かわいいは正義
熱と風を混ぜ混ぜ~、完成~魔法ドライヤ~
空間繋いで電気引っ張ってドライヤー使えばいいとかは言わんといて。
「ごぉー、」
「ごぉー!!」
乾かしたら櫛で髪を解いて~うん、さらさら。
あとはー、ゴム、って。
おれが使う黒いゴムじゃあ、味気無いよなぁ。
でも、アイテムボックスにぃかわいいゴムあったっけ?ないよなぁ、てあったわ。モコモコしたゴム
なんで、あるんだ……?
まぁ、いっか。
「ほいっ、完成、うんうん、美人さんがさらに美人さんになったな。」
手鏡をどうぞ、と。
「ほぁ~~っっ!!」
よし、対象は手鏡に夢中、動かない、なら今のうちに転移魔法で服をチェンジして似合うのを見繕うか。
お姫様風、似合う採用。
ゴスロリ、似合う採用。
冒険者風、似合う採用。
ワンピース、全部似合う採用。
パジャマ、うん、健康的採用。
あれも採用。これも採用。全て全て採用じゃぁ!!
「さて、タンス、服入れ、どこかな。」
まったく、誰だこんな服の山作りやがったの。
「ほわぁ……!」
目を輝かせ手鏡に夢中になるサラちゃんが目にはいる、思わずその綺麗な髪を崩さない程度に頭に手を置いてしまった。
幸い気が付かれはしなかった。
「ふふ、サラちゃん」
「ほ、ほぁ!?」
まったく、可愛らしい生き物だなぁ!!
「ご飯が出来たみたいだから、そろそろ行くぞ~」
「え?っ、う、うん!!」
よしよし、……すまんな、その……戦闘民族と若干でも同類とか思って。
ちゃんとサラちゃんは女子だった。
『旦那様、一応、……一応、旦那様の嫁さんの中にも戦闘民族が混ざっているので、この場合、戦闘民族も女子です。』
あの鬼を勝手におれの嫁さんに入れるんじゃねぇ……
『そろそろ諦めては……?』
肉を主軸とした、テーブルに溢れんばかりに豪華な料理の数々、その光景を前に目を見開き輝かせるサラ、
魔導書にのめり込み涎を滴し読むミヨ
何故か腕の筋肉をピクピクと強調し、見せ付けてくるキサラ。
「よし、サラちゃん食べよう。」
「え、いいの!?」
「あぁ、いっぱい食べろ~」
「わーい!」
「智核、明華いただきま~す。」
そう横で手を合わせる白夜のマネを慌ててするサラ
「智核お姉さん、明華お姉さん、い、いただきま~す?」
「あぁ、いっぱい食べるんだ」
「イエス、いっぱい食べて下さい」
「う、うん!!」
その光景を見て、うんうんと頷くキサラ、
「それで何故、お兄さんは反応してくれないんだ…?」
「触れたくないのだろう。」
「この素晴らしい筋肉を!?」
「その謎自信にだよ。」
うや、ただマッスル会長の時と同じ対応を素でしてしまっただけだが、面倒だ二重の意味で触れんとこ。
触れぬ筋肉に興味なし、ってね。




