羨ましくなんてないやい!
さて、目の前で仲良くなった皆を見ながら先程の名前の件を考える。
目の前の白衣の女性は先程俺に名前を付けて欲しいと言っていた。
しかも結構マジだった。俺相手の思考とか読もうと思えば読めるから分かる。マジだった。
でも難しいよな~、智核は結構特徴で決めたけど、いま白衣の女性に名前を智核の要領で付けると、とんでもないあだ名みたいになるぞ…
無かったことに出来ないかな…?
──ちらっちらちら
皆で話してる間に白夜をチラ見する白衣の女性。
あ、だめそう。
すっごい期待してるもん…なんか子供の期待を裏切ったらダメみたいな威圧感があるなぁ…
えー、英語…?ウーン、日本語…。
見た目は日本?かな。
じゃあ日本語で付けるとして、まだ特徴とらえきれてないだよなー
髪…は花てより華か、そして俺やおじいちゃんとは少し違う先見の明。
うーんホントにこれで良いのか?これが赤ちゃんとかならどう育って欲しいかで名前を決めれるだけんなぁ……ある程度育ってると特徴で決めるしかないだよなぁ。
名付けて難しぃ……
まぁ、自分時より真面目に考えれたし…
これで無理だったら俺には無理だぞ…
一応考えたし…もう少し考えとこ…うん、それがいい
▼◆▼◆▼
「しかし姉上、良い彼氏を手に入れたな、顔はよすぎ、性格も私達から見ればありすぎる、権力もあるだろ?彼氏殿は、そして力、あれは私にも測りきれない底がしれない未知が過ぎる何より気のせいでは無ければ常に次元すっ飛ばして強くなってないか…?家の母上より強いと思ったのは後にも先にも彼氏殿だけだろう。」
「おい、先程から人の旦那様を彼氏に位ダウンしてんじゃねぇですよ。私と旦那様は目が会ったときいえ、私の中に入ってきた時から夫婦なのです。」
「それはもう妄言の域だぞ姉上。」
「失礼承知で少し宜しいでしょうか?」
二人の話しにそう割って入る飛由、そんな飛由に二人揃って同じ様に頷く、そんな二人を見てやはり姉妹なんだな、と思う飛由だった。
「お二人にも母が居たのですね…?てっきり」
すげぇ失礼な事を失礼な言葉で聞く飛由、だが二人は気を悪くした様子はなく、普通に答える。
「イエス。分かります私も自然発生か何処かの研究所で作られたと言われた方がしっくり来ます。」
「ああ、だが一応いるのだよ、相当の放任主義ポイがね…」
「放任主義ポイのですが何処か過保護なんですよね…」
「ああ、母上の境界線は本当によく分からん…」
「母様てなんて称号で呼ばれてましたっけ?」
「ん?確か人間に忘れられる前は原初の女神じゃなかったか?」
「そうですそれです、あの後少し寝るとおっしゃって…」
「そうそう二万年位寝てたら…」
「神を自称する者達が現れたのでしたね。」
「神を自称する者達…?」
「イエス。確かに星一つから見れば神と名乗れる強さは有ったのですが。」
「あれは自称の域をでんよ…」
「そうなん?」
「イエス。力が有ると言っても母様が小指で突つけば容易く消滅する存在ですし。」
「祈りが無ければ消える不完全な者が神を名乗れるなんておこがましいにも程があるてもんさ。」
「ん?てことは人の祈りから生まれたとかそんな感じ?」
「おお!こんな話をしても大概理解されないものだと思ったが話がわかるな!創楽殿!だが少し違う、いや有ってるがまさか創楽殿もそんな不甲斐ない者だと参考にもいれない感じだな」
「?え?まさか…」
「イエス。祈りから得られる全能にも感じられるエネルギーに酔って、祈りが無ければ消える不完全な者にまで堕ちた存在が」
「神を自称する者達、ステータスも成長する事も無ければ強くなる事もない癖に神と言う名のプライドだけは超一級」
「うぇ」
「存在なんて499が最大だと思ってるアホ集団、なんならあんなのが神を名乗れるなら私達、原初の時代の妹達なら全員が神をやっていけるさ。」
「どうしようもないな…」
「まぁ、あん中でまともなのはドワーフの所のとエルフ、妖精、一部で祈られてるマイナーな奴ら位じゃないか?」
「こっちとは大分違うのね…」
「ん?そうか…奈月殿は──巫女か」
「"一応"ですけどね?」
「最上位の適性を持っていて一応か?」
「そんなことより、白様の嫁としての方が私達には大切ですから。」
「ううー、羨ましくなんてないぞ…。ぐぎぃ」
「ぐぎぃと言いましたよ?この妹」
「うぅズルいぞ!なんで姉上だけこんな出会いがあるんだ!夫はいい人、その嫁仲間もいい人達揃い!なぜだー!!」
「変人度合いより、ダメージの食い過ぎで可哀想な妹になってますね…。」
「おもに智核様のせいかと…」
「………えへっ♪」
「そんな無表情のえへあるぅ?」
──うわぁぁぁぁぁん!!!
「なかいいなー?」
「なー!」
後でしわ寄せが自分の方に来そうだと感じる白夜は少し諦めの極地に辿り着いていた。