頑張れ可憐ちゃん2
田中可憐
「ぐぎゃ!」
緑色の小鬼のような者が隊列をなして見事な連携で私達と打ち合う。
「くっ!ちょこまかとッ!!」
可憐が腕を円を描くように振ると円城に炎の柱が五本
洞窟の天井に突き刺さり空間を燃やす
「ぐぎぃ!!」
「ぐ…ッ」
「ギャッッッァァァァァァ!こんなセメェとこで炎天ぶっぱなすなっ!!いっ息がぁ」
ふっ、馬鹿者が……こうでもせんといつまでも埒が明かないだろうがっ……うっ何だか息が……
「うん?あぁ空気か気付かなかった、ほい」←(生物が絶命する空間でも余裕で生きれる人?)
──パチン
「あれ息が?」
「うっぅぅぅ可憐ちゃんのバカァ」
「まさかこんな序盤に味方に殺されかけるなんて…」
うん?何だか息がしやすくなったぞ?
「オメェ!こんなセメェ洞窟で炎系統の気術使うなて習っただろうが!!」
「ぁ……すまない」
「お、おう……」
「いやチョロいな……」
「いや武藏くんは結構チョロいんだよ?昔から…」
「ぁぁ!ウルセェー!!」
失敗した焦ったからと言って…こんな洞窟で………
「本当にすまない…」
「いいてー別に」
「だが…」
──パンパン
音が響く
音の後を辿れば手をたたく白夜の姿がある
「まっ、反省会出来んのは良いけど、小言が2つ…3つ…4つかな?」
──(増えた)
「「「「「はい…」」」」」
「まず一つ見た目に惑わされ小鬼だと侮ったこと!まぁ、分かるけどね?確かに色付きとは違って威圧感も無いからね…でも油断大敵です!」
「「「「「はい!」」」」」
「2つ目!判断が遅い!この中で一番災厄な手段で最もいい動きをしたのは可憐だよ?」
「「「「ウグッ」」」」
え…?
「翻弄されるまでは別にいいよ?でも好き勝手されすぎ囲まれて厄介だと思うなら、凪払ってでもその状況を脱出しなきゃだろ?」
あっ
「「「「「はい!!」」」」」
「3つ目!これは可憐個人にだね」
「…はい……」
少し苦笑いする白夜様…やはり美し……じゃない!反省しなさい可憐!
「まず可憐は確かに炎系統が得意なのは分かるし、普段狭い空間に配属されないのも分かるし、普段は一人二人の任務が多いのは分かるけど、今度から周りを見ること、環境を理解しなさい。それでも力でごり押ししたいなら物理現象を無視できるようになりなさい」
「はい!!」
「うん、さて4つ目だね、空気が無くなったら風系統の気術で空気を作りなさい!それか天井に大穴を開けなさい、または外から風気術で空気を持ってこればいいでしょ?皆焦りすぎと油断しすぎ。此処から更に敵は強くなるからな?その辺気を付けていくぞー」
「「「「「はいッッ!!!」」」」」
「イエス。その前に人ん家の玄関を狭い狭い言いやがってぶん殴って差し上げます」
めちゃくちゃ無表情の智核さんが怖いっっっ
──助けて白夜様ッッ
「わふわふ」
「すまん助けれん」




