頑張れ可憐ちゃん1
田中可憐―朝3時30分
ゴクッと、誰が唾を飲み込む音が嫌に響く
「何だよ…皆早くきすぎじゃね……?」
一人の同期、林藤武蔵が馬鹿面を晒、馬鹿な事を呟く。
「いや、馬鹿はお前だ馬鹿、俺の!名前は!林藤武藏だ、てか誰が馬鹿面だ…緊張してんだよッだから場を和ませようと話題振ったのに……はぁ馬鹿に言うだけ無駄か……」
おっとカチーンと来ましたよ?カチーンと私をここまで激怒させたのは貴方が三人目です
「フッ馬鹿と言った奴が馬鹿なんですよ?知らなかったのですか?」
ドヤ顔だ清々しいまでのドヤ顔だ……
そこに集まった隊員達がみな唖然としている
「…………はぁ、小学生か………」
「フッ私の何処が小学生に見えると言うのですか?やはり馬鹿ですね!」
「はい……もう…それでいいですぅ…」
ムッ?何か目が遠くを見てますね……遂にボケましたかね?
「なんだろう…なに考えてるか分かるしムカつくけど、疲れるからほっとこ………」
―朝3時45分
「はー緊張する」
「だよなぁー、白夜様に訓練見てもらえるなんて…」
「他の別動隊に知られたら呪い殺されるな…」
呪い殺されるて…呪詛返しをすればいいじゃないですか…やれやれこれだから馬鹿は……
「フッ」
「はーい可憐ちゃん向こうで私たちとお話してましょうねー」
「お菓子もあるよー」
なんだと!?
「かにせんべいもあるのか!?」
「ふっふっふっーあるわよー」
「おー!!」
待って私のかにせんべい!!
「相変わらず馬鹿の極みだな……」
「まあまあ、あれはあれで可愛いから」
「まぁ、癒されるけど…さ」
「「でも……馬鹿だよなぁ……」」
――地獄を見る1時間と10分前であった。。。
 




