狂気の器 一階層
変わった世界事情を書こうと思ったのにダンジョンに潜りだす白夜を止める方法を作者は知らない。
方針として性格に合わないことを作者の都合で動かしたく無いからです。
今度田之助視点で語ってもらいましょうそうしましょう。
ほんとにごめんなさい。
「ういー、一階層からやってくれるぅ」
「イエス。初めて知りました。」
「これ無重力ですよね。」
「ふわふわ~、ドラゴンと戦ったときみたーい」
「そうだな?宇宙に放り出された時以降かな?てかあの卵まだ生まれないだけど…」
「オムレツ~!」
「とこよん知っとるか~?中身が入ったオムレツは見た目が悪いねん」
「そうなの~?オムレツぅ…。」
「普通にスーパーで卵買ってあるからそれでオムレツ作ろうか常世」
悲しげに肩を落とす常世を撫でながら白夜は言う
「オムレツ!」
「しかし無重力で普通の草原に出されるとは新鮮だな。」
「確かに、と。」
上から落ちてきたナニかを創楽が軽く手を振り黒く輝く槍で串刺しにする。
「なにこれ?」
「巨人だな」
「巨人…?」
「はい、巨人ですね。」
「二人に見えてるとゆう事は不可視でも着いているのでしょうか。」
「イエス。通称:"不可視の巨人"ですね、これはその幼体ですね。」
「おー、て巨人て種族じゃないのか?」
「イエス。ただ人種とモンスターで呼び名が違うのです。モンスターが巨人。人種が巨種と呼ばれていました。」
「成る程、基本的に人は種で呼び方を分けてるだなぁ~」
「イエス。」
ちなみにハーフだと半巨半人種と区別されている。
「しかし凄いめんどくせぇなここ、もう環境変わりやがった」
そう言うのは蒼夏だ。
蒼夏の言う通り、先程まで無重力だった空間は今や二十倍の重力。
そして白夜達には効いていないが、左右の感覚もズレており、上下の視覚も反対になっている。
入った者を狂わせその器を試す事から
─狂気の器
ある城に入口があった事から王の選定に使われていたようだ。
その課題は二階層のある鉱石を持ってくることとされている。
「次は竜巻か…しかも赤いですよ…。」
「もしかしてアレじゃないですか?」
そう奏歌が指差す方向には赤い海が見える
「巻き上げてるな」
「てかアレ血だな?肉片もちらほら見えるし。」
白夜の情報を聞き皆血には濡れたくないと顔をしかめる。
「お師匠、直伝にわか仕込みの言術」
そう奏歌が呟くと舌を少し出しその舌を歯で押さえつける。
すると奏歌の少し出ている舌の周辺が捻り曲がる。
冷たく響き透過するような声で言葉を紡ぐ。
─消えろ
次の瞬間 血の竜巻は跡形もなく消え去った。
「お見事」
「流石歌姫です」
「だろぉ~奏歌はすげぇだぜ!」
「皆さんおやめください照れてしまいます。」
そう顔を赤く少しうつむきながら奏歌が言う
「すげ~あの変なはだeムグ」
あぶねーいま絶対まりうすだいおう?見たいて言おうとした。あ、こら手を舐めるな常世くすぐったい!
「あ、なんやあの血の海ボコボコ言ってへん?」
「本当だ…?て、なんか出てくるな蛇?」
「すげぇ速度で突っ込んでくるな」
すげぇ速度=亜音速
「しゃらくせぇ」
そう蒼夏がいい放ち、飛び上がると蛇?に向かって回し蹴りをお見舞いする
─ぶくっぶぐぶぐぶぐ
ボン!!!!ッッッゴッッッ!!!!
大分距離があるにも関わらず蛇の体が膨らみ蒼炎が溢れだすと、ボン!!!!と破裂する
と同時に破裂し肉片が飛び散る前に蒼炎が死骸を押し燃やす
「蒲焼き作るかなー。」
「オムレツぅ!!」
「冗談冗談、しかし制御上手くなったな~。」
「へっへーだろー?」
「まるで白くんに訓練を見てもらうまでいっっっさい制御の訓練に手を着けませんでしたからね。」
「ん、んなことナイヨ?」
「毎朝人に台所掃除させて…。」
「本当ごめんなさい!!」
俺も後で謝ろう。




