星全体の龍討伐のリザルト報告、スキップ機能はない!
宙を覆う大いなる界枝が、天が
────両断された、一振り、ただの人間の一振で天が割れ、そのまま星の内面まで抉り斬られた。
星を両断し掛けた巨大過ぎる黒き斬撃は、暴れ狂うように軌道を変え、世界の外へ。
「はっ、はははっ! はははは!! 脆すぎるぞ!? 原型すら残らんではないかァ!?」
何も無い、ただ世界の境目のように割れた地で、白夜は笑う。
たったの一振り、で作られた光景がこれだ。これなのだ。
星を覆う枝の持ち主が、断ち切られた枝の傷を無視する、本来なら空から無数の枝を降らせ串刺し、嬲り殺しに出来る枝の持ち主が、他よりも知性がある分、あの怪物から目を逸らす。
「ははっ、ヒャハハハ!! 避けたか!!! なら殺ろう直ぐに殺ろう! 嬲り殺しだ! 殺し合いだ! 戦いだ! 闘争だ! 」
おかしな情緒の白夜が狂気を含みながら笑い声をあげながら、今だ存在していた龍達へ、目を向ける。
次の瞬間、白夜の腹に大きな穴が開く。
──のと全く同時に再生。
「なんだ、今の、おもしろ。 光速のブレスか。」
そう少し冷静になったのか、呟いた白夜の立つ大地が、───閃光と共に、蒸発した。
あまりの熱量、周囲の孤島や大陸が熱風によって溶ける程の熱量。
それを成したのは【炎龍】、羽は焔、体は永遠の炎、吐く息吹は容易く地獄を権限させる。
──”炎の支配者”
アレを回避し、残った龍は全てが”全生命の天敵”成り得る思考の外の化け物だ。
──そして、ソレを相手取る者も、理外の怪物だ。
次の瞬間、”炎の支配者”たる【炎龍】が悲鳴に近い鳴き声を上げる。
気が付いたら傍に居た、”試練を課す”と本能に刻まれた命令の該当対象が、あの災害の斬撃を放った怪物が。
ダンジョンの生き物に、思考なんて物は無い、だが造られた本能がある、知識がある。
その本能が知識が、大きな警報で告げる。
コレはダメだ。
他の龍が一斉に動いた。
──大地を喰らう、【地災龍】が。
───空を泳ぎ、空間を雨のように降らせる【異空龍】が。
────ある大陸を一息で永久に凍らせた【氷止龍】が。
─────かつて、ある国で崇拝された聖なる龍【聖光龍】が。
──────深海に住む、巨大なるモノと伝承で謳われる【巨海龍】が。
【炎龍】へ、その傍にいる白夜を諸共塵とする為、各々のブレスを放った。
それをゆっくりと動く、モノクロの世界で白夜は【炎龍】の喉を掴みながら、呑気に眺めていた。
「わーお、殺意たっかーい。」
いやー、冷静になった、まさかスキルの効果であそこまでぶっ飛ぶとは、素で精神魔法効かない俺がだぞ? いやそれだけこのダンジョンを楽しんでいる、って事か。
まさかあの超ハイテンションが、ダンジョンを楽しんでいる感情が、【スキルの精神高上】によって引き起こされたとは、誰も思うまい、俺もこの精神高上効果を制すまで気が付かなった。
あー、まぁだからと言って、ハイテンションが切れた訳ではない。
この状況もスッゲー楽しいもん、 ま、たまにはこう何も考えず闘いを楽しむのもいいか。
………この思考はあの破廉恥鬼に毒されてる気がする。
「ま、良いや。
──さて、と。 じゃあやりますか。」
腰から腕の生えた豪翼を出す、これは【豪剛竜】の羽だな、木に引っ付いてた原理だ、ソレを少し魔力を込め、巨大化させ、炎龍の胴体を握り。
【喰らう実影触】で喰らう。
あとは、ブレスはどうするか、巨剣で、ぶった斬るのも、芸がない。
影で喰らう、のも同文。
なら、ば。
「久方振りに受けにまわって見るかぁ。」
そうと決まれば、【 龍顕化 】で複数枚の竜や龍達の羽を展開、それで体を覆い隠す、隙間無く。
こっから。
「【龍戦技】の出番ですわー、まぁだLv1だけど、あるんだな〜、防御技、──戦技《護鱗》」
魔力攻撃軽減、物理攻撃軽減、自然現象無視、理やスキルの影響すら大部分を遮断、ゲーム風にいえば【全ダメージ96%軽減】、そんな龍のデタラメな鱗に、さらなる防御力上昇効果をもたらすのがこの《護鱗》、効果は上記に記した普通の龍の鱗の性能の爆増。
感覚が尖り過ぎて、時が遅くなったと感じる時間で、星に向けて撃てば軽く破壊させるだけの威力のブレスを受けながら、俺は思う。
やっぱ、龍の鱗って反則級に強いわ。
普通の龍の鱗だけで、殆どの生物や物理現象は詰む、それが【炎龍】の鱗とかになると、受けた攻撃魔力を逆に燃やすなんて芸当も出来てしまう。
これが普通の魔法なら、そら最強種だしなぁ、で納得出来るが、受けてるのはその最強種が放つ、攻撃面だけ見ればこれ以上はないだろう、と言えるブレスだ。
それを魔力だから燃やせる、って。
ははっ、さて、そんな下らない事考えてる間にブレス攻撃は終わったらしい。
「なら俺のターン、って事で。」
最初の一振で消し飛ばし喰らった中にいた【空雷龍】を【龍換・〘空雷龍〙】【脚】で空中を掴めるように成った足で、空を踏みしめ──下に向かい跳躍、右手に持った巨剣を海へ、振り下ろす。
海を泳ぐ龍共を葬る、ちゃっかり【喰らう実影触】を纏わせながら。 勿体無いしね。
割った海の中で、海を凍らせ、俺の一撃を避けた【氷止龍】へ、龍の腕となった爪を二本重ね、このダンジョンに入ってからの、初の魔法を放つ。
「はっはっは。無駄に魔導レベル高いからトンデモナイの撃てるぞー、てか撃ちマース。」
ちなみにモンスターの中でも、スキルLv15は、相当な特殊個体じゃなきゃ高いLvらしい。
常時生存に必要な遊泳とか、のスキルLvは自然と高くなるらしいけど。
閑話休題、さて魔法を放つ、っても何を放つか。決めたわ。
「ふっふっふっ、どうせ1人だ、派手にブッパなそうか!
───《終雷・暴咆》」
俺の龍の腕と化した手の爪から、黒い閃光が広がり。
凍っていた深海と、その上に居た【氷止龍】ごと、蒸発した。
荒れ狂う黒い雷はその射線にある総てを焼き貫き、或いは蒸発させながら突き進み続けた。
ははは! ありゃ何処まで進むか分からんぞ、流石にこの程度の魔力で放ったやつだから多重次元世界をただの階層の板として使ってるダンジョンの外には出ないだろうけど、四階層分位なら貫き進みそうだな
さァ、て。
少し遊び過ぎたか、どうやらお相手さん方の準備が整ってしまったようで、ひひっ。
俺の周囲丸ごと、刹那の光と共に、塩と化す。
「こりゃあ、あァ、聖光龍の浄化、ってヤツか。」
”聖”、悪、魔を滅する、またはソレラに属するモノへの絶対的な”殺傷能力”のある属性。
その本質は使用者がどれだけ善であるか、ないか、聖なる魔力を浴びせられたヤツがどれだけ強かろうとも、悪ならば滅ぼす事の出来る属性、絶対的な神、善神の恩寵とも呼ばれる属性。
研究者や聖職者の間では業によってダメージをよりくらうか、与えられるか、決まっていると言われてる属性。
「ハッ……! なわけねぇだろ。」
聖属性なんてもんはもっと単純だ、悪だ正義だ善だ偽善だ、そんなもんどうやって証明する?
簡単だ、”数が証明する!”そこでだ、じゃあ、ある異世界の話をしよう、そこでは神の多数が人の形をしている、そしてある国は、人間種だけで構成された国は高らかに差別を口にし、獣や、少し魔力の多いだけの人種を”浄化”した、それを聞き思った、なぁ、それって本当に善なのか? 生き物を殺し、生きてる俺達が善なんて掲げる資格、なんて大袈裟な事は言わんが、会話を出来る相手を姿がほんとに少し違うだけで犯し、家畜とし、気に食わなければ殺す、そんなヤツらが何故善なんだ? 浄化なんぞ使える?
神が認めたから? ははっ、神と話せる俺が否定しよう大いに嗤い、否定してやろう! じゃあ、だ。答えは簡単
俺は龍の腕と化した手を”聖光龍”へ向け、聖魔法を発動させる。
「《浄化》」
次の瞬間、光に覆われた聖光龍が塩と化した。
──結局、自分の行いが正しいなんて思えてしまえば、清らかだと、善だと高らかに本心から思えば、この通り、聖なる浄化は使える。
ま、これが魔とか悪に効きやすい理由はただただソイツらが持つ魔力が絶望的に聖属性に弱い、ってゆう身も蓋もない理由だな。
ちなみに情報源は世界の法則を創った母親から産まれた娘の全知です。
あとは聖属性の対決は結局のところ”思い込み+魔力量”だな、強ければ今みたいに一方的に”天罰”の真似事が出来る、ってわけさ。
まぁ、だから? って話の一つだけど、なんだか今度異世界に観光とか行く時とか、ダンジョン転移事件で一緒にダンジョン事着いてきてしまった異世界人の狂信者達に浄化掛けられそうだから効かない理由の一つを纏めてみた。(←勘Lv10)
「さてさて、後数体かな? って行きたいけど、そうも行かなそうだなぁ!」
そりゃそうだよな、ここの階層もそうだけど、範囲が世界まるまる一個の大きさ、ようは星だ惑星規模だ、なら
俺は360度全方位から向かってくる”無数”の命を感知する。
──当然、数もそれだけ居る。
「はははっ、ハハハハッ!! おかわりは大量ってか? 良いなぁ! 全部喰い殺してやるよッ! レベリングじゃァ!!!」
また少しハイになって来てしまったが、まぁいいや、たまには何も考えず暴れよう。
さてコイツら全員殺してどんだけレベル上がるかな?
先ずは、一頭、────なんてみみっちい事言わず、巨剣を振るい大陸ごと何千体かぶった斬る、が流石、龍の生命力何体かは生き残ったな。
なら、真っ二つになった大陸ごと消し炭にしてやる。
「《銀群の豪炎》」
片手で放った無数の銀色の炎が大陸を呑み尽くす、そして流れるように次の技を発動する。
「《龍戦技》──Lv2《性質限換》」
”性質限換”
その龍が司るモノ、たとえば炎龍なら炎、氷龍なら氷、そういった司るモノを”性質と言葉を変え”、限界まで周囲の魔力を吸い尽くし、或いは自分の魔力で強化する。限界を超える、ほど魔力使いを力へと変換する。
ようはその龍が持つ特性を最大限まで魔力で強化するって事だな、俺の場合、今 【 龍顕化 】してる龍の性質が強化されるみたいだな。
全身の龍の部位がより凶悪なフォルムになったわ。
さて、身体能力の暴力で、暴れるか。
巨剣を空中で一振、上空の龍達を撃墜あるいは両断、消失させる。
中にはトンデモナイ速さで俺の背後を取る龍も居るけど、それは尻尾で叩き潰したり、生やした三本目の腕とも言える羽で握り魔力を込めて喰らう。
暴れに暴れる、殴りその衝撃で辺り一面吹き飛ばし、踏みつけ星の形を変え。
巨剣を数度振るえば、空気を切り裂き飛んだ剣圧が直線上のモノ全てを斬り裂く。
レーザーのようなブレス、万物を蒸発させる炎、圧倒的な破壊を振り撒く神速の雷鳴、無差別にばら撒かれる大地を刻む風の刃、着弾と共に生物総て凍てつかせる氷弾、認識も勘も間に合わない光速の破壊線、それらが俺の防御力を無視して体へ穴を開けるが、俺の再生の方が早い、そしてそんな破壊の全ても、もう適応してしまった。
鬱陶しいブレスは全部魔力補給の為に全部喰らってやり、また暴れる。
中にもこの状態の俺と一発までなら殴り会える龍も居るが、二発目で血煙となる。
中でも愉しい種族がコイツ──”斬皇龍”、腕から頭に生える角から羽、尻尾に至るまで全てが刃。
姿は人型、リザードマンみたいな奴だがマジで強い、速いし上手い”斬術”と”龍戦技”の合わせ戦技の《大断絶》が、俺の巨剣の一撃と一瞬だが拮抗する。
そんなレベルな龍がうようよと星のあちこちから俺に向かってくる、楽しい、これが凄く楽しい。
レベリングってのも出来る、マジで最高だ。
────あぁ、でももうお終い、だな。
空を翔ぶ龍に、影を俺の一部として認識し 【 龍顕化 】で龍の頭部に変化させた頭を十三作り、空へ向け、ビームでは無い、着弾と共に爆発するブレスを放つ。
空が魔力爆発により黒く塗りつぶされ、あれだけいた龍も蒸発する。
大地の方は、 【 龍顕化 】で生やした尻尾を、戦闘で喰らった”斬皇龍”の上位種、”断壊の龍皇”の尻尾へ【龍換・〘断壊の龍皇〙】し、尻尾を巨大な刀身と化す、これで腕と巨剣、尻尾で三本の剣が出来た、だからコレで無茶苦茶に暴れて刻んで地上は終い。
腕を振り下ろし、大地を木っ端微塵に、そして宙で身動きの取れない羽を持たない龍に尻尾を振り回し両断、その間に魔力を貯めていた巨剣を使った戦技を放って終わり。
「────《凶龍の咆斬》」
横へ振るった巨剣の黒く巨大な斬撃に全て呑まれた。
いや、全ては言い過ぎか、まだ一匹残ってた。
「さすがは階層主、ってところか?」
俺は笑みを浮かべながら、返事が返ってくるはずないとしりながらも、未だ傷付きながらも倒れず、星の中央に座する巨大な大樹を見ながら笑った。
さて、でもその前に、俺は取り敢えず一戦闘終わった、と言う認識してしまったせいかな、多分来るぞ、星に居た一匹を除いた龍を喰らった報告が。
《────報告します。
あー、一戦闘前に、この報告の楽しみと、テンションに任せて把握しきれないリザルト報告の確認作業を思うと、待ってくれてる【宙樹の龍神】へ、戦闘を仕掛けたら中断されねーかなー、とか思う俺であった。
──”飛龍”を──
ダメですよねー。
下級職業 【刀使い】【魔導使い】【付与術士】【暗殺者】【テイマー】
下級特殊職業【スキル使い】【魔王】【創作者】【悪食の悪魔】【劣等竜】
中級職業
中級特殊職業【大荒喰の悪魔公】【多竜喰いの戦士】
上級職業
上級特殊職業【世喰の魔神】【龍喰いの戦王】
最上級職業
最上級特殊職業
超級職業
神級職業
……………etc




