不可視と理不尽様
胡座をかきながら矢を引く、白夜。
──ピュッ!!!
矢が風を切る音が響く。
パン!そんな音が、白夜が胡座をかく地点から、かなり離れた場所から聞こえてくる。
ん、あたったな…
「んー?…。」
「どしたんや?白くん?」
矢を射た姿勢で疑問文を掲げる白夜に、後ろからいきなり現れた青葉が問いかける。
「青葉…ちょっと武器系スキルの効果確認をね?」
「あぁ、あのなになに術やな?確か…levelが上ならその下には絶対勝てるてわけやあらへんしなぁ」
「そうなんだよなー、確かにlevelが高ければそれだけその武器を、使いこなしてるてのは間違いないんだけどさぁー、でも強奪系のスキルも在ることじゃん?だから色々他にも別の理があるんじゃないかな?てねてか、あるのは分かったんだよ…」
胡座をかいてる白夜の隣に、腰を下ろす青葉
「なら白くんは何を悩んでるんや…?」
「うーん、例えば剣術とかはさ、もう一つ別の神経?なんて言うだろ剣の形状を使うためだけの感覚が出来て、levelが上がるごとにその神経?感覚?が冴え大きく強靭に成っていくんだよ…まぁ此処までが武器系スキル全てに確認できた効果、此処からが本題」
「ふんふん」
「剣術には斬や斬る突くに、とんでもない補正?んー?俺達風に言うと常に気を纏ってるみたいな感じ」
「おー!それかぁ、家の隊員連中と白くんが訓練見た連中が、実戦形式の訓練した時、明らかに剣の腕は互角やのに一方的に打ち負けたのは。」
「そのせいだと思う、今言ったようにそう言う、んー補正でいっかな…?」
「ええと思うで?無理に新しい言葉作らんでも良いやろ…大体それで通じるしな?」
「ありがと…じゃ補正で。全部の補正を調べてただけどさー、弓が少し分かりにくくてさぁー」
「なんや、命中率や距離じゃないんか?」
「そうなんだよ、それに加えて後二個位かな?」
「てか、鑑定で見れば良いんやないの?」
「…………………………ハッ!!!???それだ!!」
「白くんは昔から便利なものとかやと忘れがちやなぁー?」
目を細めカハハと笑う青葉
それも在るが今回は智核が異世界の事は自分に聞けと言うので鑑定を使わないで検証する事が多かったせいで忘れてしまったのもある。
まぁ殆んどわすれがちが8割をしめてる。
「ありがとう!!青葉!………!操作性と貫通に威力だッ!二個じゃなかったッッ!!うぅぅ他のも最初から見直さなきゃなぁぁ」
「カハハ、うちで良かったら付き合うで?」
「お願いしまする青葉様ー!」
「よきにはからえー」
「ははぁぁぁ!!」
▽▼▽▼▽
んー、一般天才を平均に、【剣術level1】は、斬が0.5突が0.3斬るが0.8だな、個人差もあるみたいだな
「青葉はどう?」
「んぅ、うちは【剣術level1】位で、斬5.9突3.4斬る9.1位やな。」
「うわ高いィ、此が異世界で言うところの才能かな…?」
「白くんはどうなんや?」
あ、見てなかったや…
「ん?【剣術level1】で斬999.9?……ん???」
「ん???ちょっと表示できん?」
「あ、いけるぞ?よし」
▼《剣術―補正1》・式理 白夜 ▼
・:斬999.9:突999.9:斬る999.9
「バグってんのか…?」
「いや?才能がこんくらいあるよて事やないか?」
「……あ、俺才能ブースター系のスキルもってたわ。。」
「それやん?」
「なんだろ…最近おれぬけてんなぁぁぁ」
「白くんは考えすぎなんやで?もっときらくにや!」
「おう…もう少し頭柔らかくもつか…お、てことは………やっぱり」
「お?なんやなんや?」
「剣術と刀術は別カテゴリーみたいだからさ?最近居合いもすげぇやりやすくなったなーと、見てみたらほいっ」
白夜が指をヒョイと横の青葉まで逸らす
▼《刀術―補正1》・式理 白夜 ▼
・:斬■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
:突■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
:斬る■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
:居合■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
「此は表示バグってるやん…?」
「ねー、ねー、ほんとだね不思議…」
「まぁ、黒塗りの数で桁は何とーなーく分かるけんど…ま、昔からあんな普通抜けもしないような長刀で居合してるもんな?ほんまあれどうなてるねん…。」
「真面目に考えたことがなかったな…。」
「うちの旦那は昔から物理法則は俺!みたいなやっちゃもんなぁ…ほんま逞しい旦那やでうちの白くんは…。」
「えへへ……ハッ!他のスキルも鑑定して検証しなきゃ!!」
「手伝うでー」
「すまん!!ありがとー青葉ー!!」
膨大なスキル数に半泣きで青葉に抱きつく白夜
それを満更でもなく抱き止める青葉
大体皆こんな感じで四六時中イチャイチャしてる白夜一行であった
―――次章 大厄災
青葉:二つ名?不可視




