島落としVS暴風
うー!!ギャ!!戦闘に技がぽんぽん出せなくて戦闘シーンがぁ!!てか実力開き過ぎなのよッッ!!
~厳重視点~
はぁ、また面倒な……こんな奴に少しでも戦闘ぽっく、見せんとならんとは…
「ヒャハハハハハハハ!!どうしたァア!!怖じ気づいたカァ!?」
確か"風災のフレリィ"と言ったか?まさか此処まで実力差が開いているのに気づかなんだとは
「王双竜巻ィィ!!!二つの竜巻に押し削られ死ねやぁァア!!」
厳重を二つの竜巻が襲う左右から押し潰すように
だから何だというのか────
厳重が左右の手をゆっくり自分の胸の側でナニかを握り潰すように合わせる
すると山々が形を変える手の形に、その天を越える程の大きさの手はゆっくりと二つの竜巻を包む、と、握り潰す
「ッッ!!ならぁ此はどうダァア!!」
そう叫ぶとフレリィは自分の腕に風の刃を纏い上げると、それを鎌状にすると厳重に向けて腕を振るい下ろす
フレリィはこれならば防げないと確信していた、山々を凪ぎ払った一撃だ、山々を手の形にした物じゃあ防げない。
「くだらん」
まさか何を見せてくれるものかと、見ていたが竜巻を圧縮し放つだけとは、しかも本当にこの"地盤の豪手"を突破出来ると考えている。
山々を凪ぎ払った?だから何だというのか、山々を手の形にしただけ?そう結論つけるから、だからお前はこの程度なのだ
「なッッ!?」
フレリィが目にしたものは想像と掛け離れた光景だった。
容易く凪ぎ払えると思った物は、逆に自分の放った最高の技を容易く握り潰した。
フレリィは自分の声が震えてる事を自覚しながらも厳重に問いかける
「んだよ…………ソレ…」
まさか本気で言っているのか…?この程度も分からないで…いやそうだったな家の私兵ですら外に行けば"特一級"なのであったな…………はぁ
「込めた気の違いだ…」
「はぁ?」
フレリィは言われた内容を頭の中で復唱し思考の渦に飲み込まれる。
込めた気の違い?あの量の物質を操り形作り、さらにアレを防ぐ位の気を込めた…だと…?
「化物が…………ッッ!!!」
あぁ、今さらか?しかし私程度で化物とは、本当に家の表の情報を全てだと思ってしまったのだな…………
「────哀れな…」
自信喪失していたフレリィはその呟きが嫌な程耳に反響し聞こえる何重にも、哀れだと?この、この風災のフレリィ様がッッ!?顔を真っ赤に染め上げ憤怒し、声を荒げようと。
そこで厳重から飛び出た言葉に。
「────私程度を化物とは、本物を見た事が無いのだな…安心しろ貴様が先ほどから心の奥底に隠している他の災害への恐怖など、起こり得ない。本家は私の実力などゴミ虫程度にしか思えない程の方々が居る。────」
そうフレリィはこの依頼を受けると宣言してしまった為に他の者達からの粛清が待っていた。今は人手が足りないから何とか生きて存在している、だが撤退の後を考えると自分には生きる道が残されていない、それを何とか心の奥底に隠して戦闘に没頭していた、いつか訪れるチャンスを待ち望み、そして何とか逃げおおそうと。
「────貴様ら災害に未来など訪れない恐怖するだけ、無駄と知れ」
まぁ、こうは言ったが何人かあの娘達が戦力に欲しいと思ったら拉致られてる思うが…………まぁ私はコヤツは要らんがな。
「ごちゃごちゃ…………言ってじゃねぇええ!!」
フレリィは思考を放棄し、今目の前の化物から逃げる事を全力で行う為に暴風を纏い────
「────あぁ話はこれで終わりにし、このお遊びも終わりにするとしよう。」
────島落とし
「────ァ、、、、ぇ?」
最期にフレリィが目にした物は空を埋め尽くす大地だった
特一級、これはこの世界で出てくる、陰陽師や気術師の階級を表す業界用語です。
下から、十級、九級、八級、七級、六級、五級、四級、三級、二級、一級、特一級、となりますこれの詳しくはまた今度。
皆様今回もお読みくださりありがとうございます!!!