フレイムドラゴン戦 中
可憐達がフレイムドラゴン攻略方を話し合っている一方それを映像として見ている影が3つ。
こんないいかたしなくとも白夜達である。
筆記を持ち、状況判断、貢献度、観察力、圧倒的不利をどう覆すかそれを判定するため
殆ど修行を終えてる常世を交え観察中である
「お、ちゃんと撤退したな…」
「イエス。スキルの効果範囲を検証したのも高得点ですね」
「わふぅ」
「しかし…あの子達の存在では…ドラゴン種はいささか荷が重過ぎるのでは…?」
そんな智核の疑問に白夜は少し難しい表情をする
「確かにそうなんだけどね…でもいくらでもやりようはあるだよなぁー、例えば…」
そう可憐達の話し合いを横目に見ながら、白夜達は話し込んでいく。
◇◆◇◆◇
▼10時25分
「じゃあ、あの蜥蜴野郎の情報頼むぞ新一」
武蔵がそう言って肩を叩く
叶野新一、白夜の訓練を受けた中ではいの一番にステータスやスキルの使い方を憶え、可憐達の中で唯一の鑑定のスキルを持つ者だ。
「あぁ!任せろ服は着てないがあの蜥蜴の情報丸裸にしてやるよ!」
「可憐は本当に大丈夫か…?相性が悪すぎる今回は援護に徹していても…」
武蔵は数刻前から元気のない可憐に心配そうに問いかける。
だがそれを可憐は心配無用だと言わんばかりに笑みを浮かべると
「ふっ、見くびるなよ?武蔵大丈夫だ、私には秘策がある!」
「そうだよ!可憐ちゃんを見くびっちゃダメだよ!こんな愛らしい馬鹿だけど…!やるときはやるんだから可憐ちゃんはっ!」
「そうだぞ……!?!?!?い、いま馬鹿と言わなかったか……!?」
「なにいってんの!可憐ちゃん!私が可憐ちゃんの事馬鹿なんて言うわけないじゃない!もう!」
それを聞きホッとする可憐
「そ、そうだよなっ…?」
「そうだよ!」
((((いや、おもくそ馬鹿と言われてたぞ?))))
「そ、そうだな、じゃまかせたぜ?第102師団隊長殿?」
「そちらこそヘマするなよ?第106師団隊長殿」
互いの顔を確認すると2人は不敵に笑い前を向き歩く、その姿はいつものふざけた姿とは違いたしかに人を背負う者の背中だった
▽▼▽▼▽
『狙いはどうだ…?』
「オールオーケー」
『じゃ高の狙撃に合わせて始めるぞ』
顔をキリッとさせ
「大丈夫だ問題ない」
と言う高と呼ばれた青年
斎藤高、白夜の訓練を受けた中で唯一の銃使い、最初にフレイムドラゴンの攻撃に参加できるほどのアタッカーだが参加はしていなかった。
それは高の体質のせいだ、高は特異体質のせいで"気を放つ"という攻撃が出来ない
だから放出が条件の攻撃系統の気術が使えない、だがそれを解決する方法がある。
それが銃の弾丸や弓の矢といった武具に自分の気を込めるという方法で解決した。
だが今回は皆持参の武具を殆どの者がもってきていなかった、訓練と聞いていたからだ。
気術師の訓練や修行、修練は全て武具を使うことがなかったからだ、それとダンジョンを舐めていた
だから修練漬けのすぐ後にフレイムドラゴン討伐と言われても武具を用意することが出来なかった。
だが、時間を掛けて武器を用意することにした
それが今高が構えてる"気狙形巨獣砲"形状はアンチマテリアルライフル。対色付きを標的に造られた物を皆で魔法を組み込み造り出した物だ。(安全正は新一が鑑定で確認した。)
『ダメそう……冗談は此処までだ撃ったらすぐ離脱な』
「OK…!」
『カウント…3』
気と魔力を同時に弾丸に込める
「2」
銃身に陣が浮き出る
『1』
陣が10枚、それがフレイムドラゴンを捉え銃身から伸びる
「ゼロ…」
高がゼロといった瞬間に放たれた銃弾はフレイムドラゴンの目を打ち抜きはぜた
▲11時40分




