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俺が理不尽です  作者: セロリM
理不尽様のダンジョン攻略
7/380

おじいちゃんは!孫が好きすぎる


出てくるか微妙な設定


1:職業は、0で一枠、1でさらに一枠、ここまでが、人間が自力で耐えれる職業枠。

次から5.10.20.40.80.160.320.640と存在(レベル)が上がる毎に、一枠ずつ、増えていく


2:職業は、色々な恩恵を受けられる。

能力値、スキル、才能、色々。


3:ダンジョン進化説、世界の始まりから有るとされる、ダンジョン。


ある一人の賢者が立てた仮説、ダンジョンは世界からエネルギーを吸収し、増やす役割を担っている、増やしたエネルギーの余りを使いダンジョンを、強化しているのでは? では何故…世界のエネルギーを増やそうとするのか


疑問二。何故ダンジョンは人間…いや…?生物に、都合よく出来ているのか。


疑問三。ダンジョンコアとは、意志があるのに………



4: ■■は、子供達のことを思って…想って…考えて…理解されなかった。





本編ではあまり出てこない設定ですね!長々ごめんなさい!本編?のおじいちゃん時点始まります!


 


「ぬぁっじゃっと!??白夜が昨日から家に帰ってないじゃと?」


 今年八十二歳になる、式理元治しきりげんじ白夜を養子に迎えた、祖父である


 そんな男が大袈裟とも思えるリアクションで驚いてみせる、そして次の瞬間にはスンと落ち着きをみせ



「わりと、いつもじゃね?」



 そう言った

 それを横で聞き、頬に手を当て柔らかく微笑む一人の女性



「あらあらまあまあ。」



 式理香奈恵しきりかなえは、そう言葉にし、微笑んだ


 この部屋に居るのは三人、白夜の義祖父、式理元治……元治の妻、式理香奈恵しきりかなえそして式理家の財務管理役そして、元治の右腕とも言える、理操田之助りそうたのすけこの三人である。



「まぁ…いつもと言えばいつもですけど…」


「いーんじゃよ、どーせいつもの遺跡探索とかじゃから!にょほほほ!」


「白夜も好きですからねぇ…珍しい物……」



 そう白夜の話題で盛り上がる二人に、なにかを、言い出しにくそうな田之助


 だが意を決して告げる



「それが…敷地から出たところを見てないそうで…」



 それはおかしい、と思う、元治と香奈恵



「白夜は、儂らに心配かけまいと、護衛に見つからないようにとはせんぞ?」


「えぇ、でも拐われたとは…無理がありますし…」


「ええですので、報告が回ってきまして…」



 考えて込む元治。心配そうな、香奈恵と田之助。

 その時元治がにょにょと顔をあげる…



「そうかそうか!」


「なにか分かりまして?」


「にょほほ!白夜もついに!」


「「ついに…?」」


「女か!」



 パシーンッ!っと、夜叉の君臨である

 いつの間にか手に持っている扇子で二人の頭を”軽く”撫でた香奈恵は逆らってはいけない、と他者に思わず威圧感を感じる微笑みを浮かべ言う。



「真面目に、考えなさい?」



「「は、はぃいい!」」



 ──田之助は、巻き添えをくらった!!



「で?」



 要約:そんなアホな結論に到った理由は?



 元治は超早口で理由を説明した


 白夜が理由もなく護衛を巻くなどあり得ない、なら誘拐? 有り得無い…! ならば女じゃろ! 白夜も年頃だからなっ! 逢引を知られるのは恥ずかしいじゃろっ! 今頃ズッコンバッコンじゃろ!!




 グッと拳を握り締め熱弁する情けない元治の早口!それを塵を見る目の香奈恵!


 ──《元治は新しい扉を開いた!》



「いえ、そのようなことはないと思います…」


 そんな仲睦まじい二人のようすをとばっちりを食わぬように、影に徹していた田之助が、ぽつりと言った


 それに対し、割と自身のあった元治と、いままで抑圧されてた分が爆発してしまったのかしら、と少し納得してしまっていた香奈恵の二人が田之助の意にクエスチョンマークを上げる。


「ん?なぜじゃ?」


「…?」



 田之助は言う、白夜は確かにモテるが、声をかける者はいない、何ならストーカーの方がまだ近い関係だと。



「容姿、成績、運動、家柄、将来性、雰囲気すべてに対して完璧すぎて。近寄る者がいないのです」


「恋文とか?」


「確認されません……と言うより一理家の娘が全部抹消しております…」


「げっ、あの白夜に姿見られるだけで絶頂する変態娘かの?」


「その変態娘です」



 仮にも、”仮にも”白夜の幼馴染みの一人に対してそれはどうなんだろうか、そう田之助と香奈恵は思ったが、まぁ変態は変態だしな(否定できないわねぇ)、と……、それにこの二人の仲の悪さは昔からか、と自分を納得させ同意する田之助


 しかしそれを横から見てる香奈恵は大人げない、とばかりにため息を吐いた、幼少から白夜と共に孫娘のように可愛がってたが故に、もある。

 しかし変態部分は否定できなかった。



「じゃ…ネットで知り合ったとか、かのォ?」


「いえ… ネットは五式家の双子が… 網を張って近付けさせません…」


「白夜の周りにストーカーや変態多すぎじゃな?」



 原因の3割位貴方のせいですけどね、と田之助は心の中で呟き、しかし否定が出来ないのも事実だな、と同意を示した。


「その変態が五家から出てると思うと…」


「あ、あらあら」



 元治と香奈恵の頬が引つり。

 田之助の肩が一回り小さく縮こまる。

 コホン、元治が話を戻そうと咳で促す。



「じゃが…本当に何処へ行ったんじゃ?…」


「いま、三式家と一理家が総出で探してます。」



 元治はおもむろにスマホを出すと電話を鳴らす……出ない



「白夜は大概スマホを持ち歩いてるから、その内電話かかってくるじゃろ…」


「良いのですか?」


「大丈夫じゃって! 白夜じゃぞ?」


「そうですけど…」


「にょほほほ! そう言えば白夜はどうじゃった?」


「まだ御気持ちは変わらないようです。」



 元治は残念に思う、少し気が早い気もするが、白夜にこの家を任せたいと思っている、が、白夜自身が、自分は養子だからと


 あのバカ孫に遠慮してる、元治は思う確かに孫としては、かわいいが……家を任せられる器では無いと。


 両親は忙しいなりに構ってやってたはずなのじゃがと……やっぱり周りに置いた奴らが悪かったのぉ……と



「はあーっ。影響される孫も孫じゃけど…」


「まあ、子供にそこまで求めても…」



 田之助はなんと言っていいのやらと苦笑い



「わかっては、おるのじゃがなァ、周りも環境も悪かった白夜を見ておると…」


「あの子は、あの子ですから…」



 なんと庇っていいのか……



「そうじゃ!田之助孫娘に家の孫どうじゃ?」


「うぇっ」



 田之助頬が引きつる



「おおっと、すまん!すまん!バカ孫じゃなくて白夜の方じゃ」 


「あなた…?」


 あの白夜大好き好き好き孫バカクソジジイからとんでもない発言が出た、と信じられない者を見る目を向ける香奈恵。


「いいじゃろっ、小さい頃からみてる二人じゃあの子達なら幸せに成れるじゃろうし…」



 香奈恵はそうゆう意味ではないのですが……と


 そして田之助は思う、

 まさかあの白夜好きが異常の領域に逝ってる元治様からこのような話を振ってもらえるとは……と


 だがいい話じゃないだろうか、白夜様は超優良物件だ、たとえ式理家の権力を無しに見ても


 妻と子供達に孫と相談しようと、決めた田之助



「で…どうじゃ?」


「妻子供孫に相談しても…?」


「よいよい!無理強いはよくないからの!」


「ありがとうございます。」


「もう…」



 …………………………………………………………………………………………………………………………………

 …………………………………

 ……白夜がダンジョンに潜り二日目



「電話こんのじゃがッ?!」


「本当に何処へ……」


「しっかり探したのか!? ア”ア”?! 気を使える者はどんどん回せっ! 四式家にも連絡入れろっ!」



 何日か前の余裕の態度は何処へやら、元治はキャラをかなぐり捨ていた


 別に白夜の、身の心配をしているわけではない、心配の必要がないのは元治が一番分かっているからだ


 だが孫バカの称号をほしいままにしている元治からすると、二日も孫の声が聞けないこの状況は大変遺憾な状況なのだ、ちなみに香奈恵も同文だ


 そんな時、元治のスマホが震える


 おじいちゃん!おじいちゃん!おじいちゃん!独特な着信音が響き渡る



「何処におるんじゃっ?? 白夜ゃァァ!!?」


『おっ? お! お……うわ、二日も経ってる夢中になり過ぎた!? ごめんごめんおじいちゃん!連絡入れるの忘れてた!本当にごめん!』


「いいんじゃょぅー白夜〜 何処におったんじゃ〜?」


 儂もう心配で心配で、と言葉を続けようとした元治が横から来た香奈恵の手に押され、ダンプカーに跳ねられたように部屋の中をバウンドする、さながら引っ張りハンティング。


「白夜ちゃん!?」

「白夜様?!」


『んー? びっくりしないでね、とっ!ちょっと写真送るねー、てか今凄いなんかバウンド音がしたけど、大丈夫そ?』


 心配そうな白夜の声に乗じ、元治はなんとも気味の悪い女の子座りをしながらシクシクと嘘泣きをする、儂一応夫じゃのに、と。

 そんな元治に扇子(せんす)に、”あら、ゴメンなさいね”と表示し、あしらう。


 それにごねようと足をジタバタさせようとした元治だが、元治のスマホが揺れる



 [おじいちゃんメー(ピッ)


 歩法、──無走。

 音を一切立てず、元治は素早くスマホを手に取ると、通知音をオフにした。

 流石に、13才の孫の声をメール通知音にしてるおじいちゃんはキモイとか死んでも思われたくない、その一心で、歩法の最高峰とされる秘奥を元治は惜しみなく使った。


『ん? 今なんか─』


「──なんじゃ? なんも聞こえなかったゾ」

「元治様…」

「あなた…」



 元治を見つめる二つの残念な者を見る目が痛い…


 現実(二人)から目を逸らす為、元治は愛する孫から送られて来た画像を見る。



「これは…竜…じゃ…と?『Aaaaaaaaa!!』


『とほいっと、ふっふっふおじいちゃん! おばあちゃん! 田之助! 聞いて二度驚け! 今俺が居るのは! なぁっんと!』




 たっぷりと貯め、三秒




『ダンジョンだっっ!!』



「おじいちゃんびっくり…」


『反応ウッス!』


「おばあちゃんじゃないわ!お姉さんよっ!」


『確かに見た()的にそうは見えないけどっ! おばあちゃんはおばあちゃんだよっ!』


「オラビックリスッぞ」


『田之助?!お前のキャラ崩壊に俺の方がビックリスッぞ!?』



 実際確かに驚いたが今は無事だったことに安堵した田之助と、声を聞けて禁断症状が収まった元治と香奈恵の二人



「それより他にも有りそうかの?」


『有るよ、龍脈が不自然に多い場所の周辺』



 元治は冷静な思考を取り戻し、遅れを取り戻すように文脈を省き、白夜へと現状を聞き出す、それに対し白夜もその意味を察して直ぐに分かるように短文で説明する


 それを聞いた元治は田之助に一言で指示を飛ばす



「田之助」

「了解しました」


「それとダンジョンの本やラノベかの? またはそう言う文献を集めるのじゃ、後は周辺の土地を買い取れ。」


「はっ!」


「香奈恵、四式家と三式家五式家の当主と気道衆を呼べ」

「分かったわ、あなた」



 単純で短く、それでいて無駄のない指示を飛ばす元治、それに付き従う二人


 一通り指示を出すと元治は真剣な声で、白夜に告げる

 それを真面目に聞こうと一応スマホ越しに姿勢を正す白夜



「白夜…お前に許嫁が出来るかもしれん…」


『うんわかった……? ……!? てわかるかぁ!?』


「にょほほほ!! 一週間位で帰ってきなしゃんせっ! じゃ切るじょ!」

『あっまちやが──』


 ピッ、と通話を切り、元治は顔を下に向け、そして笑い出す。



「にょほほほ!こりゃ面白くなってきたのぅ?儂の勘が言っておるわい!にょほほほほほほ!!」


 無邪気にただ無邪気に笑う齢八十二だとは思えない爺が嗤う楽しそうに溢れんばかりの興奮を醸し出して


 ”未来を見通すバケモノ”と称された爺が悪童のように笑う、コレから起こる事を知った上で笑う。





白夜の祖父は八十二は見えない見えて六十のおじいちゃん…本人としてはもう少し若くできるらしい。


通称妖怪爺または予言爺。

おじいちゃんの勘はそれこそ未来予知なみ……


ちなみに孫が好きすぎて、いままで白夜に近寄る女性陣を蹴散らしてきたが(幼馴染み問わず)、白夜の子供を見たい!とゆう願望のため許嫁を作ってきた、超自己中でもある。



祖母の式理香奈恵しきりかなえ、こちらも八十一とは言うが……、五十代にすら見えない…女衆からは嫉妬と敬愛と八つ当たりを込め。


通称年齢あらあら婆さん

ちなみに、この通称を使った者を次に見たのは、一週間後である……

帰ってきた者は皆、あらあら恐怖症候群に掛かるらしい……

ちなみに元治とは幼馴染みだそうだ。



田之助今年七十八になる元治一番の忠臣、子供が四人と孫が二人居るそうだ、


地位は財務管理役現役バリバリのお爺さん、それこそ発言力は元治、香奈恵の次にある。


それにこの家で元治の発言に異を唱えることが出来るのは、香奈恵と田之助の二人だけ。


元治はこの二人が居てさえくれれば、家を相続させることが容易い、他の人材は、いてもいなくても変わらない。

スーパーお爺ちゃんお祖母ちゃんなのだ


______________________________________________


おじいちゃん視点でした!


お読み下さりありがとうございます!



ちょっと修正、文脈を短くしようとして、キャラにそぐわない発言をしていたので。


7/11(月)


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