マッスルゥウ!!
式理学園、半年前の大厄災に巻き込まれ小と高の校舎が半壊した事により、新しく作り直された校舎が半年の時を得て並び立つ。
今回は休校解除日。
みな新しく出来上がった集会場に集まり、有難~い校長のスピーチを聞くことになる。
そして校長のスピーチの後に生徒会の話、そして設立記念の挨拶を理事長がする。
する筈だった。
それが何故か理事長のお孫さんに流れるハメに為った。何故だ…
そしてお孫さんはお爺様と同じくボイコットをかましやがりました。
どおーすんだ。。。
綺麗に学園に名を残す問題児衆らが居なくなってる。
現実から目を逸らすのはやめましょう。
そうあのお孫さんは変わり身を用意していたのです。
((((でもよりによって何故この子!?))))
会場の上には容姿端麗成績優秀の
──変態がいた。
カンニング用紙をまるで台本を読むかの如く掲げ
てか読むかの如くではなく読んでいる。
その生徒は鍛え抜かれた筋肉を惜しみ無く去らし着ている…?物は股間に添えられた桶川だけの
──まごうことなく変態である。
教員はただただ安心するばかりである、撮影とか無くて良かった、と。
(てか誰か服着せてこいよっ)
(無理に決まってるだろ!?)
(お前服着せようと説得した奴らが今どうなってるかしってんだろ!)
(イヤだーみたくないーやめろーぉ!!)
必死に目を逸らす教員の逸らし先を見るとそこには何故か、股間に桶川を添えてマッスルポーズを一子乱れずする集団。
教員も、高校生も、中学も、小学も。
━━区別無く。
─マッスルゥゥゥゥゥゥウウウウウウ!!!!
─こらー、集会中に叫ばないのー。
─ハイッスルゥゥゥゥゥゥウウウウウウ!!
(((ハイッスルてなんだろなぁ……。)))
常識人はほとんど諦めの極地に入っている。
変人天才変態が集まる式理学園ではよくみる光景だった。
▽▲▽▲▽
─ゥゥゥゥ
「なんか聞こえた。」
「どーせあれやろ?まっする親交会」
「あぁ、あのまっする侵行会」
「まっするー!」
「あれな…会長…性格はいいやつなんだけど…頭が何故かマッスルに繋がる残念な奴なんだよなぁ~。」
「あぁ、あの裸体さんですか。」
「あいつ小学校時からだよなぁ」
「まっするー?」
「そうそう初めてあった時からまっするだったな。」
「旦那様わたし初めて筋肉勇者なんて職業見ました。」
「…会長かぁー、確かに会長の性格なら勇者に向いてるわ、マッスル関係以外。」
「そうねマッスル以外なら」
「せやなマッスル抜けば。」
「確かに、向いてるマッスルを置ければ。」
「もう蒼夏、そんなにマッスル否定しちゃ可哀想よ?パンツくらい履けとは思いますけど。」
「まぁ、マッスル感染をやめてくれれば良い奴だな。」
「マッスル絡まなければ完璧なお人ですからね。」
「マッスルと言いますかパンツを履けばいい人だとは思いますけど。」
「実は皆様、あの人の事マッスルしか知りませんね?」
「「「「「「「昔から関わりたくないNo.3だからね。いいやつなんだけど。」」」」」」」




