理不尽様、お救い下さい
復活!!といきたいところなのですが、、、用事が渋滞事故を起こしておりまして、そうもいきません……申し訳ないです。
取りあえず、書きためていたものを放出しませう。
俺、ゲネラ・グローリーは、ある集落に産まれ落ちた。
少し外の平凡とは程遠いながらも、幸せだと生きててよかったと思えるような時をその集落で過ごした
その年月は、実に四百を越えた。
一歩も外へ出ず、狩りをさせてもらい、命を育み、嫁を貰い、娘が産まれ、さらに時がたった。
そんな折、俺が私になって百年が立つ頃に、私はその時の長に呼ばれた
話は簡単だ、長になれ、この集落で一番の実力者と呼べる私に、この集落を任せたい、そう言われた。
その時の私の感情は、不安、焦燥、責任感、そして、感動と感謝。
それらに襲われた。
こんな未熟な私が、この大切な人達が住む、この場所の長が務まるのか、その不安と、押し潰されそうになる責任感
はやく答えを、こんな混ざりモノの私へ任せたいとおっしゃって下さった、この偉大な長への返答を出せない焦りからくる、その焦燥感
そして、こんな混ざりモノの異端児の私を、長に据えようとしてくれる皆への、感動と感謝。
結局、私は妻に尻を蹴られるまで、悩み尽くしていた。
そして私は、いや儂は、あの素晴らしい集落の長となった。
初めは大変、そんな言葉では片付けれないほどの忙しさだった。
話の通じない外の者達との交渉
集落に生きる者達が生きていけるように狩りの仕方の指南
礼儀、挨拶、病への対処、侵略者との抗争
それ以外にも山程、
だが楽しかった、幸せだった。
そんな幸せは、儂の感覚からすれば直ぐに崩れ去ってしまった。
いや、まだ崩れていない。
だが、砂城の城より脆い可能性の土台に立たされている……
問題は、食料。
それも我等の集落の大半を占める、精森種の皆が生きるのに必要となる、我ら集落の近くでは育てない、ある食料が無くなってしまった。
我らと交渉をしてくれた人種は忽然と姿を消し、あるのは一面見渡す限りの水ばかり
………その食料を作る製法すらしらぬ我らは、死をまつばかり
そしてそれが解決法しようとも、他の問題があがってくる。
………どうしようもない。
そんな折、我らに示された一条の光を、我らが神が示して下さった。
───《外界を統べる全能たる理、原初と万知を側に、かの超越者、我が愛し子達を救うだろう。》
と。
その神託から、数時間と立たずに、儂の娘が”超越者”としか思えぬお方を目撃したと。
天命だ、皆を、私の、俺の、大切な人達を救える手段はこれしかない。
藁にも縋る思いで、動かなくなってきた足を動かし娘と進む。
歩みを止めてはならぬ、儂の歩みを止める、それ即ち、俺の愛する者達の命の止まり
それだけは、あってはならない。
「だからどうか、…どうかっ、儂の、私の、……俺の命一つで、我が家族達をお救い下さい……!
───”力の全理”よ……!!」
「………たぶん智核系統が持ってきた話題だと思うんだけど、……まぁいいや、そのグローリーさん? 返事としてはイエスなんだけど、その怪物や神様を崇めるような態度はよして?」
わたくしなにかしましたかねぇ…?と隣に座る智核を見る白夜
それに対し、智核は頷くと言う。
「イエス、私の系統の話題と言われればそうでしょう、それと多分崇められる原因はその実体化してる、そうとしか言い様のない魔力のせいかと。」
「あ、ちゃんと俺のせいだった。」
「また私がなにかをしたと。」
「思ってましたごめんなさい。」
「《訴訟》」
「ワロス、久しぶりに見たなそれ。」




