分身の一仕事 終
しっかし、本当、物の怪ってか妖怪?の出現率高くなったなー。
前はあっても1ヶ月に四、五回だったのに。
それだけ人間の基礎がレベルによって高くなったて事かね…?
確か、妖怪とか伝承の存在は、
”人間の想像””想像する人間の生命力”などにより
現れる頻度、強さ、が比例する、って話だしな。
と、無駄思考はやめて結界を張り直すか。
発生ポイントはー……と…?
なんじゃこりゃ。
目の前には、発生ポイント、または終点、地獄の釜、などの呼び名がついている空間に開く大穴
そこからバルサン炊いた窓閉め忘れの家のように空いた窓から立ち込める煙状の”妖気”
「チッ……陰陽師共、下手な結界張りやがって、隙間だらけじゃねぇか。」
弱い結界と強い結界をベタ張りしてるせいで、弱い結界を喰い破って出てきてるじゃねぇか。
数だけありゃいいって話じゃねぇんだぞ。
これならギルドで抱えてる、結界師歴3ヵ月位の奴らに張らせたほうがまだいいぞ。
妖怪は強かろうが弱かろうが、姿や大きさはバラバラだからな、隙間なく張らなきゃ意味がねぇ、
修行として、ある一点だけ開けておいて朝まで無休耐久みたいな方法はあるみたいだがな。
まぁ、いいや。
「《過・多重結界》」
結界張りーの、人避けの術式を込めた立ち入り禁止の看板立てて、
おっけい!
これをあと42箇所!
3時位には終わるな。
この深夜、群れを成した妖怪、百鬼夜行とぶち当たった。マジでぶち殺すぞあの腐れ陰陽師擬き共。
〔《真・陰陽術Lv:68~123UP》《妖怪殺しLv:10》《妖怪の天敵Lv:-》《妖怪喰らいLv:-》《妖気変換Lv:26》〕
《発生ポイント》
妖怪、物の怪、などが発生しやすい場所、
自殺の名所や、廃墟、神社後がこの発生ポイントに成りやすい。




