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俺が理不尽です  作者: セロリM
変わった世界

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まるで


一級


地区や市を壊滅に追いやる者達を単独で討伐出来る者達の尊称


特一級


国を半壊に追いやれる存在を単独で討伐、または撃退が可能な者達の尊称

 

 門の中も、膝を尽く人に溢れていた。


 一級も特一級も例外なく、総じて大地に膝を尽き頭を垂れる


 それらに、奈月は少し気になるのか目を向けるが


 それだけだ、目を向けるだけで白夜の手を離さず歩く。



 しばらく歩くと白夜達はその場に止まる

 別に誰かに止められたとかではない、ただ呼びつけて案内も無いのかと苛つきで歩を止めただけだ。



 まぁ、案内が無いとかでは無く、白夜が無意識・・・で垂れ流す極まり過ぎたカリスマとも呼べるモノのせいだ。


 本来の白夜の産まれながら持つ高過ぎる善性・・・・・・

その高過ぎる善性は人を惹き付ける性質を持ち、

そこから生まれる、高過ぎるカリスマに加えて、スキルを得た事により、混ざり膨れ上がり意味不明な魅力、それらに傲慢と色欲を兼ね備えた気が狂う程の洗脳染みた絶対的な魅力(カリスマ)


 その一種の暴力とも言えるように成ってしまった魅力(カリスマ)により、誰一人立てる者がいないだけだ。



「…ちっ、呼びつけて、いや、いいや。

奈月、おばあちゃん、おじいちゃん、田之助、行こう。」


「はい!」


「あらあら」


「分かりました。」


「ほっ?どこにじゃ?」


「今回たしか術式対局でしょ?」


「うむ!」


「じゃ、あのオリンピックで使いそうな会場の10倍は広い場所で観戦て事だよね?」


「…うむ、そうみたいじゃの?」


「そして俺達は特別招待、それ相応の対応席て事だよね?案内もねぇけど」


「うむ。」


「て事は、あの豪華そうな席が俺達の席て事でしょ?」


「うむうむ!そうじゃな!よし何故か・・・案内もないが?自分達で見つけれたんじゃそこに座って主催者殿が来るのをまとうかの?にょほほほほほほ!!!」


 そう元治は纏める、例え今から座ろうとしてる席が誰かの晴れ舞台の席だろうとも、たとえ白夜達を青紫の表情で睨んでる者達が居ようとも、それらを無視するように歩んでいく、白夜達。



 全てを知りながら嗤い飛ばす元治。


 自分の怒りを抑えるので必死で、大切な者しか見えていない白夜。


 白夜が誰の為に怒っているのか、分かるため身悶え照れてる奈月。


 それらを後ろから微笑ましげにみる、田之助と香奈恵。


 その五人の後ろを付き従う群影。や表情や感情が一体を覗いて感じられないメイドの群れ。



 それらを引き連れ、頭を垂れる者達を置き去りに歩いていく。




 ▼◆▼◆▼




 とんでもねぇ者が近付いてくる気配がする。


 そう心の中で愚痴を溢すのは、"九京財閥当主"の九京冬乃くきょうふゆの


 の護衛、メンディー・山岡だ。


「どうかしたの。」


 心の中で自分に対処出来るか思考してる中、雇い主の声がメンディー・山岡の心に氷を刺す。


 ひぇ、おっかねぇのがもう一人いたか…


「いえ。どうやら招待客にやべぇのが紛れ込んでるようで。」


「…招待客…貴方程でも無理な相手…?。」


 いやな事を聞きなさる…ンー…この家業続けて六十位にはなるか?、そんなかでもとびきりやべぇな、感じ的に"超越系統"の術者。


 だが超越系統とは昔やりあったがここまでヤバかったか…?


「…この命に換えても貴女だけでも逃がしてみせましょう。」


「そう…でもそんなことしなくて結構よ。"もし"そんなことがあったら娘達に愛してると私が言っていたと、伝えてくれると嬉しいわ、ああ、あと後継者は下の娘の方によろしく。」


 声は氷のように冷たいのに…人が付いてくるところはこれだよなぁ……。


 冗談でもなく本心からそうとしか望んでないだろうな…。


 メンディー・山岡は深く頭を下げると


「かしこまりました。」


 そう何十の想いを乗せて了承を口にするのだった。


「ありがと。」



 ぐっっっっっっっっ!!!??


 コツン 

 コツン

 コツン


 靴が地面に当たる音が何故か会場に響くように聞こえる。


 それと同時に会場の人のほとんどが上から押し潰されるように膝を尽く


 やべぇやべぇやべぇやべぇやべぇやべぇやべぇやべぇやべぇやべぇやべぇやべぇやべぇやべぇやべぇやべぇやべぇやべぇやべぇやべぇやべぇやべぇやべぇやべぇやべぇやべぇやべぇやべぇやべぇやべぇ


 何度も心でやべぇを口にするメンディー・山岡、だが体を動かさないのが精一杯だ…。


 だが雇い主といえば何時もの様に何を考えているのか判らない顔で、普通に座っている



「……?どうした。」


「き、きききまっしたたっ!」


 今にも心を手放し膝を折りたい衝動を堪え護衛として立つメンディー・山岡


 メンディー・山岡の来ました、の言葉に状況を理解すると会場を見渡す雪乃。



 すると主催者の席に向かう顔馴染みを見つける雪乃。


 それとは全く違う感想を抱いたのはメンディー・山岡だ


 流れる白を三つ編み状に垂らし、赤黒く輝く瞳はみる人を堕とす"魔性"言葉で表すのなら"赤い夜"それらを最大限に引き出す、美と言う概念そのものとしか思えない顔。


 纏ってる服は男性系と言う寄りは女性が着る男性系の服だろう。


 だがそれでも殆どの人の感想は皆同じ。


「会長くん?」


「か……み……?」


 もしくは相当な嫌悪や憎悪があれば…


 また白夜の押し潰す対象に入ってない者達は特に何時もの白夜にしか感じないだろうが。



 皆が神やら、膝を尽くやら、知り合いに戸惑ってる間に白夜は席の狭さにキレていた。



今回出てきた忘れ去られているだろう単語


:超越系統


王柱VS砂災 の前書きにありますぜ!←露骨な見てアピール

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