空にあったんだ!
それなりに歩いていると遺跡のような建物が見えてきた。
「あれかァ?」
「雰囲気ではあの下ポイですね?」
あれは……遺跡じゃ、ないな。
「……」
「白くん?」
「白ー?」
「あ、ごめん。あれは違うと思うよ、あれは一見遺跡にも見えるけど…」
「けど?」
「"死骸"だよ」
「ぇ?」
「ん?」
「イエス。向こう側ではコレをベースにゴーレムを作り出したそうです。」
「この遺跡に見える部分は背中かな…?」
「イエス。"コレ"は昔から石や鉱石で作られた物が好きだったようです、国を襲っては神殿または石で出来た建物、そして城などを背中に乗せて歩いたそうです。呼び名は【オローレス】通称【城乗せの石動山】強い個体は大国を一刻で滅ぼす程のものも居たようです。」
「はえー、だからか。」
そっと遺跡に手を触れる白夜
「崩さないように極薄く神経を張り巡らすのか。」
「てことはなんや?今その遺跡「仮」は肉が通ってるてことなんか?」
「そうだよ…しかも自分が死ぬときまで崩さない様に姿勢を整えて死ぬって、徹底してるなー。」
「オローレス達にとって背中の物は自分達の威厳を示すものですからね。あと求愛に使われたりします。」
「何処の生物も似たようなものかなと言いそうになる口を閉じて二階層に行こうと俺は提案します」
「いっとるやないかい」
「でもこの遺跡じゃねぇなら何処だよ?」
ぴっと上に人差し指をあげる白夜
「え?ダンジョンて…成る程」
「普通のとか考えてると死ぬなここでは」
ニコリと笑う白夜は心のなかで安心していた
よ、よかったー、何がこの分だとなかも水かな?だよ全然ちがかったわ。
船に飛行機能も入れておいてよかったーぁ。
ぽんと肩に置かれる手、受難だ。
「よかったですね?」
「察しのいい嫁も愛してるよ。」
▼◆▼◆▼
「へぇ雲の上に陸かぁロマンあるな~」
「確かに。」
船の先端で手を広げる飛由を支える白夜
ちなみに全員とやっている。
「でも、"降りる階段"なんだな」
「このダンジョンを作った者は相当のイタズラ好きだぞ…」
「あ、」
「どうした?…?夜ーちeくん?」
皆を抱えといてあれだけどムラムラしてきた。よし精神統一精神統一、てかやーちゃんて言おうとしたな?
「いや?ごめん何でもないよ?」
「そうか?無理はしないようにな?だが寝室に行ってからにしてくれるとありがたい。私は受難さんや創楽さん、智核さんの様には…」
ばれてるー。
「あ、いや、こういい匂いが…」
カコン!?
「あいたー!?」
「誰が痴女よ?」
「そこまでまだ言ってません!?」
あぶなかった。いま普通に寝室に連れていくところだった。
「主~!ゲームしよー!!」
「いいぞー」
─まだっていったわね?
─だって!創楽さん!やーちゃんの家ですぐイ○だもん!屋根裏マーキングだらけですよ!?
─し、仕方がないじゃないか…!
何となく気がついていたけど俺んち屋根裏そんなことになってるのか…。
聞こえないフリをしておこう。
「よし!なんのゲームだ?」
「て拳!」
「渋いな!?」




