サリーです。メイド長をさせて貰ってます〕
〔同じく、コウだ。職業は剣士だ。よろしくな〕
〔同じく、トウです。職業は格闘家です〕
〔同じく、モルだ!職業は盾職だぜ!〕
〔同じく、キョウカです。職業は支援職です。よろしくお願いします〕
〔同じく、ホウだよ〜。職業は魔導師だよ〜〕
〔同じく、ゾク。職業はシーフ〕
〔同じく、グラビティだよ。重力魔法使いだよ〜。よろしくね!〕
〔同じく、ヒートです。熱魔法使いです〕
〔同じく、エンチャントです。職業は付与術師です〕
〔同じく、ゴレムです。職業はゴーレム技師です〕
〔同じく、ドランクです。職業は醸造人です。よろしくね〕
〔同じく、メディスンです。職業は医者です〕
〔同じく、ビルドだよ!職業は建築士だよ!よろしくね!〕
〔同じく、プラントです。職業は果樹農家です〕
〔同じく、サンドです。職業はガラス職人です〕
〔同じく、ディビィです。職業は調査員です。よろしくね〕
〔同じく、グラトニーです。職業はないです。よろしくお願いします〕
「後は今、御者をしてくれているライフがいますね。彼の職業は従者です」
「いっぱいいるんですね」
「覚えるのは大変そう〜」
「それよりも!とんでもない職業の奴がいたんだが!?」
「気にしないでください。ちなみにこれ以上教えて欲しかったら〈契約魔法〉で契約をしてもらいますからね」
「契約ですか。わかりました!お願いします!」
「私もです!」
「なっ!ダメです!王女殿下と公爵家のご令嬢が命の恩人とは言え素性のハッキリしない者と契約をするなど!」
「大丈夫ですよ。ステラさん。彼は嘘はついていません」
「ソフィア様、わかりました。貴方がそう言うなら」
急に納得した?ソフィアさんは嘘を見抜けるのか?
「ああ、まだ言ってませんでしたね。私のこの目は“魔眼”なんです。嘘を見抜く事が出来るんですよ」
「なるほど、“魔眼”ですか。納得出来ました」
あれ?ナビー、ソフィーが嘘を見抜く魔眼を持ってるならさっきの自己紹介はなんで見抜かれなかったの?
『それはまだソフィーの魔眼が未熟な事とマスター達の〈精神攻撃耐性〉が高いからです。未熟と言っても、大抵の嘘は見抜かれます。ただ、マスター達の〈精神攻撃耐性〉が高く、レベル差もかなりあるので見抜かれなかったのです』
「では、王女様とソフィア様が契約をする、と言う事でよろしいですか?」
「よろしいですが、セイヤさん、先程も言いましたが敬語は必要ありません。それに呼び方も様なんて付けないでいいんですよ?」
「そうです!もっと親しく話したいです」
「いやいや!それは流石にダメでしょう。ねぇステラさん」
「そ、そうだな」
「大丈夫ですよ、ステラ。公の場ではもちろん敬語です」
「そうですよ!プライベートだけです!ダメですか?」
「うっ。わかりました。くれぐれも公の場では慎みくださいね」
「ありがとうございます!ステラ!」
「ありがとうございます!」
ええ〜!ステラさんもっと粘ってよ!
「と言うわけで、これからは敬語は使わないで下さいね!」
「名前も呼び捨てだよ!セイヤくん!」
「わ、わかり、いや、わかったよキャロライン、ソフィア」
「あ、私の事はキャロとお呼び下さい」
「私はソフィーでいいよ」
「じゃあ、話を戻すけど、契約はキャロとソフィーの2人でいい?」
「待ってくれ。すまないが私も頼む」
「ステラさんもですか。わかりました」
「すまないな」
「いえいえ、大丈夫ですよ。では、契約内容を説明しますね。単純な事です。僕達の秘密を誰にも話さないない事、話していいのは僕の許可を取ってから、この二つだけです」
「破った場合は?」
「死にます」
「!?それは流石に重すぎる!!」
「大丈夫です。死ぬと言っても、物理的に死ぬ訳ではないですから」
「どう言う事だ?」
「死ぬのは心、つまり精神です。契約を破った場合、精神が崩れ、廃人になります。こうなると喋る事なんて出来なくなりますからね」
「そんなのは物理的に死んだも同然だろう!!」
「大丈夫ですよ、ステラ」
「そうですよ、ステラさん」
「「破らなければ良いだけです!」」
「王女様、ソフィア様、わかりました。セイヤ君すまないがお願いする」
「ありがとう、ステラ」
「ありがとうございます、ステラさん」
「では、ラクト、契約書を」
〔は〜い〕
3人が契約書にサインして契約が成立した。
「はい。これで契約成立です。では、僕達の秘密をお話しします」
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