理不尽様の優しい訓練四日目
歴戦の強者がそこにいた、ありとあらゆる無駄を省き佇むその姿はまさに強者
身に纏う気は周囲の風景を歪ませ、まるで陽炎を思わせる
そのような強者が列をなし、白夜の前に立つ
「うん、まぁまぁかな?」
「「「「「まぁまぁ!?!?!?」」」」」
「まぁまぁうん、まぁまぁ合格よ?」
うーん俺やっぱり教官とか、ガラじゃないしむいてないなぁ、結局自分基準で考えるから…もっと考えてものを言わないとコイツらの為にもならないしな…うーんむいてない
「んぅーいや、確かに普通基準で言ったら最強の一角にでも数えられるじゃないんかな?でも…んー?まぁまぁかなぁー」
やっぱりまぁまぁなんだよなぁー、でもこれでも数日なんだよな…んー1ヶ月寝ないで修行に没頭とかが普通だったからなぁ、どうしてもやりたいことが出来きれて無いだよなぁ
まあそこらへんを調整してやるのが俺の役目か…頑張ろ
「「「「「(そう言えば昔コネと才能で隊長になった奴ら泣きながら隊長辞めて、そのあとヒキニートになったて聞いたことがある…)」」」」」
「そうだな、でも今まで見てきた中でも幼馴染み達以外では一番根気もあるし努力もして真面目だしな…折れないし…うん一番教えがいあるな!大丈夫だぜ?家の中でも上位に入る…うん、俺がまだ上に行かせたいなと思って魔改造するだけだから安心しろ…!」
綺麗な笑顔で親指を立てる白夜…安心できる要素が全く無い
「「「「「(あっ…この人ぽいてか、今魔改造て…え?これ以上?)はっ、はい!」」」」」
黒髪を三つ編みにし、服を和服で固める美少女?常世が仁王立ちしながら自分の修行の成果を見せていた
それは白夜から見ても実に良くできていた
常世の纏う気は一切体から漏れずそれでいて身体を高速で循環している
「おー!常世は覚えが早いなぁよしよし」
「えっへん」
「イエス。常世は飲み込みが早いです」
「智核もありがとな、俺が分身で見れればいいんだけど…とある事情で並列思考を殆んど使ってしまって…」
「イエス。お気に為さらずでもあんまり考え込まないほうがよろしいかと…」
「でも…しっかりしなきゃさ…皆にも悪いし」
「いえ、どのような決断しても結局、(せいてきに)喰われるとしか…」
「……………」
「みんなで雄を囲むはーれむだぁー!!」
「智核……」
「ノー。私じゃありません。」
「主さま捕食計画ー!!」
「智核ェ……」
「……ちゃうねん」
「フゥ…何か罰をと思ったケド何も思い浮かばねーぇ、なにしても喜びそう……無敵か?」
ジト目の白夜
「ンン、失礼少々下着を変えに…」
驚愕顔で顔を真っ赤に染めるの白夜、何かわかってなく疑問顔の常世
「速く変えてきなさい」
「イエス。このまま一服でもよろしいのですよ?」
「……魅力的だけど…部下がいるから朝からは暫く無しで…」
目を反らし前向きな返答を返す白夜、それに嬉しげに頷く智核
「交尾ー?」
「よしよし常世は俺と言葉の練習と言っちゃいけないこと憶えようなー」
「わかったー!!」
――ギッャァァァァァァァァァァアアアアアアア
 




