受難VS虚 蒼夏VS戦鉄
受難の眼前に映るのは、抉れた大地。
受難が放った一撃は五つの山を押し潰し、次の瞬間不可視の重圧に押し消された。
そして残ったのは抉れた大地。
それを無情に見詰め、先ほどから気になっていた疑問を受難は呟く
「…逸らされましたか。仲間などと気にする様には見えませんでした。」
「…白々しいあの規模、あの速度、自分を守ろうとすれば自ずと奴らの分まで…と。なるさ…」
受難の呟きに虚はそう返す。
事実あの場面で虚はあの攻撃を避ける方法が思い付かなかった、ならば、と。
気を極限までに高め固め、自分の数ある能力の防御系の一つ、それも最硬最軟の物を選んだつもり、だったのだが。
(さっきの黒い手は防御そのものが不可…であのメイドさんが放った攻撃も逸らすのに手一杯…はぁ……見誤った。)
「なるほど、それもそうですね。」
無表情…だろう。般若の面で本当のところは分からないだが音質から容易くその表情が分かる。
そんな表情で興味が失せたのか、どうでもよさげに言う。
(あぁ、しかし無理だな…一人ならなんて思ったが……てか情報と違う…四式家は"暗殺"て聞いたのだけどな…)
「…?……!あぁ、確かに私も暗殺ですよ?だからこうして攻撃を隠してます。現に"見えなかった"でしょう?。」
「あんたまさが、コレが暗殺とでも?…」
────ええ、それにもう見えないでしょうお客様?。
虚の視界がぶれる。
「───今なにと話ししてた……?」
(おかしいッッ!!忘却ッッ!?違う!!アイツごときの術は私に通らない!!)
「────天災現末ッッ!!!」
虚は自分の記憶に何かの干渉があったそれを思考と同時に自分の由縁の能力を全開で発動。
ありとあらゆる天災と言われる現象が同時に虚を中心に顕現する。
その災害で虚は自分の周囲を消し飛ばす────自分の"立っている山"ごと
隠しましょう。隠しましょう?さあ遊びましょう。私は隠し終わりました。私は貴方の"何"を"何処"に隠したでしょう?見つけられなかったら次は貴方の"命"を隠しましょう。次は"存在"を。
あら?私の失うもの?在りませんよ?この遊びの主催者は私。貴方は挑戦者。貴方がこの遊びに勝利しても得るものは有っても、私が失うものはありません。だってしょせん"遊び"ですよ?
おや?矛盾してると?もうそのことも隠しましたよ?早く見つけてくださいね。大丈夫です命が隠されても、見つければいいこと。
────では始めましょうルールは簡単。貴方が隠れながら、隠された物を全て見つけ出す。それが勝利方法です。
逆に姿を見られたら負けです。
様は貴方が逃げながら隠された物を見つけ出す。私が貴方を見つける"鬼"役です。
────ではそろそろ始めましょう〈隠れ鬼〉スタートです。
見つけましたよ?。お客様。
────では"命"ヲ隠サセテイタダキマス。
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「…ッッ…ゥ………此処は何処ダネェ?お嬢さん」
銀髪をオールバックに、メガネをかけた男がこの場所を、青い髪にダル気な目の女性に訪ねる。
気を何時でも放出出来るように。
「ァァー、メンドクセェ、でも白に良いとこ魅せねぇとだし。連姉ぇにも奏歌にもしっかりやれって言われたしなー!よしッ!殺るか……」
そう言い放つとその女性は大地を蹴り踏む
────ボッッッッッッ!!!!ドンッッッッッッッッッッッッ!!!!!!
蒼の炎が天地を焼き。
そして蒼の炎が膨れ上がり爆発する。
ファイッッ!!
今回もお読み下さり皆様ありがとうございます!!!!!!




