百一話 王都に向かおう
初めての投稿です。
誤字•脱字や矛盾点も多いと思いますがコメントでお教えください。よろしくお願いします!
11月18日。朝。
顔合わせから二日が経った。今日は王都に向けて出発する日だ。昨日は従魔達と遊んだ。それとクマラがレベルアップを終わらせたので確認をしていた。どうやらクマラも“時戻りの時計”を使ったようだ。これが今のクマラのステータスだ。
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【名前】 クマラ
【種族】 神狐九尾(神獣)
【レベル】 3000
【年齢】 14000
【職業】 なし
【体力】 5500000000/5500000000
【魔力】 70000000000/70000000000
【攻撃力】 9200000
【魔法攻撃力】 9600000
【防御力】 9400000
【魔法防御力】 9800000
【敏捷性】 9500000
【器用さ】 9500000
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新しいスキルは〈変化術〉と〈魅了〉だ。
〈魅了〉は状態異常の一つで、この状態異常にかかると他の事が考えられなくなり、魅了された相手に全てを捧げてしまう、と言われている。まあ、重度の場合はだけど。普通は動けなくなったり、頭がよく働かなくなる程度だ。クマラは超絶美人だし、〈魅了〉のレベルも最高だからやろうと思えば重度の魅了にする事ができるみたいだけど。
〈変化術〉は結構強い魔術だ。これは九尾しか覚えない魔術だそうだ。発動条件は変化したい相手の血を取り込む事、すると相手の記憶と容姿が完璧に同じに変化出来る。スキルや魔法も同じに出来るようだけど、本物には劣るようだ。これには制限もあって、〈変化術〉で変化してる間は本当の自分のステータス、スキルや魔法を使う事は出来ないし、変化出来るのは9人、つまり自分の尻尾と同じだけしか出来ないようだ。どうやら尻尾に変化した人の情報見たいな物が詰まってるらしくて、もし、本人に尻尾を触られるともう二度とその人に〈変化〉出来ないそうだ。これは制限が色々あるけどかなり強いと思う。今、俺に〈変化〉するかどうか奮闘中だ。俺は結構強いので簡単に変化されるような事はあまりよろしくないので条件をつけた。何時でも、何処でもいいから俺に傷をつけられたら第一条件クリアだ。その後に第二の条件をクリア出来たら変化しても良いと言う条件だ。クマラはとても頑張っている。
クマラはこんな感じだな。さて、そろそろ出発する準備も出来たし、行くか!
「皆、忘れ物はないか?」
まあ、あってもすぐに取りに戻れるけど。
〔〔〔大丈夫!〕〕〕
「よし!なら馬車に乗って出発だ!」
馬車は前に作った奴で狼型の騎獣ゴーレムが引いてくれる。〈ゴーレムマスターLv.MAX〉の〈ゴーレム偽造〉の効果で見た目は真っ白でとても綺麗な狼と真っ黒でとても綺麗な狼になっている。2体とも体長は1メートル50と少し大きいが、馬に比べたら小さい。でも馬の数百倍の馬力なんだが。このゴーレム達にはそれぞれシロ、クロと名前を付けた。この2体に名前を付けたら進化したのか見た目がゴーレムの見た目ではなく白と黒の狼の見た目になった。〈鑑定眼〉で見ても種族は変わらないままだったのに。不思議だ。馬車を引く以外に屋敷の番犬代わりにしたりしている。
皆乗ったな。そうそう、馬車の方は少し改造して今までは一軒家くらいの大きさが入るくらいだったんだが従魔が増えたから大きくして一軒家が50軒くらい入る広さにした。これで窮屈な事はないだろう。ちなみに御者はライフがやってくれている。セバス、サリーと交代でするようだ。
王都まではゴトクから約500キロくらいある。この世界の普通の馬なら大体時速3〜40キロくらいで走るから大体14時間、つまり半日と少しで王都に着くが、荷物の量等の引いてる物の重さによって変わるので大体1日〜2日くらいで着くそうだ。でも俺のゴーレム達はその気になれば3時間くらいで着くことも出来る。でも今回はゆっくりと行く事にした、だから1日くらいで着くだろう。
「準備いいな?じゃあ、出発だ!」
〔〔〔は〜い!!!〕
「〔楽しみ〜!〕」
「〔そうですね〕」
「〔王都か。行くのは初めてだな〕」
「〔私もだ。上を飛んだ事はあるが〕」
「〔私は王都に行った事はありますよ〕」
「王都か。どんなところかな?楽しみだな!」
王都に向かうのは俺、ファイア、ウォーター、アース、ウインド、ライト、ダーク、サンダー、アイス、ヌル、タイム、スペース、ヒール、ライフ、バリア、アルケミー、クック、キング、スミス、クリーン、ファーム、サークル、ラクト、セバス、サリー、コウ、トウ、モル、キョウカ、ホウ、ゾク、グラビティ、ヒート、エンチャント、ゴレム、ドランク、メディスン、ビルド、プラント、サンド、ディビィ、グラトニー、スノウ、フェル、ジーク、ゲイル、クマラの合計47人だ。こう見ると大所帯になったな。最初は俺とファイア達の16人だけだったのにな。最初の時とは違うな。新しい家族も出来て、多少強くもなったし、相棒は進化して更に頼れるようになった。王都に向かっても楽しく出来るだろう。どんな生活になるか楽しみだな!
さて、王都に向かう道中に何も無ければいいが。ゴトクから王都までは道が繋がっている。道と言っても舗装されてる訳ではない土の道だけど。馬車での旅はとても快適だ。馬車の性能で揺れが少ないのにそこにシロの〈大地均整〉で道を均して、クロが〈微風誘導〉で石ころなんかを道の外に飛ばしてくれているから揺れる事なんてほぼない。〈微風誘導〉は本来なら弓矢やちょっとした魔法なんかを自分から誘導して外させる魔法だけど応用することで今回見たいな事も出来る。魔法ってとても便利だな。
ゴトクを出発して半日が経ち、王都まで後半分と言うところで事件が起きた。
今は従魔達とオセロやトランプなんかで遊んでいる。すると御者をしているセバスから〈念話〉が入った。
〔(ご主人様!前方500メートルあたりで馬車が襲われています!どうしますか?)〕
「(馬車が襲われている?盗賊か?)」
〔(いえ、盗賊という訳では無い様ですが、)〕
「(どうした?何に襲われているんだ?)」
〔(はい。どうやら人間と魔物両方に襲われている様です)〕
「(人間と魔物両方に?どう言うことだ?)〕
〔(そのままの意味です。どうされますか?)〕
「(もちろん助けるぞ)」
〔(かしこまりました。では馬車を止めます)〕
「(ああ、頼んだぞ。こっちは皆に説明して準備しておく)」
〔(はい)〕
「皆!どうやらこの先で馬車が襲われているみたいだ。人間と魔物両方に襲われているそうだ。助けるのを手伝ってくれるか?」
〔〔〔もちろんだよ、マスター!!!〕〕〕
「〔そうだよ〜!〕」
「〔もちろんです〕」
「〔任せておけ〕」
「〔人間と魔物両方に襲われていると言うのは不思議な話だな〕」
「〔そうですね。何か深い事情がありそうです〕」
〔(止めました!距離は100メートルもありません!)〕
「みんな、行くぞ!」
〔〔〔うん!〕〕〕
馬車を出て襲われている現場に向かう。助けに向かうのは戦闘特化グループのメンバーとフェルとジークだ。他の皆は馬車で待機してもらっている。グラトニーも馬車の護衛として待機してもらっている。向かいながら声をかけようとしたら逆に声をかけられた。
「子供がこんな所に何をしに来た!早く逃げなさい!」
「冒険者です!助けに来ました!」
「低ランク冒険者でどうにかなる様な状況じゃない!」
襲っていたのは2〜30人くらいの人とドラゴンだったドラゴンに至っては複数体いる。それに対して馬車を守る様に騎士見たいな人達が戦っていたが、もう10人を切っていた。何人かは倒れていた。
「僕はAランク冒険者です!それに仲間も全員Bランク冒険者です!」
「本当か!?こんな子供が、今はそんな事を言ってる場合じゃ無いか。ならすまないが、手を貸してくれ!」
「もちろんです!ドラゴンはグラビティ、ファイア、ウォーター、ウインド、アース、ライト、ダーク、アイス、サンダーの9人で対処してくれ。他のメンバーは人間の相手を。ヒールは怪我人の治癒、バリアは馬車と怪我人を守ってくれ!ジークは戦況を見て助太刀を頼む!」
〔〔わかった!〕〕
「〔は〜い!〕」
「〔任せておけ!〕」
俺は人間の相手だな。
「これはこれは、Aランク冒険者様ですか。大層な人が出てきましたね」
馬車を襲っていた人達の中の1人が話しかけてきた。
「お前は何者だ?」
「そいつらは悪魔教団の奴らだ!」
俺達と話した騎士の人が教えてくれた。それにしても悪魔教団だって!またこいつらか!
「おや、私達の事を知っているのですか?」
「当然だ!特にお前は指名手配中だからな!」
指名手配?と言う事は、まさか!
「お前は八魔天将か?」
「おお!こんな子供にまで私の事が知られてるなんて恐悦至極です!」
「こいつは八魔天将の1人“雷天のフーガ”だ!」
「改めて自己紹介を。悪魔教団、八魔天将の1人“雷天のフーガ”です。以後お見知り置きを。あ、以後はありませんか」
こいつらは同じ事しか言わないのか?
「そうだな、以後はないな。何故ならお前はここで僕が倒すからな」
「大口を叩きますね。やれる物ならやってみて下さい!」
「御託はいい。かかってこい!」
「その言葉、後悔なさい!“雷よ、槍となりて敵を貫け”〈雷撃槍〉!」
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