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俺が理不尽です  作者: セロリM
変わった世界
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何億の覚悟を決めて


「そうだ・・!皆には攻略者として報酬をやらんとな?」


白衣の女性は思い出したかのように、、、て言うより思い出したのだろう。


しゅぱぱぱと効果音が付きそうな移動速度で引き出しから眼鏡を取り出し、自分にかけると

椅子に腰をかけ直し足を組む。


──何とか威厳を出そうとしてるが先ほどのポンコツ臭が消しきれていない……


だが皆安定のスルーだ。



「しかし、攻略報酬て言われて~もな?」


「特に欲しいものは…」


「うむ、そうだろうな、だからこれだ」


パチンと白衣の女性が指を鳴らすと、白衣の女性の後ろに紫色の魔方陣が現れ、魔方陣が下から上へと抜けると底には黒紫の宝箱が27個現れる。


「姉上のダンジョンで見たことあるだろ?【虹の宝箱】それを私がちょちょいと改造したものさ、だから出てくる物は一つ一つ種類は決まってるのだよ、一つが〈スキル〉二つ目は〈ユニークスキル〉三つ目は〈職業枠と特殊職業〉これが確実に出てくる、そして出てくるものは【虹の宝箱】は運によってランダム、私が改造したこれ………」


あ、なまえ決まってないだな……


紫黒の箱しこくのはことかでいいんじゃないかな…」


そう聞こえないくらいの声で呟く白夜


それに目を輝かせその案貰った!と言いたげな白衣の女性


「……!…紫黒の箱はその人の素質や望みの渇望によってだ、強く望めば私の想定以上が出てくるかもな?」


しれっと話を続けたが皆突っ込まないでおいといた


ふぐふふくーなにするだー


訂正姉以外、突っ込まないでおいといた。


「ほなそう言う事なら遠慮なくもらってくで?」


「ああ!持っていけ私の自信作だ、、、コホンさて姉上の旦那様にも報酬を用意しないとな…」


んぅ……?紫黒の箱は27個…一人三つだから9人分ある…あ……


もしかして、奈月、奏歌、蒼夏、受難、飛由、青葉、創楽、常世、智核か!?


てっきり俺には無いものか智核には必要ない・・・・と…いや?そんなこともないのかな?…え、でも、、、嫌な予感がする主に俺がめんどくさい事になる予感が……はッッ!!??


「先に帰るぜ!俺報酬なんて!本当に本当に本当に気にしなくて良いから!智核の妹なら俺の妹?も同然だからサ!?」


ヤバイ俺の肩や体に計20の手が…!!


「じゃあ兄上…報酬を受け取ってくれるよね?」


「なにが…じゃあなのでしょうか妹上…」


「イエス。旦那様はこうゆう時、往生際が悪いです。」


「そもそも…俺結婚して早すぎじゃないかー?て」


「僕は気に入ったぜ?智核ちゃんの妹」


くそッ味方が居るけどいないッ!!!??


「そもそもあったばかりだし!勢いで決めると後悔するぞっっっ!!?」


「主ー?あきらめもかんじんだよ?それにじかんじゃないていうでしょ?」


…………否定しちゃダメな答えが来たッッ!!


「誰だぁ!常世に正論教え込んだの!おれ反論出来ないぞ!?」


「あ、私です。」


「受難さぁん!?」


「白っくん、うちらにあんまり暴論とかしてこんからな、正論ポイ事言えれば大体丸め込めるからな~」


よく理解のある嫁さんで嬉しいよッッチクショウ!!


「うぐっ!?…奈月は反対じゃないか!?」


「いえ?別に…白様は私達を増えても一人一人愛しすぎますからね、特に気にしたことはありませんよ?」


「そうだな?分身で意識を平行で繋げて全員と一人一人でデートするしな?白は。」


「なんだか…日に日に愛が大きく成ってる気がするですよね…白くんは。」


「そもそも私達コアはその好きと捉える場所が多いからな運命率や感情、性格、裏も表も見えてしまう。だから一度好きになってしまうとどうしようもないだよ…ただ好きになる奴が少なすぎるてだけで…特にわたしなんて……億も人間見てて一人も居ないとかあるぅ?」


「妹とは結構な変わり者ですから…合う人が居ないはずだった・・・・・・・・のですよ。そこに妖怪でも怪物でも神だろうが受け入れるだけの器の持ち主が現れました。この機会を逃すと次は無いと断言します。」


や、やめろそう真正面から言われると照れる!今顔真っ赤だぞ!?てか次は無いとか断言するなよ!お前の妹涙目だぞ!?


「ひねくれものとかさー、変わり者とかさー、狂ってるてよく言われるけどさー、百年や千年までは大丈夫だよ?でもさ億は寂しいて…。本当に…。本当に。」


切実だ…!


「きっと…これが最後の…(告白…)。」


待って!決意固めた顔しないで…!キャラぶれてるぞ!?




──それはぶれもするだろさ、億も独りだったのだ気も触れるだろう。

億なんて途方もない数字、見るだけ、聞くだけなら軽く聞けるだろう、だがその時間を生きた人はそんな軽いものではない。


顔を赤く染め白夜を睨む様に見つめ。

その口は三日月の様に開き揺れていた。


たった数刻だ、ほんとに暖かった本当に…暖かったんだ……それを失いたくないと叫ぶ心。


好きになってしまった。気が狂ってる自分じゃなきゃその愛に押し潰される程に。


簡単じゃない…軽くもない…それを誰よりも分かってくれて姉上並みに私を心配してくれる貴方が。


「好きだよ。世間一般じゃダメなんだろうね此方じゃ、でもキミは違うだろ?この報酬わたしを貰ってくれないか?」



白夜は真っ赤の顔を上げる、答えなきゃダメだからだ。

世間の常識や普通を言い訳に使うな。


今も照れて顔を隠したい程に熱い顔で微笑む


断る言い訳なんて幾らでも湧いてくる。━━邪魔


この子の覚悟だ、それに湧いてきた程度の普通を振りかざすか?ふざけるな。


自分の気持ちを言え。誤魔化すな。逃げるな。決めろ。


「節操なしの優柔不断野郎だけどその報酬貰うよ。これからよろしくな、明華あすか


泣きながら笑顔になる明華を見て絶対に独りにしないようにしようと決意を固める白夜


目を拭きながら明華は言う。


「キミは多分、優柔不断て言うより、好きになった人全員に愛が強まる一方なんだろうね?」


狂ってるおかしいかな?」


「そんなところも愛してるよ」




でもなんだろやっぱりもうちょい時間を掛けてからでも良かったんじゃない?と思う白夜さんです。

──分かる気がする……誰かに名前を貰える…て幸せ……なんだよな…?





               ──白無の独白

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