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俺が理不尽です  作者: セロリM
ダンジョン問題

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知り合いを嫌な目にあわせるヤツには、少なからずムカつくよねっ、て話し



ガギィィィィン、とまるでチェーンソーが岩を削るような音を響かせながら、巨剣を打ち合わせる4人を視界に納めながら、白夜は思った。



───ホントに危ないからヤメテホシイ。



ま、まぁ?智核と明華の剣術の腕は、信用できるし? 子供二人を怪我させない事など用意だろうが?と思いつつ、白夜は内心ハラハラとその様子を眺める。


てかサラちゃん……キミは普通カテゴリーじゃなかったのか、と若干の驚愕を覚えつつ


キサラちゃんが巨剣を振り回すのは若干わかってた。と少女に覚える感想としては失礼の極みみたいな事を、片隅で思いながら


目に力を込め、ガイナスを見つめる



(止めろよっ!保護者だろ!?)



その渡した元凶(シロヤ)からの無責任な要望に、ガイナスは目に力を込め、返す



(無理ですたい!!みてくだせぃ!この剣速!いま止めに入ったら儂の威厳ごと肉体がスパン!と逝くような速度ですじゃすたい!!)


(……獣殺しの巨剣(グラス・ドラコニラ))



キャラが崩れるガイナス、謎の命名を決めキラキラと輝く瞳で意思を何故か伝えてこれるミヨ、



ミヨちゃんに対しては、取りあえず剣の名前は何でも良かったので、ぐっと親指を立て、いいよー。サインを返し


ガイナスに対しては使えんとタメ息を吐く素振りを見せる白夜


ガイナスのこめかみに青筋が昇る




それを無視し、白夜は配る為に持ってきてた剣を、【アイテムボックス(仮)】から数種類出し、

ガイナス達へ渡した同じシリーズの巨剣を手に取る白夜



「……」



それを、その辺にある岩へ視線を移すと手に取った巨剣を撫でるように岩へと滑らす


だが、岩をガキガキと削る、とゆうごく普通の結果があるだけ。


白夜はそれに疑問をおぼえない。


例え、あのベヘモートンがこの岩の強度を遥かに越える皮膚を持っていたとしても、


それを抵抗感もなく切断した巨剣が、岩を撫でただけで斬れないとしても。


当たり前だ、この剣は、【創造】のスキルで白夜が創った”普通の剣”だ、切れ味がいい位のただの剣、

それも白夜基準の”普通の剣”ではない、

しっかりと異世界の一般人の知識を喰らい、一般に合わせた普通の剣、


レア度で言ってしまえば、〈平常級〉(ラベマスリス)の上


なんの変哲も無い、切れ味がいい普通の剣なのだ



それでもなお、白夜は疑問をおぼえない、

ベヘモートンの頭部の切断、あれは紛れもなく、ガイナスの技量があったからこそ成せた結果なのだから。



やはり、強いな、と白夜は笑みを浮かべ、

それと同時に、

夜のような綺麗な瞳が、ストン、と暗く堕ちる




ただ、───胸糞悪い推測が現実味をおび、機嫌が少し悪くなった。



なぜ、ガイナス程の技量があり、あの(ベヘモートン)へ試し斬りさせるだけで決死の覚悟を抱かせたのか、


剣はあの里にもあった。


あったさ、


このちょっと切れ味の良い巨剣が、名剣と思える程の(なまくら)が、異世界では〈劣悪級〉(メンベル・カ)の下と呼ばれる物が、




あったのだ、グローリーさん達が、大国(・・)と交易して手に入れた剣が、な。


交易の価値は人一人が"名誉ある兵士(せんじょうどれい)として"、働くとゆう条件で、(なまくら)が3本


………


言っても仕方がない(すぎたことの)怒りが少し胸の内に溢れる、


騙される方が悪い……?


気分が悪い、、、、、


おれも人のことが言えない…?


知るか。




それは偽善だと思考が感情を遮る、だが

すぐに塗り潰される。


あまりにも過ぎた感情の大きさによって。




ムカつくから、胸糞悪いから。


道理も人道も全て無視して潰してしまおうか。




自制心が妥協案を引き摺り出す



まだ、まだだ、

こちらに”災厄を押し付けた”お礼も含めて、

まとめて返そうと。


どうせ、あちらには一度は行こうと決めているのだから。


脳裏に過る、あの大人達のどうしようもない事をしてしまった。

とゆう後悔の顔を押し潰しながら。



「別に気にしなくともよろしいのでは?

人道…?偽善…?戯れ言です。全て踏み潰してもいいのでは?」


……ふぅ、たく。



「智核は俺の中の悪魔か何かか、少し誘惑されかかったぞ、」


とは、言ってみたが、悪魔役じゃない人がおれの身内にいない事に気が付いてしまった。。。天使はドコ…?


なんてね。



「ふふふ。気にしすぎなのですよ、旦那様は、

知り合いが嫌な目にあってる。だからムカついた。など普通のことですよ?そこに偽善も我慢などとゆう言葉を遊びの縛りはいらないのです。」


「……」


「……」


「適当言ってるだろ。」


「イエス。流石旦那様、よく(わたし)のことをお分かりで。」


この無表情全肯定嫁さんの悪魔のような適当が逆にありがたい、


そうだな、おれがなにからなにまで気にする必要はないか。


でも。



「取りあえず、向こうに行ったらお義母さんに挨拶してから、その大国見て、──気に入らなかったら潰すか。」


旅行の()いで。



「ではそのように。」


普通は大量殺戮なんて軽蔑されるべきなんだと思うんだがなぁ、、、まぁおれの嫁さんに”普通”は通じんか、てか”普通”って言葉事態嫌いみたいだし……ま、いっか。


嫁達(みんな)に嫌われなければいいや。


とりま、この後はダンジョン(ここの)主にあいに行くか。



「イエス。そうしますか、

………久しぶりの妹ですが、旦那様を不快にさせた原因の一端です、一発ぶちますか。」


………たしか、そうゆう解決事は不得意どころか出来ないですからねー、みたいな事をゆっていませんでした?



「それとこれは別です」


「……気に入ってるの?そのフレーズ」


「……イエス。少し」








レア度制度 説明〔白夜の愛刀〕225話にて。

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