おじいちゃんは放置する
─式理家
今ここに五大家当主や当主候補または関係者が集められていた。
集めた理由は様々だが、お家問題には見られなかった顔触れがある。
1人目は一理家から一理家の分家の、一ノ関仏魔。年齢は53歳、50過ぎには見えなく見た目からはまだ30台に見える。
そして雰囲気は何処か厳しそうだ。
2人目は四式家から前当主、受難の祖母にあたる人物。四式花年齢は96歳年相応に見えるその姿は何処か違和感がある、年相応の筈なのに背筋は曲がらず瞳は一切の曇りをみせてはいない。
あとは、気道衆が五頭から二人と、五大家当主達[創楽不在]とその付き添いだ
「ふむ…で?どうじゃ?新しく入った新入り達は使えそうかのぅ?」
元治の問いに、宗太、仏魔、厳重が答える
「はっ、此方の新入りは大変要領よく口の悪さを除けば大変使えるかと。」
「私の方も宗太殿の所と同じく大変使える娘かと。」
「此方も同じく、能力は使え最初は渋っていましたが給料に待遇を話せば大変よく働く男です」
「うむ!それは良かったしばらくしたらまた忙しくなりそうじゃからな…」
元治の珍しく面倒そうな表情に疑問を憶えた花が元治にその疑問を聞く
「なんだいなんだい?珍しいねぇあんたから面倒なんて感情がでるなんて、ボケたかい?」
皆が背一杯の綺麗言葉使いで話すなか、悪い言い方をすれば馴れ馴れしい、良い言い方をすれば親しみ安い言葉で聞く
だが皆その言葉使いには誰一人驚いては居ないようだ。
それもそうだろう歳から分かるように元治と花は結構な親しい間柄。
花は珍しく式理家において元治に公の場でも親しく話せる数少ない人である。
「そうなんじゃよ聞いてくれよ花ちゃん、あんの糞BBAめんんんずらしく連絡してきたと思ったらじゃよ?『今度そっち会いに行くから。…弟子に』でぶち切りやがって!なんじゃ『今度そっち会いに行くから』じゃぁよ!来んなぁ!糞BBA!!ファ▲ック!!あの糞BBA来るだけで騒ぎ起こしまくるし!あんのッッッ面倒塊糞BBAッッッ!!」
あなたが言うのか…皆の心の声である。
「あんたが言うか…」
──(言った~ッッッ)
「ひょ!?!?儂をあんな腐れ徘徊魔術オタクショタ好き犯罪腐れ糞BBAと一緒にするんじゃぁないッ!」
──腐れ二回言った
「あれはショタ好きと言うか白ちゃん好きと言うべきじゃないか?てか白ちゃんも懐いているんだからそんな言い方しちゃあだめだじゃないか」
「いやじゃいやじゃ認めないっーー!!」
「ガキか…」
心は子供な元治である…
□■□■□
「とすまんのぉ少し取り乱したわい」
(((少し…??)))
「そうじゃ!皆には近頃来る異変の方針だけ伝えておくぞ?」
元治の言った異変について花は少し考える素振りをみせ。
ぽんと手を叩くと思い出したソレを確認のため聞く
「異変…ああ、あのだんじょんとか言うやつのかい?」
「そそ!それじゃよ!」
元治はまさにソレじゃ!と言うと驚く方針を発表をする
「──アレ放置するからの!」
当たり前の様に笑顔で見殺し発言を宣言するのであった。