後処理大変…
──パシャ
そんな水の跳ねる音と共にまた、血溜まりが出来上がる。
「………」
「さてこやつで最後じゃな?」
──パシャ
「はい、今ので最後でございます。」
そう田之助が肯定する。
「あらあら…あなた?顔に汚れが付いてますよ?」
「げ?マジ?香奈恵~とってくんろ~」
「はいはい」
愛しくて堪らないと言う表情で元治の顔についた血を、どこに仕舞っていたのかわからないタオルで拭く。
そんな二人を微笑ましそうに一歩後ろに下がり見る田之助──
─── 達をマジかよコイツらと言う顔でみる四人の新入り達。
「(やっぱりあの微風野郎手を出すところ間違えたって!!)」
「(レリファン貴方も賛成してたじゃないですか!!)」
「(うるせェ!お前も同罪じャァボケェ!!)」
「(あーぁ、普通面の顔ほとんど全部消すかね…?)」
「(…うるさい)」
小声で怒鳴るとゆう器用な事をする二人を全身真っ黒の人?がひじ打ちを二人に同時にかます。
「「グフゥ…ッ」」
「うるさいぞ見習い共」
「「(喋れたんだっ!?)」」
驚く二人にギロっと何故か真っ黒なのに分かる視線を、もらいツイと同時に目を反らす二人
「おーい?次いくぞー」
「「「ハッ」」」
「いくぞ見習い共」
「「「「はい……。」」」」
ドウシテコウナッタ。
四人は初めて同じことを思ったかもしれない。
□■□■□
ンー。
白夜は悩む…
「あーの空の虫共どうするかね~?」
▽《暴食蟲眷属種》・陸喰いの蟲▽
ある魔人が産み出したと言い伝えられる眷属種の蟲
その食欲は大陸を喰い尽くした程。
ある一説では暴食の魔人の無数に有るとされてる口を与えられてるのではないかと言われてる。
・情報率72%
「ウーン、これって殺していいのかね?もし智核の姉妹の眷属とかだったら……」
──コン
っと、ヒールが地を踏みしめる音が白夜の隣から聞こえる
「イエス。構いませんよ?」
少し驚いた様に目を開く白夜
それにイタズラが成功した子供の様に、でも子供にしては大人ぽく薄く笑う智核の姿
「いいのか?」
現れた瞬間抱き止め至近距離で囁く様に聞く白夜
「イエス。あんなもん外に出すくらいですから、戻す気もないのでしょう。ですので構いません。そもそもあれは食欲だけで使い物に成らないですしね。」
「そっか…? そか、うん分かった、ほいっと」
白夜が納得した次には腕を空に向け、軽く線を描くように腕を振るう白夜
━━メェシ!!
空に大口が開く。
日本全土の空を覆ていた蟲より遥かに巨大な口が。
巨大な口は意思を持っているかの様に動き、パン喰い競争でパンを喰べるかのように無数の蟲を
━━バクン!!!
喰らった。
そして何事も無かったように何時もの空に戻る
綺麗な青空だった。
──雲一つ無い
「後で雲直しとこ…」
「相変わらず豪快ですね…。確か複数の暴食系のスキルの組み合わせですよね。」
「うん、範囲喰うならこれが一番よなー」
「イエス。確かに。」
「よし、嫁さん迎えに来てくれたからさっさと治療して帰ろうか!」
「皆様お待ちですよ。」
「ういー!」
理不尽様の得意技!スキルの合わせ技!相手は死ぬ!




