姉妹の序列……?
「さて、姉妹の慎ましい再会は一旦隅へ置いとき」
『……慎ましい……??』
やめるんだ、そんな慎ましかったでしょうか…?みたいな雰囲気を醸し出しおれを見るな、
………てか最近、おれ。無の表情を読めるようになってきちゃったな。
「つ・つ・ま・し・い」
『……はい。』
「うむ、置いとき紹介しよう、我がキミの私達の旦那だ。」
我がキミの旦那とは……。いや紹介する状況を作ってくれたんだ疑問は置いて、挨拶をするか。
「初めまして、妹さん、お姉さんの旦那をやらせていただいている、式理白夜といいます。」
『旦那、番、、、結……婚……!?』
………?
「「………?」」
『あの破滅的に集団行動が不可能な大姉様方が……!?』
「おまえだけには言われたくない。」
「イエス、貴女だけには言われたくありません。」
「あ、あはは……。」
『………こほん、失礼。』
「「本当にな」」
『我は此処、混獣の魔窟のダンジョン核を担っている、我が愛し子達からは神様と呼ばれている。姉妹の序列では二桁に席を置いている』
混獣の魔窟、ね。
少なからず、おれはキメラの類は見てねぇがな。
はぁ、この話しは置いておこうてきめただろ。
……ふぅ、さて…姉妹の序列とは……?
「質問。」
『可』
「姉妹の序列とは……?」
『……?説明されていない…のです…か、?』
何故急に敬語……?
ふーむ、聞いてない、ちらりと智核と明華の方を見る。
「「………?……!」」
あ、どうでもいいから忘れてたな。
だって、今思い出したみたいな表情してるもん。
それを見ていた天然女神像が微かに肩を上下させる、て、やめい。
今一瞬、某国の自由の象徴像の姿がダブったぞ、その仕草のせいで。
てかあんだけ絞られて煽れる胆力、肝が据わってるなぁ……
あ、殴られた。『──痛いッッ!?!?』
「暴力行使の許可を。」
「手を出す前に言ってくれ……」
「つい手が滑ってしまった。」
「おもっくそ脱力効かせてからの一撃だったけどね。」
ごろごろと床にのたうち回る天然女神像を見る。
うん、ポンコツだ。
『……頭部破損した……!絶対…!』
「大丈夫ですよ……削れてはいません。」
『嘘だ……!』
「マジです。」
だって内部に通って外部には一切ダメージ入ってないもん。
……回復まで時間かかりそうだし、嫁さんに聞くか。
「んで、なんだいその姉妹の序列、って。」
「イエス、よく聞いてくれました。」
他に聞こうとしたけど、その他が沈められたからね……。
んで、その標識、いったいどこから……?
「いま作ったのだよ。」
「なるほど……?」
準備のいいことで……。
智核が『総力』と書かれた科目を棒で指す
「ダンジョン内部のモンスター達の種類、存在、スキルの数で決まる項目です。ちなみにこの科目は私が一位ですね。」
ふむ。
次に明華が『難度』と書かれた科目を棒で指す
「これがダンジョン内部に入った生命の数、攻略状況によって決まる項目だね。ちなみにこの科目は一階層も攻略されていない、私が一位だよ。」
なるほど、明華の本当の階層に足を踏み入れた生命は攻略者の数に比例して、俺達だけだからか。
ん?
『……『知名』これは外の生命に認識され、足を踏み入れた生命の数を測る科目です、ちなみに明華御姉様は四桁台、智核御姉様は最下位です。』
なるほど……?あ、今度は尻を蹴っ飛ばされた。
「「忘れて下さい……」」
「あ、はい。」
んで、最後の科目が『総量』か。
「これは私達が増やしてるその星のエネルギーの事ですね。」
「魔力や気、神気などなどだな。ああ、安心してくれこれらのエネルギーが増えてもそれに応じて星や運命も強化してるから、総量を越え星がパーンなんてことにはならんよ。」
「これは私が一位ですね。」
「私が向こう側では三位、こちらに来て二位に繰り上がったようだね。」
ほへー、ん、もしかして、リアルタイム参照……?
「イエス」「うむ。」
「そっか。」
「これらの数値を総合したのが姉妹の序列です。」
「へ~、なるほど……」
「ちなみに御母様と一つ下の妹が作った法だね。」
「確か騒がしい妹さんだっけ?」
「イエス、……騒がしくも可愛い妹です。」
「あれは癒しだね。」
なる、コミュ障の姉二人と違ってコミュ力がある妹って訳か。
おっと、二人のハイライトが消えた、まずいな。。
「旦那様への暴行は性的なものとなりますが。」
「我がキミが無機物に見られながらスルのが趣味と言うなら、致か下がなし。だよ。」
まずいなぁ……。。。
智核:総合序列一位 圧倒的エネルギー増量により。
明華:総合序列二位 数々の実験により、生命からエネルギーを増量する術を見つけ、飼い殺しにした生命を活用したエネルギーの増量により、他の科目も入れ、この序列となっている。
コミュ力全開妹:総合序列三位 理由は今は不明




