奈落の君主
皆様…私、クソザコ初心者なもので設定の食い違いがよくあると思います。そのところを遠慮無く指摘してくださるとありがたいです。
罵倒でも…構いませんよ…?
こう言う感じかぁ
白夜が出た場所は、ピクニックでもすれば気持ち良さそうな草原だった。
「さっそく、遠ざかっているな・・・」
白夜が呆れ顔でそう呟くように、白夜がいる場所から全力で選手皆逃げ回っている。 兎に角にも白夜の存在する場所から1歩でも離れようと、”気”を回し身体能力を底上げする者、”魔術”により転移で跳ぶ者、【スキル】を使う者、皆、必死の形相で離れる。
逃げ回る、そうなると……、奴らの狙いは残りの四人になる事か…、まぁそれが勝ち上がる勝利条件だしな…。
でも全員が逃げ回るだけじゃ駄目だろ…。しっかし
「一人位向かってくると思った、んだがなぁ、だからステータスも全部五百に固定してきたのに。」
そうすれば少しは戦いしてますよー、て言う体制を保てると思ったのによぉ
「憂さ晴らし程度だけど少しはやろうと思ったんだが、
……もういいや」
──一方的にやるか。
白夜が手を前に出すと、魔力を集める
「これをあえて崩して〔魔力暴走〕」
"魔力暴走"主に身の丈に合わない魔術を使おうとした時に魔力が”自分の操作”を離れ、崩れる、事で、魔力が異常に膨れ上がり暴走する事で起こる現象
そこから魔力操作が不可能になった魔力が異常に膨れ上がり、そして膨れ上がった魔力はある一定の範囲を越えると”物質を消失させる爆発”のような現象が起こる。
そのような現象を"魔力暴走"と呼ばれる。
その現象を白夜は意として起こしている、ハッキリいって自殺行為だ。
暴走した黒色の魔力が膨れ上がる膨れ上りつづける、そしてある一定に達した爆発寸前の魔力を
「魔力操作」
操作不可能な筈の魔力を白夜はその異常過ぎる技量によって操作する。
そして膨れ上がりつづける魔力を、また暴走させる。
膨れ上がりすぎた魔力、それは放てば森を容易く消し飛ばすだろう異常な”純魔力”
だがその暴走し膨れ上がり続け、暴れまわる魔力を白夜は完璧に制御し。
「〔身体狂化〕」
身体強化に回す。
他から見ればあり得ない、無理だ、不可能だ、その言葉に尽きるだろう。
操れないから暴走、一歩間違えば消失、狂ってる。
だがこんな、狂った発想するのも、こんな事が出来るのも、智核や明華が認める自他ともに認める理不尽なる怪物な心身共に卓越した技量を持つ気狂いだからこそ。
可視化されたドス黒い膨大な魔力は、1回でも操作を手放せば消失を振り撒く災厄なる魔力は、躊躇なく体に流され、
───身体強化に回された。
濃すぎる魔力は白夜の腕を細胞事、黒く変色させ、禍々しく色彩を黒染める。
「よし、おっけー、でもこれするとステータス縛った意味が無いんだよなぁー、まァ···いいか。」
そんな呟きと共に出場者達が逃げた一角の森に向かって、黒く変色した腕で白夜はデコピンを放つ。
空気を押し出す唯の指弾、それは──
ボッッッ
そんな音が森が消え失せてから、聞こえてくる
──自然を消し潰す、死の弾だった。
『よ、よんじゅはちめい…だつらく…』
動揺が隠せないアナウンスが虚しく、広い疑似異界に響く。
◆▼◆▼◆
「なん…だ…っ、アレっ」
驚愕の顔で宙に浮くスクリーンを見る、メンディー・山岡
「流石ね、会長くん、娘も強い強いて、言ってはいたけども。」
その逆に無表情な顔の冬乃
『え、は? え? おいおいおいおい、後輩…俺ェ、夢でも見てんのか?』
『い、いえ、正常です…よ? たぶん…』
『い…や、だ、だがよぉ……一瞬で……そ、そうだ!選手の詳しくないか後輩!?』
『た、確か…37番……は? 嘘……』
『こ、後輩…?』
『み、見つけました!! 今入ったせ、選手の詳しくを解説させていただきます!』
『ま、待ってたぜ! 待ちすぎて声震えちまってるぜ!?』
『それはビビってるからでは…?』
『ううう、うるせー!』
『まぁ、かく言う私もですが……、こほん。それでは37番様の解説を!
まさかまさかの! 驚く事にこの人が参戦するのか!? 私も目を疑いました!! その人の名は──』
────式理白夜様!!』
『……!?? は!!? ウソだろ!? 式理家の白夜様と言えばあの…ッッ!!』
「な!? 白夜様!? いや…確かに、特徴は…いや…そうだ!! なのになんで俺は気が付けなかった…!?」
「? あなたも会長くんを知ってるのですね。」
「知ってるも何もッッ!! あの方は私達の様に戦場に出たことがある奴らなら、だれでも知ってるもんですぜ!!?」
「そうなのですか。」
「へい、あのお方の偉業は数多にありますが、有名な二つ名は多々ありますが……その中でも特段に有名なのは……!」
『〈奈落の君主〉と呼ばれるあの方だろ!? 試合にすらなんねぇじねぇか!!! 決まった試合もいいところだろ!?』
人を殺し、怪物を殺し、神を殺しの限りを尽くし過ぎ、夥しい量の血で塗られ、赤黒く染まった身体、そしてその赤黒い小さな鬼のような姿を見てしまい、惹き込まれ魅了され、さらに赤黒く染まった身体よりも、黒く全てを引き摺り堕とす様な瞳をミて、見惚れ堕ちてしまった者達や、その姿をみて恐怖した者達が呼び堕ちぬように落ちぬようにと。畏れた呼んだ二つ名が。
︿
奈
堕
の
君
主
﹀
ちなみに白夜はあまりこの二つ名を好んでない。
どうせならシンプルに魔王とかでよかったと心の中で思ってるが。幼馴染み達が気に入っているから放置している。
実際の所は……




